カトリック菊池教会 


毎週の福音書と典礼にそって人生の素ばらしさを探る一言
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B年  年間第17主日

2015年07月24日 | お知らせ
   7月25日はイエス様の使徒聖ヤコブの祝日です。イエス様の言葉にいつも問われている私たちは、イエス様の時代の人々と同じように不思議な「しるし」を探し求めています。そこでイエス様が弟子たちを通して、七つの不思議なしるしを与えてくださいました。それは「秘跡」と呼ばれています。秘められた、神様の跡です。イエス様に従った者たちにとって、その人生での神様との関わりの中で欠かせないしるしとなっています。それは「洗礼」、水によって神様から命をいただきます。「聖体」、イエス様からパンを通してイエス様の心と体をいただき、私たちの人生の大きな愛の中に宿るようにします。「堅信」、油のしるしによって神様のものとして選ばれて、神様に忠実を誓います。「病者の秘跡」とは聖なる油を体に塗ることによって新たな力をいただき、心も体も癒されることです。「赦しの秘跡」とは司祭の声を通して、神様はすべて、何でも赦してくださいます。そして最高の愛のしるし「婚姻」と「叙階式」、人間の愛が神様の愛と同じように聖別されています。さて、私たちの目が覚めることによって、私たちの周囲に秘められた神様のいろんな跡を見ることが出来ます。それに気付くと、神様が私たちのことをこんなにも大切にされ、愛されているのかということがわかってきて大きな喜びを覚えます。
「ヨハネによる福音6・1-15」
 今まで連続して読まれていたマルコの福音書を一旦中断して、今日から五つの日曜日、ヨハネの福音書が朗読されます。今日朗読されるヨハネの福音書は五つのパン、二匹の魚を増やしたイエス様の奇跡が語られます。エピソードの言葉使いによって聖体につながる物語になっていて、群衆の希望に応えるようになっています。実際にだれでも望んでいるのは自分の人生が愛情で満たされることです。だから、今日の典礼の解説はイエス様の奇跡のエピソードを語りながら、心の愛を分かち合うように勧めています。大勢の人々がイエス様に従っていましたが、その理由はイエス様の不思議なしるしを見るためです。そこでイエス様は、モーセのように海を渡り群衆を山のほうに導き、皆を草原に座らせ良い牧者の姿を見せてくださいます。イエス様は使徒フィリッポを試みるために、皆を食べさせ、群衆の疲れを解決する方法を尋ねています。その後イエス様がご自分の命の力で貧しい人々の食べ物として五つのパンと二匹の魚を手にとって、皆に命を与えるパンを、ご自分の体と心を配っています。このあたりで注目することは言葉づかいです。イエス様の動作を語る為にヨハネ福音記者はイエス様の最後の晩餐、感謝の祭儀の言葉を使っています。「イエス様がパンをとり・・・感謝の祈りを唱えて・・・人々に分け与えられた。」この時こそ、カファルナウムの会堂で宣言されたように、イエス様が命のパンであることを明らかにされています。弟子たちは残されたパンくず全てを回収します、それが弟子たちにとって新たな尊い使命になっているのであり、イエス様と同じような技を行うことを意味しています。しかし、当時のユダヤ人たちはこのようなイエス様のしるし『秘跡』がまだ分からなかったのです。                モヨリ神父

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