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ベルリンフィルと子どもたち

2005-02-09 | たまには映画も観たいわね

2003年1月、真冬のベルリン・アリーナにひと晩限りの“春”が訪れた!
その舞台は世界最高のオーケストラと
子どもたちの熱いエネルギーがぶつかりあう、希望の“祭典”


04年2月、ベルリン国際映画祭で一本のドキュメンタリーが観客を熱狂と感動の渦に巻き込んだ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とベルリン在住の250人の子供たちが挑んだ舞台の、リハーサルから公演までの
経過を記録した「ベルリン・フィルと子どもたち」である
同年9月に始まった一般公開で、ドイツ製ドキュメンタリー映画としては過去最高となる公開5週目で動員10万人突破
する異例の大ヒットとなり、今なお記録更新中だ

クラシックに興味の無い子供たちが、世界最高のオーケストラの演奏でダンスを
踊る。この一大プロジェクトの発起人は02年にベルリン・フィルの芸術監督兼常任主席指揮者に就任したサー・サイモン・ラトル。音楽を通して子供たちが持つ可能性を伸ばす手助けをしたい、と楽団の新たな活動として教育プログラムを発足し、
その一環で「ダンスプロジェクト」をスタートさせた。記念すべき第一回目のプロジェクト課題曲に選ばれたのはストラヴィンスキーのバレエ曲《春の祭典》 アブストラクトで幻惑的な旋律と強烈なリズムがほぼ全編にフィーチャーされ、映画を独特の色に染め上げる。 
一方、ほとんどがダンス未経験という子供たちを6週間指導したのはダンス・ユナイテッドの振付師ロイストン・マルドゥーム。25ヶ国からベルリンに集まった難民が中心で、様々な要因により自分に自信を持てずにいた本プロジェクトの参加者たちを厳しく、だが励ましながらダンスを教えた。
以上「ベルリンフィルと子どもたち」パンフレットより抜粋


いきなりバックに流れたのはヒップホップ...
子供たちがクラシックに無関心なのはベルリンフィルの本場、ドイツでも同じようだ

そんな子供たちは私語が多くダンスの練習にも身が入らず集中力に欠けている
しかし、振付師のロイストン・マルドゥームは子供たちの気持ちを無理にダンスに向けようとするのではなく
彼らにもダンスをする権利があると同時に、しない権利もある...と子供たちが「集中」することを学ぶのを待っている
たった、6週間でそれが可能かと心配になる
が、しかしサイモン・ラトルが指揮をするBPOの練習風景を見学する彼らのまなざしは衝撃を受けたかのように一変し
練習にも身が入り真剣になってくる

そして迎えた公演当日...
主役はBPOではなく舞台の上で全身で表現し熱く踊る子供たちだった 

サイモン・ラトル率いる新生BPOが観たくて行った映画のはずが
もう、そんなことはすっかりどうでもよくなり...
子供たちが立派に舞台を終えた時には


ブラボー! 席から立ち上がって拍手を送りたい衝動に駆られました

じわーっと感動の波が押し寄せてくる最高の映画でした


RHYTHM IS IT !

私はこの原題の方が好きだな

最終日の11日にもう一度、観に行きたい 今度は夫と..

ベルリンフィルと子どもたち 公式サイト

於 渋谷・ユーロスペース