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特別名勝庭園 金地院

2012-04-02 | はんなり京都

全国に23ヶ所あると言われる 特別名勝庭園 のひとつ、金地院に行きました
大業和尚が足利幕府四代将軍・足利義持の帰依を得て応永年間(1394-1428)に北山に開創した禅寺でしたが
その後、慶長10年(1605)南禅寺住持になった以心崇伝いしんすうでんが、現在の地に移建して南禅寺塔頭となりました
ところで、この以心崇伝と言う人物ですが・・ 足利将軍家家臣の一色秀勝の子で、足利幕府が滅亡し、一色家が
没落したために南禅寺に引き取られ金地院や醍醐寺、三宝院で学び、福厳寺や禅興寺、建長寺などの住職となり
慶長10年(1605)に南禅寺の270世住職となった人です

特別名勝庭園は小堀遠州作の枯山水・鶴亀の庭園です

方丈前の庭の右側にある鶴島、その左にある赤っぽく見える石は礼拝石

方丈前の庭の左側にある亀島
波を描く白砂は海洋を表現し、同時に宝船を象徴しており、鶴亀の島の間には
木々の向こうにある東照宮に対する礼拝石があります


東照宮
以心崇伝は徳川家康の命により駿府に赴き、外交事務を担当するようになり、やがては幕政にも参加し
禁中並公家諸法度、武家諸法度、寺院法度の作成にも関わっており、徳川家と深い関わりがあります

方丈と京都三名席のひとつ八窓席は「特別拝観」で予約が必要と聞いていましたが、空いている時期だったからか
受付で、その旨言って拝観することができました 特別拝観は私たちと、もうひと組の4人だったので方丈も
ガイドさんも独占で、ゆったりと見学できした
方丈の襖絵は狩野探幽・尚信の手によるもので、それを至近距離で見せていただけるのもうれしいことです
小書院の襖絵は桃山時代の長谷川等伯の代表作、水面の月を捉えようとする猿の姿を描いている「猿猴捉月図」、
「老松図 」など、どれも見応えがあり、予約なしで特別拝観ができて幸運でした
また、重要文化財であるお茶室・八窓席は小堀遠州好みで3畳台目 床と点前座が並んで配置され、その正面に
躙口にじりぐちが開けられています さて、八窓席と呼ばれる所以ですが・・ 躙口の上に連子窓、北側に二つの連子窓、
点前座の後ろに下地窓と墨蹟窓ぼくせきまど、床脇の袖壁に下地窓 ・・ 「八窓」と言うのに6つしかありません なぜ?
ガイドさんの説明では「八」は8つではなく、数が多いことを表しているのではないかとのことでした

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