一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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新築ご入居後のお言葉

2013年10月17日 16時44分22秒 | ユーザーズコメント
▲ご家族5人が有効にお使いになられている
吹抜のホール 



昨日の2013年10月16日に、メールで、

ご入居後の感想(ユーザーズコメント)を頂きました。

そのままコピペで紹介させて頂きます。

スタッフ一同、ワイワイと楽しく打合せしていたときのことを思い出し

また、お褒めの言葉を頂いて、喜んでいます。

ありがとうございました。



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昨年7月に引渡しを受け、新居での生活が始まってから、
もうすぐ一年三ヶ月になります。

さかのぼれば2011年6月にそれまで住んでいたマンションの近所に
建築条件なしの土地を見つけ、ミタスさんに相談したのが最初です。


ミタス一級建築士事務所のことは、以前にホームページを見つけて、
清水先生の膨大なコメント、特に施工管理をしっかりしないといい家はできない
というご意見を読んで、ずっと気になっていて、

家を建てるならこんな設計事務所に頼みたいと思っていました。


不動産会社に紹介されたハウスメーカーからも提案を受けていたものの、
清水先生と何度かメールでやり取りさせていただき、

最終的に「ハウスメーカーよりミタスの方が、同じプランなら、
設計費用等を含んでも安くなることが多い。


プランは同じでも素材や断熱などはミタス一級建築士事務所の方が当然上」
という言葉におされ、遂にハウスメーカーの熱烈な営業を振り切って、
設計契約したのが2011年8月でした。


その時点では、ハウスメーカーのそれなりに魅力的なプランが出ていた一方、
契約までは具体的なプランを見せてもらえるわけではなかったミタスさんは
ゼロからのスタートで、どうなるか心配な面もありましたが、

二度目のプランを見せていただいた時点で、懸念は解消しました。


基本的には、一階に個室を配置し、二階をリビングやダイニングを共通の場として、
できるだけオープンな空間にするという希望だったのですが、

清水先生のプランは、一階に単に個室を並べるのでなく、
玄関正面に吹き抜けのホールを設けるというもの。

最初に見たときは、床面積が限られている中、
ホールというのは贅沢でもったいないと思いましたが、

ピアノをそこに置き、単なる通過点のホールでなく第二のリビングと考えれば、
個室より共用スペースを重視したいというこちらの希望にぴたりとはまったプランだと
確信しました。


図面を見ただけでは十分に理解していなかった妻も、
打ち合わせで説明を受けると「いいですね」とトーンが変わりました。

実際、訪ねてきた誰もがほうと感心してくれる空間になっているとともに、
いろいろな用途を兼ね備え、楽しめるスペースになり、大正解でした。


結局、数回の打ち合わせとメールでのやり取りで約2ヶ月かけて
プランAから始めてE-3まで進めて、基本的な間取りが決まったのが、
9月終わり近く、そこから展開図など詳細の検討に進んでいきます。


こちらの希望に対しても無駄なこと、勧められないことははっきり必要ない
と言われましたが、

持ち込みのタンスがぴたりと入るような納戸スペースを取ってほしいとか、
北側は見通しがいいので洗面台の正面は鏡でなく窓を設けてほしいとか、
様々なこちらの要望は、いろいろ検討、工夫して対応していただきました。


その後、電気・設備関係を決めて、工務店の見積が出たのが年明け。

外壁は漆喰にし、洗面台は造作ものにする等、
いろいろ加えていったこともあり予算を上回ってしまい、
ロフトをやめるかなどの案もありましたが、

どこも捨てがたく、どこかをあきらめたら後で後悔すると覚悟を決めて、
ようやく2月半ばに工事請負契約まで漕ぎつけました。


そして、工事の始まりです。

現場は当時の住居の近所で、駅からの帰り道にちょっと寄り道すれば
見に行けてしまう場所だったせいもあり、

休みの日は必ず、平日も勤めからの帰りがけに時々は、という頻度で、
現場を見に行き、家の外形にワク取りされ、土が掘られ、捨てコンが打たれ、

鉄筋が組まれ、基礎が立ち上がりというステップを追っていました。


基礎の立ち上がりで、一階の部屋の間取りがわかるので、
基礎の上に立って初めて実際の部屋の大きさを確認でき、
やはり小さ目だったかな、この部分は結構広いなどと眺めていました。


