![]() | 道具屋殺人事件 (神田紅梅亭寄席物帳) (創元推理文庫) |
クリエーター情報なし | |
東京創元社 |
☆☆
落語家・寿笑亭福の助と女房の亮子、そして旦那の師匠である山桜亭馬春と三人が
次起こる謎を解いていく・・・・本格落語ミステリー、
これどっかで聞いたことありませんか。
まるで、田中啓文さんの笑酔亭梅寿謎解噺の江戸版である。
噺は、いたって落語の内容については深く、事件を解決するミステリーにはなっているが
作者が、述べたいのは落語に対するあらゆる思いと、うん蓄の数々である。
例えば、「壺算」の題名。水瓶を買ったなら、なぜ「瓶算」にならないのかと。
土地の広さを見誤る「つぼざんよう」、そのツボは、一坪、二坪の「坪」・・・
本来は「坪算用」で、「勘違い」というような意味だった。
それが壺の代金をごまかす落語の題名に転用され、「壺算」になったのだと。
「氷点」と「笑点」のように、シャレであること自体が忘れ去られてしまった、など。
えぇというぐらい、おもしろいハナシが、あちらこちらで見あたる。
この本では「道具屋」、「らくだ」、「勘定板」の三つに関わるはなしがすすむ。
今読んでる二冊目は、「野ざらし」、「芝浜」、「試し酒」、これも近日読了。
落語ファンには、肩の凝らないシリーズ発見でおます。
(まあ、私が知らなかっただけみたいですが・・・・)
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