
コロナ6年7月10日(ウクライナ、ロシア戦争4年)
現代社会において、私たちはさまざまな健康課題や社会的なストレスに直面しています。そんな中、「自然治癒力を使って生きる」という考え方が、ますます重要になってきました。
自然界には、**「自然淘汰(natural selection)」**という厳しい原則があります。ダーウィンが説いた進化論は、すべての生命がその環境に適応できるか否かによって生き残りが決まるという冷徹な現実を示しました。弱者は淘汰され、強者が生き残る――それは自然の摂理であり、争いや変化の中で種が進化してきた歴史でもあります。
しかし、人間にはもう一つの力があります。それは**「文明」と「知性」**です。私たちは医療や教育、倫理観といった社会的なシステムを築き、弱き者や傷ついた者も共に生きられる環境をつくってきました。つまり、ダーウィン的な自然淘汰の法則に対し、人間は「共感」と「ケア」という新しい進化の道筋を歩もうとしているのです。
ここで注目すべきは、**「自然治癒力」**という人間の内なる力です。それは単なる生物学的な反応ではなく、自分自身の生命を信じ、整え、活かすという“生き方”でもあります。薬や医療に過度に依存せず、食事や運動、心の持ち方を通じて自らの治癒力を高めていく。この営みは、自然淘汰の原則の中で、「自分を進化させる」という知的な選択でもあるのです。
つまり、自然淘汰の原則と人間の文明的な努力は、対立するものではなく、むしろ共鳴しうるものです。自然に適応する力(治癒力)を自らの中に育みつつ、他者と共に生きる智慧を築いていく。これこそが、現代を生き抜くための、最も人間らしい「進化」ではないでしょうか。
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