本体の木工事の初めに上棟式があり、
式当日は雨の予報だったので人を入れて屋根までやると
メールでお知らせいただいていました。


前々日に木材が現場に搬入されたと家人から聞いていたところ、
上棟式に来たら、基礎だけだった場所に柱が立ち、

二階の屋根まで家の外形が姿を現したのは魔法を見るような思いでした。


内側から見ると、柱や梁が複雑に組み込まれ、ボルトや金物で固定されており、
部材一本一本の長さや孔位置が緻密な設計の下で工場で調整加工されているのが見て取れ
(これはミタスさんでなく、工務店の仕事なのでしょうか?)、

それを現場で短時間で組み上げる手際の良さには、職人の技を感じました。


この調子なら意外に早く完成と思いきや、
「ここまでは早いけど、これからが時間がかかるんですよ」と設計の方から聞き、
その言葉通り、引渡しまではそこから三ヶ月余りかかりました。


一年を越え、二度目の秋を迎えている今、
二階に共通のパソコンスペースとして希望したカウンターでこのコメントを書いています。

吹き抜け越しの正面にある大きな窓から、
隣家との間に植えられたクスノキが見通せ、この開放感が、なんとも気持ちいい。


西向きの窓ゆえ、夏の西日が暑いのが玉に瑕ですが、
窓からは季節と時刻によっては月も見え、吹き抜けの床には月明りの影がさします。

逆に外から見れば、この窓が建物の外観を特徴づけるポイントとなっており、
特に夜間、吹き抜けの照明が灯ると、この家の別の顔を見せてくれます。


四方の窓から射す太陽の光は、
射し込む角度によって季節の移り変わりを日々感じます。

周囲の建物の条件から、目立った窓がない東側からも、
こんな所から朝日が入ってくるんだという意外な発見もありました。


無垢の床は一階は濃茶、二階はブラウンと二種類で、
白い壁(一部漆喰、他は壁紙)や持ち込んだ茶系の家具、黒いピアノにもしっくり合い、
観葉植物の緑が良く映えます。

外観以上に、足元の柔らかなさらさら感、一枚一枚のなめらかな凹凸感が素足に心地よく、
そのまま寝転がってもGOOD。室内で緑がよく育つのも、湿気が少ないのも、
この無垢の床のおかげではないかと思えます。


その後、生活の場となった家を訪れていただいた清水先生からは、
この床だとピアノやオーディオの音が美しく響くようだとも聞きました。

設計を重ねて練られた間取りにより、朝起きてから顔を洗って食卓に着くまで
全く無駄なく動け、帰りは一階で着替えまですませ気分を切り替えて二階に上がるなど、

機能上も自分の行動パターンに合って、スムーズで快適です。


一階の洗面台や本棚、ユーティリティの棚など、要求を伝え造作家具にしてもらい、
多少お金が余分にかかっても、見るたび、使うたびに得られる満足感には代えられない
と実感しています。

夏冬はさすがに冷暖房機器が必要なものの、
広さや部屋数の割に、今までと比べて特に目立った電気代の増加があるわけではありません。


水道代は、節水機器を導入したことによって、以前から三割以上の大幅な削減です。

外観、住み心地、機能面の素晴らしさに加え、
ホームページで力説されていたように、
しっかりした管理の下で施工されていたことによる安心感が大きい。


青いシートがかかっている三ケ月間、
外側から見る限りはなかなか進んでいるように見えませんが、

断熱材の吹き付け、石膏ボード張り、床板張り、外壁の何層もの下地仕上げと、
いくつもの作業が行われていました。


前述したとおり、頻繁に現場にお邪魔していたので、
出来上がってからはわからない部分で、一つ一つが丁寧に造りこまれていくこと、

ミタスの設計者の方の厳しいチェックを受けながら
工務店の大工さん達が黙々と作業を繰り返し、

少しずつであるけど着実に完成に近づいていく様子が、
そばから見ていてよくわかりました。


プロの仕事をしてくれた多くの職人さん、それをしっかり管理していただいた、
清水先生はじめミタスのスタッフの皆さんには本当に感謝しています。

一年以上経った現在でも、立派なロフトがほとんど物置スペースになっていることなど、
まだ使いきれていない面もあります。

子供の独立など、家族の変化に合わせて住まい方も変わるでしょう。
それに合わせて成長、発展していける素晴らしい家であり、
インテリアや庭も含め、次はどこに手を加えようなどと話したりしながら、

未だ新鮮な気持ちで快適さを満喫しています。


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いつものように、訂正や加筆は、一切しておりません。

ご満足して頂けている様子をお知らせ頂き、

スタッフと喜んでいます。どうもありがとうございました。


その他のユーザーズコメント

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ご意見があれば、お気軽にどうぞ!


横浜市 一級建築士事務所



ミタス一級建築士事務所へ



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