日本語えとせとら (角川文庫) | |
クリエーター情報なし | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
☆☆☆☆
日本語にまつわる楽しさをあれやこれや、えとせとらで紹介。
凄い、国文学者顔負け、阿刀田高って凄い。
漢字の伝来からはじまった、漢字の音読みと訓読み。
漢字を崩して、平仮名をつくり、漢字では表現しにくい日本語のいろんな部分、
助詞や語尾の部分に、当てる。
そして、漢字とひらがな、カタカナの二つの仮名を持つユニークな言語を定着。
それに、近来あはローマ字まで参入。・・・と。
この、言葉の豊富さが、思考の豊富さにつながる・・・と。
阿刀田高さんが、日本語の豊かさ、おもしろさを綴る。
語源でおもしろいのを二つばかり紹介すると
“狼狽”よく使う言葉だが、なぜオオカミが・・・・
狼も狽もオオカミのことなのだが、狼は前足が長く、うしろ足が短い。
狽はその逆。だから一緒に走るとギクシャク、ギクシャク、歩調が乱れ
うろたえてしまう。そこで狼狽、というわけ。
“おなら” “人は、小天地なり。天地に雷あり。人に屁あり。”
語源は音から来てるとか“ブ”“プ”では日本語なじまいと“へ”を
日常語では、おなら。“鳴る”から転じて、それに美化語の“お”がついたもの。
小倉百人一首の名句“いにしえの奈良の都の八重桜けふ九重に匂いぬるかな”に因んで
“奈良の都”と言い、略して“奈良”、それに“お”ついたのだと・・。
そして落語では“転失気”というのがあるが、〈日本国語大事典〉によると、
“屁が肛門まで来て、外に出ないで、音が中に反転すること”失気が転ずるとの意。
“転失気”とはおならのこととは、落語の中で語られるが、語源までは知らなかった。
あと土佐の“よさこい”、“たそがれ”なんぞが、どんどん続く。
日本語って、愉しいですな。
“はい”“まったく”“そうですよ”“そうなんですか”“よくわかりませんけど”
これって、あいづちの打ち方の項で、述べられている言葉。
興味ある方は、この本をお手に・・・・。
にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村
にほんブログ村