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酔生夢死ってわけでもないけれど、、、日々雑感

酒蔵見学<嘉麻市「寒北斗酒造」>

2018年01月29日 | お酒と美味しいもの

「一番好きなお酒は?」と問われれば、やはり「日本酒です」。

福岡の美味しいお酒、「寒北斗」の酒蔵を見学するツアーに参加させていただきました。

日本酒の製作過程をこんなに勉強したのは初めて。

楽しく、勉強になる、そして美味しいツアーでした。

 

集合場所の小倉駅からはバスで移動します。

(この写真は、最後の立ち寄りスポット「もち吉」で撮ったものですが。)

「寒北斗」に行く前に、飯塚の「ほとめき市場 一太郎」に寄ります。

野菜、魚、肉、加工品など、食品全般を扱う、道の駅のような感じ。

野菜が安い、白菜も相場よりもかなり安い(ですよね)。

トマトも安い。

(1パック¥150。)

刺身も安い、シマアジもヒラメも¥580。

(結構量があります。えんがわは¥380でした。)

「寒北斗」での昼食に持ち込むおつまみやお土産を購入。

私はお土産に富有柿とトマトを買いました。

(柿も2個で¥180。)

小倉駅を9時に出発して、「寒北斗」には10時半頃到着。

酒造名の由来は近くにある「北斗宮」だそうです。

(酒瓶キャップには北斗七星がデザインされています。)

文化財にも指定されている酒蔵は素晴らしい造りです。

これからこのお酒を作る行程を現場を実際に見学しながら丁寧に教えていただきます。

しばし、“日本酒ができるまで”にお付き合いください。

 

≪酒米≫

精米歩合と酒米の種類で分類されていました。

こちらは山田錦の55%。

(米は地元福岡産のみを使用。)

55%だと、100kg買っても酒米として納められるのは55kg。

残りは決して無駄になっているわけではなく、糠として利用され、酒米には捨てる部分は無いそうです。

大吟醸用の35%を見せていただきました。

ちょっと写真では分かりづらいですが、かなり小さく、そして美しい白。

酒米の種類は、山田錦が一番ポピュラーですが、こちらには山田錦の他、「雄町」、「夢一献」、「壽限無」(じゅげむ)がありました。

 

≪洗米・浸漬・蒸米≫

この大釜の上に巨大蒸し器を置いて蒸すそうです。

米を蒸す前に、水をしみ込ませる過程があるとのことで、どの程度の時間、水に浸けるかは1分単位の判断だそうです。

(失敗できない工程とのこと。)

米が水を吸って1.3倍になるのがベストで、ストップウォッチ片手にそれを見ています。

水を吸うとこういう“目玉”のようになります。

(老眼では厳しい作業かも。)

 

≪製麹≫

蒸し上がった米に麹菌を振りかける、TVでよく見る工程です。

今日の気温は5℃、麹室の中は35℃。

(すごく寒かったので、室の中が暖かくてホッとします。)

温度管理が極めて重要だそうで、数日間交代で寝ずの番をします。

35℃の部屋で力のいる作業をするので、1サイクルこなすと7kgは体重が落ちるとか。

 

≪酒母≫

麹菌が付いた米をタンクに入れて、酵母と水を入れます。

日本酒造りのポイントは、「一麹、ニ酛、三造り」と言うそうで、その「酛」という重要な工程。

日本酒用の酵母は数種類だけだそうで、こちらでは、熊本の「9号」という酵母のみを使っているそうです。

麹菌が付いた米をタンクに入れてからの作業は、部屋の中(ほぼ外ですが)の雑菌が入り込まないように、迅速を要するそうです。

数日経ったタンクを見せてもらいました。

(お米が融けつつあります。甘酒状態だそうです。)

 

≪仕込み≫

巨大なタンクに、酒母と水を入れて発酵させる工程。

「糖化」と「アルコール発酵」の2つの発酵(化学反応)を同時に同じタンク内で行う「並行複発酵」という、世界でも類をみない高度な醸造方法だそうです。

(寒い!足冷たい!)

経過日数の異なるタンクの中を見せていただきました。

うまく説明できませんが、見た感じが違うのと、何よりも香りの立ち方がはっきりしてきます。

 

≪搾り≫

この機械で搾ります。

(搾ったカスは酒粕!)

ちょうど、先程見たタンクから搾り機にもろみが送られてきて、透明な日本酒(生原酒)が出てきています。

昼食の時に、この搾り立ての生原酒をいただきましたが、少しシュワシュワしてすごく美味しかったです。

 

この後は、貯蔵やブレンド、ろ過や火入れなどの工程もあるそうですが、見学はここまで。

最後に、≪瓶詰め≫を体験させていただきました。

もちろん、製造過程では機械化されています。(笑)

自分で瓶詰めしたお酒はお土産でいただけます。

(何のラベルも貼られていないのがすごくいい。)

そして、酒粕もお土産でいただきました。

 

さて、ツアーのイベント、利き酒。

「寒北斗」の全ラインアップを出していただきました。

最高レベルの「吟遊」。

(「寒北斗」は元々は「玉の井」酒造という名前でした。これは一合御猪口。)

利き酒は、小さなプラ御猪口にスポイトで少量入れて味わいます。

一応全種類飲んでおきました。(笑)

一番口に合った(美味しいと思った)のは、、、何と本醸造酒、一番安いお酒でした。(笑)

前日、「てっ平」で「寒北斗」の“練習”したのですが、その影響かな。

 

さぁ、昼食タイム。

こんな豪華弁当が出ます。

「一太郎」で買ったお刺身と、SKTさんが用意してくれていた「カナッペ」も登場。

そして、いくつも置かれた御猪口で分かる通り、全種類のお酒と、先程自分たちで瓶詰めしたのと同じ生酒、搾り立ての生原酒も出てきます。

まさに“たらふく”飲んで食べて、日曜日の最高の昼食となりました。

ごちそうさまでした! もう入りませ~ん。

 

酒蔵にはオシャレな売店もあります。

(この一合御猪口、コーヒーカップにも使えそうな大きさ。)

“顔出し”もあります。

最後は、今日のツアーのお客さん全員で記念写真を撮って、「寒北斗」とはお別れ。

みなさん、本当に気持ちのいい方ばかりで、楽しい酒蔵見学でした。

お世話になりました。

 

飯塚は雨が降ってきました。

(雪雲っぽくもある。)

帰りも立ち寄りスポットが組み込まれていて、「もち吉」です。

おかき以外にもいろいろと売っていました。

私は、妻が料理に使うかなと思って、これを購入。

ざらめをまぶした煎餅を作る時に出たざらめ。

梅も入っていますが、「煎餅の小さなかけらも入っているので、料理にお使いくださいねぇ~。」とお店の方からアドバイス。

ちなみに、「もち吉ソフト」、安いです。

「もち吉」を出発し、雄大な海方面の景色が見えて着たら、小倉駅はもうすぐ。

16時頃、小倉駅に帰着。

預かってもらっていたお土産を受け取って解散。

今年は、こういう行程のツアーでしたが、来年はまた企画をガラッと変えるとか。

毎年毎年同じ内容がひとつとしてない楽しいツアーだそうです。

 

今回ご一緒させていただいた、SKTさん、うっちーご夫妻、本当にありがとうございました。

また来年もたらふく飲みましょう!

 

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