白馬岳登山4日め、最終日です。
行程は、
白馬大池山荘→乗鞍岳山頂→栂池山荘
→自然園駅→ロープウェイで栂池高原まで一気に下山、
というもの。
激しい雨がテントに打ちつける音がうるさくて、
眠りは浅かったです。
アタマを洗いたい衝動もありましたしね。
4:30起床、さすがにこれだけみっちみちにテントが張られてると、
隣近所の朝の支度の物音で目がさめるってもんです。
お天気はこの日がいちばん悪かった。
濡れて重くなったテントを片付けて、レインウェアを着て、
6:15、出発です。
とにかく早くお風呂に入りたい!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/32/8b38526457f5663b11dc3116c141c133.jpg)
(どよよーん)
池をぐるりと回って向こう側から下山します。
大きな岩ばかりの道。
雨のしずくとガスで視界が悪く、足元も滑りやすい。
私は子どもの頃、平均台にも登れなかったほどバランス感覚が悪いのですよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/6c/b428bdbd2c73b7e7d1a44a2447366bbd.jpg)
(踏み外すと池へドボン!なので慎重に)
対岸に来るのに半時間もかかってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/ee/448166808554e4abf446de1248806f85.jpg)
(山荘とテント場があんなに小さく)
7:10、乗鞍岳頂上到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/ae/229aa577484baaa088efceecc8827a7b.jpg)
(2,436m。相変わらずガスガス)
8:15、乗鞍の雪田に到着。
アイゼン装着ナシで行けるって話だったけど…
シロクマ相方はすたすた雪田を渡っていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/03/fe1dedcc9c2d162a420f0eb7d562f1d6.jpg)
(いちばん幅の狭いところで100mちょい)
何度も言いますが、
私は子どもの頃、
平均台にも登れなかったほどバランス感覚が悪いのです。
へっぴり腰で恐る恐る踏み入りました。
すべるーっ!
アイゼンを装着している登山者もいました。
私も付けたい!
けど、シロクマ相方はもう渡りきって、歩みを止めず。
ぼやぼやアイゼンを付けたりしてたら、おいていかれそう。
待ってー!
ストックのキャップを外して尖った先端を力一杯かたい雪に突き刺して、
その安定感を頼りに必死に渡りました。
雪田を渡ったら巨大な岩ばかりの道。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/d0/7731f5a96d693d431d0db04ed9ec5e15.jpg)
(テトラポット大。スキマに落ちたらはい上がるのが大変そう)
間隔が大きいところもあり、ぴょんぴょん跳びながら進みます。
これがねー、濡れて滑りそうでとっても怖い。
カミナリも鳴ってるから早く森林限界よりもっと下までおりたいのに。
うう、怖いよう。
これより先は写真がありません。
もう、雨だわ、カミナリだわ、
滑りやすい岩場だわ。
ようやく木々の生い茂るエリアに到達したら、
雨が激しくなり、
川と一体化した登山道は足元が最悪な状態で。
休憩して小降りになるのを待ってみたけれど、
その気配もナシ。
雨に打たれ、
神経をすり減らしながら、
川と化した登山道の、岩から岩へ跳びうつりながら下山する試練。
両手にはストックを握りしめているし、
ヘトヘトであいほんを取りだす余裕が一切なく。
レインウェアを着ているカラダは濡れてずっしりと重く、
内側はむしむしと不快だし、
髪や手袋をはめた手もぐっしょり濡れて冷たいし。
ちっとも楽しくないない!
早くお風呂に入りたいよう!
今回でいちばん辛い行程となりました。
それでも登ってゆく多くの登山者とすれ違うのですよ。
明るく挨拶してくださいます。
いまこの地点で雨ってことは、
彼らは出発地点から雨だったんじゃない?
天気予報では今日からずっと雨なのに、それでも決行するなんて、
まったく気が知れない。
私ならお家でのんびりしてるけどね。
お家を出た後で予報を知ったなら、温泉宿にでも向かいますよ。
「はじめの頃はそんなもんだよ。
雨なら雨でレインウェアやテントの性能を試してみたいもんなんだ。
とにかく登りたくて仕方ないんだよ」
日本の登山ブームはまだまだ続きそうです。
ところで私はトイレに行きたい!
雨に濡れて冷えましたからね。
こんな悪天候だから、
コースタイムよりずっと時間がかかっていますしね。
もうアタマの中には、
トイレとお風呂、
このふたつしかありません。
トイレー!
お風呂ー!
途中、天狗原という植物いっぱいの大湿原があったのですが、
雨で視界はイマイチだし、トイレに行きたいし、
スタコラサッサです。
9:52、栂池ビジターセンターが見えてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/2e/b852ede2400d8847706eeef684f87e85.jpg)
(トイレに行けるヨロコビ)
トイレだ!
