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想い続けることができれば、その想いはいつか成就する

その日その日感じたことを詩、エッセイ、短歌、日記でつづります。野菜も育ててます。

同じ10グラムでも違う  詩

2025年08月11日 | 

同じ豆
同じ重さ
同じ皿の上でも
体はそれぞれ
違う物語を描く

数字だけでは
測れない命の力
それは腸の声
それは体の記憶
そして生き方の色

78年の旅路で
ようやく知った
栄養は
人と人の間に
ひそやかに違いを宿すということ
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時を超えて 詩

2025年08月10日 | 


見下ろせば
小さな足が水をはねる
七十年という時を飛び越えて
私は再び
少年のまなざしで立っていた

日差しの中
二つの影が揺れている
私の影も
そこに溶け込み
水とともに流れていった

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平均から個別化への栄養学へ 詩

2025年08月02日 | 
同じ皿から、違う未来が**

同じ皿を 囲みながら
同じものを 口にしても

ある人の 体は そよ風
スルリと 通り抜け 軽やかに

ある人の 体は 深い森
じわりと 根を張り 重たく

「意志が弱い」の? 違うんだ
「食べ過ぎた」の? 違うんだ

カロリーの 数字だけが 真実じゃない
タンパク質の 量だけが 答えじゃない

見えない設計図(遺伝子)が 紡ぐ道
小さな生命(腸内細菌)が 奏でるリズム
代謝の川の 流れる速さ

一人ひとり 唯一の 器(うつわ)
受け止める 形 響きが 違う

「平均」という 名の仮面(かめん)を 外そう
「みんな同じ」の 幻想(まぼろし)を 解こう

吸い込む光(栄養)も 漏れる滴(ロス)も
私だけの 物語 刻まれゆく

栄養学は 静かに 進化した
「あなた」という 星を めざして

数値より 深く 体の声を聴け
同じ食卓から 始まる あなただけの栄養学
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生命のしずく 詩

2025年07月25日 | 
 体液は語る
 心の奥のさざめきを
 見えぬ場所をめぐりながら
 生きていることを伝えてくる

 
 強き想い 穏やかな想い
 そのすべてが流れをつくる
 命とは
 一滴のしずくの連なり

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『バラックの空と、心のぬくもり』 詩

2025年07月12日 | 

雨が滲んだトタン屋根
風が泣いた、台風の夜
けれど、バラックの家の中には
笑い声と、湯気と、母の優しさがあった

貧しくても、美しかった
手をつなぎ、肩を寄せ合う日々
壊れそうな家よりも、壊れなかった心
あれは、宝石よりも尊い時間だった

✳︎この詩は私が子どもの頃の実話が元になってます。台風は伊勢湾台風です。
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