旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

北海道大学の品性

2013-08-21 23:10:52 | できごと
北海道大学水産学部の2年生男子学生が飲酒後、7月19日から20日未明にかけて自室でなくなっていたできごとがありました。大量の飲酒が原因だろうと考えられています。

大学生になるまでわが子を育てられたご両親はさぞかし無念の思いをいだいておられることでしょう。謹んでご冥福をお祈りいたします。

北大はこの問題に関して記者会見を7月31日夕方に学務部長が行ったそうです。学長は出席しないのです。

ちょうどその時間帯に山口佳三学長は北大の常勤役員とともに、大学への多額の寄付者30人を招いて、大学構内のビアガーデンで懇親会を開いていたというのです。(北海道新聞8月20日朝刊)

学長はこの問題について「コメントできない」としているそうです。

いろいろ事情はあったのでしょうが、大学の方向性が問われます。

大学は学生を教育し、社会に輩出することが使命ではなくなっているのです。研究費をたくさん集めることを最重要視しているのです。まさに象徴的な出来事でした。

最近起きた降圧剤に関する大学教授たちのねつ造論文問題と重なります。患者さんはもはや研究対象でしかなく、製薬会社から多額の研究費をもらい、クスリが売れる(よく使われる)ように論文を書く。

効果も少なく、副作用も少ないクスリだから論文ねつ造が許されるとでも考えていたのでしょうか?

日本という国が恐ろしい勢いで崩れつつあると感じます。

学生や患者さんをたいせつにする大学はあるのでしょうか?