ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

'17春の糖質フェスティバル-4.ほんとの目的-

2017-04-21 08:24:41 | たび・現実逃避
朝8時半、電話が鳴りました。

お願いしていたものが用意できたそう。

ホテルをチェックアウトして、
9時ごろにお電話をくださったお店に向かいました。


(怪しい外観だけど中身は素敵なんですよ)

看板もないけれど、ここは『hanamidori』というお花屋さん。


(中央の菊、こんな色を初めて見ました)

そう、今回上京のメインの目的はコレ。


(思ってたよりこじんまりだけど、イメージどおりの柔らかい印象に。
HPのギャラリーを参考に希望を伝えてありました)

S嬢のご尊父さま一回忌のお参りです。

昨春、桜が散った頃、シロさんが旅立ちました。
その2週間のち、
S嬢ご尊父さま(以下、パパ上)も旅先からさらに旅立たれたのです。
ふたりとも最後までがんと闘いました。


当時、S嬢が、
「パパ、シロさんのあとを追って行っちゃったよー」と知らせてくれるも、

私はとっさに、
「ちゃうで、ちゃうで。あいだにプリンスいたはるで」と答えたのでした。不謹慎な。
(殿下は2016年4月21日ご逝去。本日は命日でございます)

「え?
そっか。シロさんはプリンスに追われたんだ。
じゃあ、パパはプリンスを追って行ったんだ」

「順番的にはシロさん→プリンス→パパ上やもんな」

「シロさぁーん」

「プリンスぅー」

「パパぁー」

ふたりの死がショックすぎて会話がおかしくなってる私たち。

昨年4月、
シロさんを失った私は深い悲しみにあったわけですが、
「パパは私のすべて」と断言するファザコンS嬢の悲しみは、
私とは比ぶべくもないかと。

S嬢のパパ上はとにかくスケールが大きくて、
それはそれはカッコよく、エッジの効いた楽しい方でした。
「ああ、この子の婚期は確実に遅れるな」と彼女の未来を憂いたくらい。

病床から不死鳥のように復活し、
昨年の年明けには私まで家族旅行に連れて行ってくださったパパ上、
不死身と思えたパパ上が亡くなってから1年。
きちんとお参りしたかったのです。


が、

「朝食用意したから早く食べて」って。


(マダムYによるバランスのとれたプレートと淹れたてのコーヒー)

いただきます。
ありがとうございます。

「しずかさんがこっちに来るんだって!」

「9時半に羽田に到着だって!一緒に迎えに行こう!」って。


しずかさん(←仮名です)というのは、
ソウルで美容クリニックを経営する韓国人女性で、
S嬢ファミリーとは10年とか20年とかのおつきあいらしい。(ようはよく知らない)

元モデルというのも納得の美貌と、
私も一昨年お世話になったゴッドハンドの持ち主です。

天は二物をお与えになるのです。

(※注:私がお世話になったのはアートメイク。
整形ではありません。やるんだったら美人にしてもらいます)

しずかさんの東京在住の古美術商のご友人が、
ギャラリーをオープンすることになったそうで、
彼女は急遽その記念パーティに出席することになったらしい。

私には異世界です。



「あ、もうこんな時間!」



「早く食べて!!」


はい!
がんばります!

「じゃあ、行くよー!」


ちょっ!

ちょっと待って!

私、パパ上のお参りに来たんですよ!




「早く!早く!しずかさん、待たせちゃ悪いじゃん!」


ひーっ。


お線香くらいあげさせてー。





結局、お参りは、





5秒でした。



何か月も前から計画して、
ホテルやフライトを予約して、
センスのいいお花屋さんを探して打ち合わせして、

やっとこの時を迎えたというのに。


パパ上さま、

ごめんなさいです。

あなたの奥さまとお嬢さまはいまもあなた同様、大変パワフルです。
どうぞこれからもお見守りくださいませ。


ご覧いただきありがとうございました。

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