トイレ!!
ひゃっほー、トイレ!!
愛してるよー、トイレ!!
「この登山もこれで終わりっていうのに、風情のないことだね」
淋しくシロクマ相方がつぶやきました。
風情よりトイレ!
生理現象に勝るものはないのです。
10時過ぎ、
1,860mの栂池ビジターセンターに到着しました。
雨が止んでました。
念願のトイレに行って、レインウェアを脱いで、
気分爽快でロープウェイの自然公園駅へ。
ロープウェイとゴンドラで一気に下界へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/60/5eecc2253844f75038ab5c8262f13689.jpg)
(雲を抜けておりていくゴンドラ)
ゴンドラを降りたら、
夢にまでみたお風呂に向かいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/8a/ae2865da664f7d959684143e5e94de0e.jpg)
(念願のお風呂!丹精こめてアタマを洗いました)
大きなお風呂が貸切りでした。
露天風呂もあって、幸せをかみしめて入りました。
さっぱりしたら、お昼ごはんです。
近くのお蕎麦屋さんが美味しいと、
温泉受付のおばさまに教えてもらいました。
最初に美味しいそば茶を出してくれるお蕎麦屋さん。
ここは間違いないでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/0e/e3248bbfbd117c74e66eb10755def195.jpg)
(お店の方イチオシのとろろそば)
とろろそば、絶品でした。
美味しすぎてシロクマ相方は間髪入れず再オーダー。
店内あちこちで食べられていたジンギスカンもオーダー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/f8/927bf3c47394c72a3a211b8381cd0360.jpg)
(このボリュームで千円ちょっとだったような)
臭みなく、オリジナルのタレも美味しかったです。
ごちそうさまでした。
あいにくのお天気だった白馬岳登山ですが、
終わってみるととても楽しかったです。
白馬岳が魅力ある山だからなんでしょうね。
ご覧いただきありがとうございました。
行程は、
白馬大池山荘→乗鞍岳山頂→栂池山荘
→自然園駅→ロープウェイで栂池高原まで一気に下山、
というもの。
激しい雨がテントに打ちつける音がうるさくて、
眠りは浅かったです。
アタマを洗いたい衝動もありましたしね。
4:30起床、さすがにこれだけみっちみちにテントが張られてると、
隣近所の朝の支度の物音で目がさめるってもんです。
お天気はこの日がいちばん悪かった。
濡れて重くなったテントを片付けて、レインウェアを着て、
6:15、出発です。
とにかく早くお風呂に入りたい!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/32/8b38526457f5663b11dc3116c141c133.jpg)
(どよよーん)
池をぐるりと回って向こう側から下山します。
大きな岩ばかりの道。
雨のしずくとガスで視界が悪く、足元も滑りやすい。
私は子どもの頃、平均台にも登れなかったほどバランス感覚が悪いのですよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/6c/b428bdbd2c73b7e7d1a44a2447366bbd.jpg)
(踏み外すと池へドボン!なので慎重に)
対岸に来るのに半時間もかかってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/ee/448166808554e4abf446de1248806f85.jpg)
(山荘とテント場があんなに小さく)
7:10、乗鞍岳頂上到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/ae/229aa577484baaa088efceecc8827a7b.jpg)
(2,436m。相変わらずガスガス)
8:15、乗鞍の雪田に到着。
アイゼン装着ナシで行けるって話だったけど…
シロクマ相方はすたすた雪田を渡っていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/03/fe1dedcc9c2d162a420f0eb7d562f1d6.jpg)
(いちばん幅の狭いところで100mちょい)
何度も言いますが、
私は子どもの頃、
平均台にも登れなかったほどバランス感覚が悪いのです。
へっぴり腰で恐る恐る踏み入りました。
すべるーっ!
アイゼンを装着している登山者もいました。
私も付けたい!
けど、シロクマ相方はもう渡りきって、歩みを止めず。
ぼやぼやアイゼンを付けたりしてたら、おいていかれそう。
待ってー!
