第1次大戦後、国際連盟から戦利品としてルワンダを与えられたベルギーは 国家としてまとまっていたルワンダを分裂させるためにフツ族とツチ族の容姿の差を利用して 肌の色がフツ族より浅く、細い鼻、薄い唇をしたツチ族を経済的にも教育的にも優遇した しかし、国連からの圧力もあり、第2次大戦後ベルギーはルワンダに民主的な政府を作るべく改革を始め ついにはフツ族の反乱の後押しまでし、ルワンダの支配はツチ族からフツ族へと移ってしまう ツチ族の妻を持つフツ族のポールはベルギー系の高級ホテルの有能な支配人 内戦もようやく終息しフツ族とツチ族との間に和平協定が結ばれようとしていた矢先 フツ族至上主義者たちによるツチ族非難がついに頂点に達し、町では焼き討ち、殺戮が繰り広げられる 妻と子供、彼を頼ってきた隣人たちのツチ族を守るため、ポールは皆を自分が働くホテルに避難させる 海外資本であり国連兵士もガードしているホテルにはフツ族の民兵も手を出すわけに行かず ポールたちは辛うじて身を守りながら国際援助を待っているが... 頼みの綱の「ヨーロッパ諸国の介入」は白人でもニガーでもないとゴミを捨てるように断たれてしまい 行き先を失った彼らは絶望の淵に立たされる・・ それから10年余... 今では普通選挙で大統領が選出されフツ族、ツチ族という差別はなくなり、国は復帰途上にあります 映画の中でアメリカ人の報道カメラマンが言うように... 「世界の人々はあの映像を観て・・・"怖いね"と言うだけでディナーを続ける」 確かに当時、CNNの番組でフツ族、ツチ族の紛争を見ていた私も似たような反応でした 遠い国の話で全く無関心、否、大量虐殺が起きていることさえ知らない日本人も多かったことでしょう ルワンダの人たちがなめた幾多の辛酸を一人でも多くの日本人に知ってもらうことによって 今現在も同じような境遇に置かれている人がいることに目を向けて欲しいと思いました 日本全国で上映されることを願わずにいられません 実話を基にした映画だけに生半可な感想なんて申し訳なくて書けません ポール・ルセサバギナ氏来日講演要旨も併せてご覧ください |
ホテル・ルワンダ公式サイト 於 シアターN渋谷 |