ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

第七回・高安寄席~桂文鹿さんの会

2012-04-01 23:34:00 | 落語
今日は、西尾さん宅での落語会。
今回で何回目か、個人ながらこの様に継続されているのは凄い。


三階建ての西尾邸。


ご自宅にある、立派な高座。


席亭の西尾さんのご挨拶。


一、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・「利き酒」

文鹿さん、出てくるなり、ギョッとした顔。
「知った方が多く来て頂いておりますが、知った顔ばかりの客席がやり易いという者と、
やり難いという者がいますが、私は後者の方で、今日はいたってやり難いです」、と。
あとから、知ったことですが、客席に文福師匠の奥様が・・・。

この「利き酒」、文鹿さんの創作ですが、古典的匂いがあって、おもしろい。
喜六、清八というべき二人が、伏見の酒蔵へ・・。

「あの、利き酒(キキザケ)てなんや」
「キキザケなんぞ、云うたらあかん。清酒だけに、濁りを嫌う。キキシュと云わんとあかん」
と、店に入っていくと、店の者が「キキザケ、どうですか」・・・
古典的運びだが、そのぶん古き時代の匂いが心地良い。

まあ、「蘊蓄」が語れる。造詣が深い。雑学、知識がある。こんな自慢ハナシを語りたいのは、
今も昔も変わりませんな。

でも、あとでやった利き酒は正解者、一名。
牛丼は正解者、零。各自、当たったのは一つぐらい、ただ日頃食べているのだけは正解したみたいで、
味覚というか、舌はちゃんと覚えているんですな。


二、天満家ひろ菜・・・・・・・・・・「寄合酒」

繁昌亭前の居酒屋「ひろ菜」のマスターの素人落語家・・・繁昌亭の教室の六期生とか。

演目は「寄合酒」・・・この難しい噺を、おもしろ、おかしく、達者なもんですな。
聞けば、元々、漫才をされていたとか・・・・。

さすが、度胸もあり、笑顔も素敵で、笑いのセンスは抜群。
ひろ菜さんの笑いに触れたければ、繁昌亭のお帰りの際には、居酒屋「和味屋・ひろ菜」へ・・・・。

三、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・「瘤弁慶」

東の旅から・・・・「瘤弁慶」

宿屋の宿泊客が、好きなもんを言いあう中で、一人の男が「土」、「壁土」が好きだと・・・・・。
まあ、おかしなものを食べたがるもんですが、「七度狐」でも、
「味噌を切らしておりましたんで、替りに裏の赤土を・・・精がつきますでな」と、
昔は、壁土なんぞ食べたんですかな・・・・。

でも、この噺の一番の不思議さは、
前半は、喜六、清八が主人公で、後半は、土を食べた男、そして瘤の弁慶へと主人公が入れ替わること。
奇想天外の筋立てはおもしろいとは思うが、心底ついていけないと感じるのは私だけか・・・。

今日も、古典への思いがひしひし伝わる、文鹿さんの一席でおました。


第七回・高安寄席~桂文鹿さんの会
2012年4月1日(日)午後2:00開演
高安・・西尾邸

一、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・「利き酒」
二、天満家ひろ菜・・・・・・・・・・「寄合酒」
三、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・「瘤弁慶」



文鹿さん落語会・紹介

第26回・中山寺寄席
2012年5月13日(日)午後2:00開演
大本山中山寺

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・「近日息子」
二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・「軒付け」
三、いわみせいじ・・・・・・・・・・「似顔絵」
四、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・「ろくろ首」




利き酒・・・・純米吟醸貴仙寿吉兆・贅沢純米無冠盃・特別純米酒松竹梅・純米鶴の四種類のお酒を利き酒。

見事当てた・・阿佐さん・・・・16人分の8,000円を独り占め。



そのあとあった、利き牛丼(吉野家、すき家、なか卯、松屋)・・・こちらは、正解者、なし。


女性に囲まれて御満悦の文福師匠・・・・東京からの帰りにサプライズの参加。





打上げの面々。



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