ストックのキャップを外して尖った先端を力一杯かたい雪に突き刺して、
その安定感を頼りに必死に渡りました。
雪田を渡ったら巨大な岩ばかりの道。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/d0/7731f5a96d693d431d0db04ed9ec5e15.jpg)
(テトラポット大。スキマに落ちたらはい上がるのが大変そう)
間隔が大きいところもあり、ぴょんぴょん跳びながら進みます。
これがねー、濡れて滑りそうでとっても怖い。
カミナリも鳴ってるから早く森林限界よりもっと下までおりたいのに。
うう、怖いよう。
これより先は写真がありません。
もう、雨だわ、カミナリだわ、
滑りやすい岩場だわ。
ようやく木々の生い茂るエリアに到達したら、
雨が激しくなり、
川と一体化した登山道は足元が最悪な状態で。
休憩して小降りになるのを待ってみたけれど、
その気配もナシ。
雨に打たれ、
神経をすり減らしながら、
川と化した登山道の、岩から岩へ跳びうつりながら下山する試練。
両手にはストックを握りしめているし、
ヘトヘトであいほんを取りだす余裕が一切なく。
レインウェアを着ているカラダは濡れてずっしりと重く、
内側はむしむしと不快だし、
髪や手袋をはめた手もぐっしょり濡れて冷たいし。
ちっとも楽しくないない!
早くお風呂に入りたいよう!
今回でいちばん辛い行程となりました。
それでも登ってゆく多くの登山者とすれ違うのですよ。
明るく挨拶してくださいます。
いまこの地点で雨ってことは、
彼らは出発地点から雨だったんじゃない?
天気予報では今日からずっと雨なのに、それでも決行するなんて、
まったく気が知れない。
私ならお家でのんびりしてるけどね。
お家を出た後で予報を知ったなら、温泉宿にでも向かいますよ。
「はじめの頃はそんなもんだよ。
雨なら雨でレインウェアやテントの性能を試してみたいもんなんだ。
とにかく登りたくて仕方ないんだよ」
日本の登山ブームはまだまだ続きそうです。
ところで私はトイレに行きたい!
雨に濡れて冷えましたからね。
こんな悪天候だから、
コースタイムよりずっと時間がかかっていますしね。
もうアタマの中には、
トイレとお風呂、
このふたつしかありません。
トイレー!
お風呂ー!
途中、天狗原という植物いっぱいの大湿原があったのですが、
雨で視界はイマイチだし、トイレに行きたいし、
スタコラサッサです。
9:52、栂池ビジターセンターが見えてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/2e/b852ede2400d8847706eeef684f87e85.jpg)
(トイレに行けるヨロコビ)
トイレだ!
トイレ!!
ひゃっほー、トイレ!!
愛してるよー、トイレ!!
「この登山もこれで終わりっていうのに、風情のないことだね」
淋しくシロクマ相方がつぶやきました。
風情よりトイレ!
生理現象に勝るものはないのです。
10時過ぎ、
1,860mの栂池ビジターセンターに到着しました。
雨が止んでました。
念願のトイレに行って、レインウェアを脱いで、
気分爽快でロープウェイの自然公園駅へ。
ロープウェイとゴンドラで一気に下界へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/60/5eecc2253844f75038ab5c8262f13689.jpg)
(雲を抜けておりていくゴンドラ)
ゴンドラを降りたら、
夢にまでみたお風呂に向かいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/8a/ae2865da664f7d959684143e5e94de0e.jpg)
(念願のお風呂!丹精こめてアタマを洗いました)
大きなお風呂が貸切りでした。
露天風呂もあって、幸せをかみしめて入りました。
さっぱりしたら、お昼ごはんです。
近くのお蕎麦屋さんが美味しいと、
温泉受付のおばさまに教えてもらいました。
最初に美味しいそば茶を出してくれるお蕎麦屋さん。
ここは間違いないでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/0e/e3248bbfbd117c74e66eb10755def195.jpg)
(お店の方イチオシのとろろそば)
とろろそば、絶品でした。
美味しすぎてシロクマ相方は間髪入れず再オーダー。
店内あちこちで食べられていたジンギスカンもオーダー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/f8/927bf3c47394c72a3a211b8381cd0360.jpg)
(このボリュームで千円ちょっとだったような)
臭みなく、オリジナルのタレも美味しかったです。
ごちそうさまでした。
あいにくのお天気だった白馬岳登山ですが、
終わってみるととても楽しかったです。
白馬岳が魅力ある山だからなんでしょうね。
ご覧いただきありがとうございました。
確かに、大変なおもいで歩いてる時に写真なんか撮ってる暇、余裕ありませんよね。
写真がないのが、すごく物語ってる。笑
トイレが、気になりだしたら私もまさに同じく、
もう景色など何も見えません。
お風呂と美味しいお蕎麦で、生き返りましたね。
本当に充実した休日でしたね。
その辺に…ってことはそうそうないと思いますが、
心理的にずいぶんラクだと思うのですよ。
前回のコメ返信になりますが、
涸沢カールのテント場だとピーク時は1,000張りを超えるそうです。
9月に行ったことがあります。
一面にカラフルなテントが無数に広がる様はまるでおとぎの世界ですよ。