一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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究極の自然素材住宅ドイツのリューベックで

2008年02月06日 14時59分10秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
               ▲ これが室内です

ドイツエコバウ建築ツアー その(13)になります。

こんばんは、ミタス一級建築士事務所の清水です。


キールからドイツのリューベックへ移動しました。ベオルグ・コンラディ教授が自然素材、しかも再生可能な原料で試験家屋を大学の敷地内に建てたものを拝見しました。






具体的な材料は、木材・ガラス・葦・膠(にかわ)のみです。これぞ、究極の自然素材住宅です!!






▲これが入り口





その試験家屋を見学し、スライドを使っての30分程度のミニ講義を受けることができました。なんて、凄くて嬉しいツアー!!!個人ツアーでは、これは決して無理です。


▲屋根、床、壁の説明スライド



▲屋根には、この葦を載せます。断熱効果も



寒さ・暑さに対して断熱材も不要で、防火に関してもドイツの基準を満たしていました。実際に屋根で火災を発生させ、類焼の危険性や室内側の材料温度なども測定して実験は成功したとのことです。


▲燃焼させた屋根




▲右から、ゲオルグ・コンラディ教授、建築家でツアーコンダクターのホルガーケンイッヒ氏、私、主催してくれた池田コーポレーションの社長(許可を得ていないので顔を隠しました!)



この家の凄さは、壁の厚みが32センチ  屋根が 21センチの無垢の木でできているのです。膠で簡単に接着して木製の釘のようなもので合わせて厚みを出しているのですが、この厚みなら断熱材は不要ですね。再生も簡単です。

この厚い無垢材が構造体であり、断熱材であり、防火材、防水材、となっているわけです。

たまたまテレビでこの構造体のことを以前聞いていたこともあり、興味深く拝見し講義を聞かせて頂きました。




このあと、試験家屋ではなく、実際に使われている建物へと移動したのです。それは、次回ということで。






住宅の設計事務所

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