淋しいおさかな (PHP文庫) | |
クリエーター情報なし | |
PHP研究所 |
☆☆☆
読書ログで“月うさぎ”さんが絶賛だったので、是非読もうと思っていたが
なかなか出会えなくて、ようやく図書館で借りて読む。
NHKの幼児番組「おはなしこんにちは」のために書かれた、短編22編。
人の行為というものは、やる側と受ける側では、100%同じではない。
善意とは何か、親切とは何か、自己と他人、人とのふれあい、そして孤独とは、
日頃どれだけ、周りを意識して暮らしていることか・・・・。
すべてのハナシは、“哀愁”の気持ちにて終わる。
ただしそれは終わりであって、終わりでない。
これって、枝雀さんの創作落語みたいで、笑いは緊張と緩和。
笑いの裏に、憂いがあり・・・・・・一つ一つが噺になりそうである。
すべてのハナシは最後に、シュールなオチともいうべき終わり方をしているのだが、
これが、幼児番組で放送されていたというこに驚く。
見ていた、子供たちがどう感じていたのか、
今大人になって再び読むとどう感じるのか
興味あるとこですな。
童話と云っていますが、余韻を引きずる不思議な本でおます。
にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村
にほんブログ村