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花びらの斑紋が鳥のホトトギスの胸の斑紋と似ていることから付けられた名前です ホトトギス属の植物は現在19種類あることが知られており 日本には12種類分布していますが、そのうちの10種類は日本固有種だそうです |
【ホトトギスにまつわる話】 山奥の貧しい村に暮らす兄弟がおりました 兄は生まれつき、まったく目が見えません 心やさしい弟はそんな兄の世話を一生懸命にしておりました 山で山芋を掘ると、おいしいところは必ず兄に食べさせ、残ったしっぽの部分を自分が食べました それも兄に心配をかけまいとして、そっと隠れるようにして食べていました そんな弟のそぶりに、兄は疑いを持つようになりました 「こそこそしているのは、もっとうまいものを食べているからにちがいない」 邪推をつのらせた兄は、とうとう弟を殺してしまいました ところが、その腹をさいてみると胃の中には固い筋や皮ばかり 兄は弟のむくろをかき抱いて悔やみ嘆くうちに、鳥のホトトギス(時鳥)になってしまいました そして「弟(おとと)恋し」と泣き叫び、喉から血を吐いて胸をかきむしるたびに 血に染まった羽がはらはらと落ち、ホトトギスの花になったといいます |