旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

高校野球―土浦一高の甲子園出場の頃

2013-08-20 23:15:43 | 日記
中学時代ほとんど勉強しないで野球に明け暮れたぼくには高校入学後、野球部に入ってほしいという勧誘が数か月に及びました。でも入部しませんでした。

高校野球にはすごい憧れがありました。

わが母校である土浦一高は創立1897年。116年の歴史があるのですが、甲子園出場は1回のみ。1957年のことです。そのときの主将は安藤統夫さん(元阪神タイガーズ監督)。中学・高校の8年先輩です。

甲子園出場の時、ぼくは小学5年生。北関東大会で優勝。甲子園出場が決まって凱旋すると、土浦駅はものすごい数の人が集まり、駅から4~5㎞離れた高校まで提灯行列しました。ぼくもついて歩きました。

安藤さんは慶応大学に進み、卒業後巨人の誘いを蹴って阪神タイガーズで活躍します。当時の土浦界隈は早稲田ファン、巨人ファンが多かったのですから、安藤さんは反骨に生きたとも言えるでしょう。

安藤さんは確か三人兄弟の真ん中。末弟はぼくの中学時代の1年先輩で、すごい投手でした。地方大会ですが、優勝投手にもなっています。彼は法政2高に進みますが、甲子園出場はありませんでした。

安藤統夫さんが甲子園に行った時の監督は嶋田実さん。早稲田大学でかの広岡達郎さんの少し先輩でショート。嶋田さんが結核を患ったためにショート広岡が誕生したと聞きました。嶋田さんは幸運にも監督1年目で甲子園出場を果たしたのでした。安藤さんを育てたのは嶋田さんでなく、その前数年間監督をしていた木内幸男さんです。

かの有名な木内マジックで取手二高を甲子園優勝に導いた名監督です。木内さんの実家はすごい兄弟が多く、なんと弟さんとぼくは何度も対戦しています。彼は土浦一中。ぼくは土浦二中。彼も投手。ぼくも投手。いつも打ち取られていましたが、最後の試合だけ、三遊間ヒットを打たせてもらいました。彼にはその何倍もヒットを打たれたのだと思いますが、もう記憶にありません。

高校で野球をやっていたら、医学部進学はあり得なかったでしょう。歌手をあきらめ、野球選手をあきらめ、若い日に人生の挫折を何度も味わったことが屈折した今の性格を作り上げたのでしょう。


明日は「夢あかり」

2013-08-19 22:51:01 | 日記
日本一質の良い特別養護老人ホームとぼくが信じている「夢あかり」に行く予定でした。バスツアーです。

http://hokueikai.or.jp/index.php

運営は北叡会。理事長は天野一城氏。北の叡智を集め発揮しようとしている法人です。

施設長は吉谷敬氏。理学療法士やケアマネジャーとして活躍してきました。竹内孝仁先生の忠実なお弟子さんです。

この施設はさまざまな工夫をして「日中おむつゼロ」を達成いたしました。

この辺の看護、介護、事務、ソーシャルワーカーがバスツアーを企画したのです。

明日はぼくも同行する予定でしたが、今週は山形にも行くので、外来診療を減らすこともできず、「夢あかり」にはいけません。ごめんなさい。








リーダーシップ論

2013-08-18 22:49:07 | 読書
変革の時代にはリーダーの質が問われます。

昨秋に出版された本ですが、半藤一利『日本型リーダーはなぜ失敗するか』は現在考え直すべき課題を教えてくれます。

まず日本の陸軍・海軍の人事管理が米国と比べてきわめて劣悪であったこと。何と「威厳と人徳」が重視された。

参謀が重要な役割を果たすのですが、日本では自分勝手な参謀がほとんどであったこと。

よき参謀は①指揮官の頭脳を補うことができること
     ②部隊の末端まで方針を徹底させること
     ③将来の推移を察知する能力を有すること
これだけでもかなりの力を要します。さらに

リーダーの条件は①最大の仕事は決断
        ②明確な目標を示す
        ③焦点に位置する
        ④情報を確実にとらえる
        ⑤規格化された理論にすがらない
        ⑥部下には任務を最大限に遂行させる

人間には「損失」「不確実」「危険」を避けようとする心理が働く。起きてしまった危機、失敗を徹底的に検証して、知恵をふりしぼって、次なる危機に備え、起きた場合にはそれを乗り切るだけの研究と才覚と覚悟をきちんと身に着けておくこと。

根拠のない自己過信、無知蒙昧、逃避癖、底知れぬ無責任など私たち日本人の愚劣さ、見たくない本質を正しく見つめ直すことが大切だ・・・・・・



やー学ぶことがいっぱい詰まった敗戦論でありました。       


緒方貞子さんの生き方

2013-08-17 23:06:14 | 日記
今晩のNHKスペシャルは「緒方貞子・戦争が終わらないこの世界で」

人は内向きで生きていると無知につながり、自分の考えを人に押し付けることになる

多様性の尊重、異人は偉人

暮らしの基礎を整備してあげる


なぜノーベル平和賞がこの方に授けられないのでしょう。

まさにプライマリ-ヘルスケア的な生き方をされました。

どれだけ多くの難民が救われたか、本当にすごい人です。

石原結實『医療が日本を殺す』

2013-08-16 22:46:52 | 読書
医療の行き過ぎに警鐘を鳴らす本が増えています。

石原結實(いしはらゆうみ)医師は食を重視。生姜紅茶や人参リンゴジュースが食事代わりに勧められています。普通の食事は1日1食。また身体をあたためることで病気を克服する例がたくさん述べられています。

健診が病気を見つけてくすりづけにしていくこと、これを続ければ医療費が膨大になっていく国を滅ぼしかねないというのです。

内海聡『医学不要論』も医療の無駄を徹底的に書いています。感情論で読み進むには抵抗がありますが、日本の医療を見直すきっかけづくりになればと期待もします。