一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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ガスコンロ火災からの注意事項

2018年05月18日 09時16分39秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 大和市火災予防条例より転記 
どの地域でも、ガスコンロで木造なら、この壁から15センチ離す
という考えが必要とお考え下さい


おとといの 2018年5月16日にアップした リンナイガスコンロの評判 を記載したばかりですが、念のためもうひとつ重要な注意事項があります。

今朝、日経XTECHで報道されていた「低温発火」の問題をお話ししておきます。

これは、もう何十年も前から指摘され注意してきたことですが、

木造の場合、ガスコンロを壁から15センチ以上離さなければならない、ということです。
壁部分が不燃材料で覆っていてもです。

この火災現場の写真は勝手に転載できないので説明ですが、

本日2018年5月18日の日経XTECHには、石膏ボードを2重にしてステンレス板を
張っていた壁から煙が出て、中を調べると内部の木材が炭化して、煙が出ていたとのことです。

これが低温発火です。
内部の木材が炭になってしまい、低温でも発火可能状態になってしまうのです。

これを防ぐには、壁の表面を不燃材にするだけでなく、
ガスコンロをの場合、壁から必ず15センチ以上離して欲しいのです。

システムキッチンの場合、通常の組み合わせですと15センチは離れるようになっていますが
寸法オーダーや、据え置き式のコンロぼ場合は注意が必要です。

据え置き式というのは、賃貸住宅などでは今でもよく見かけますが
キッチン代の上にガスコンロをポンと置いて使う場合です。

この場合、15センチ以下となってしまうことがあるので注意です。


▲据え置き式のガスコンロ
右側の壁がタイルになっていて不燃ではあるが、内部の木材が炭化していって
炭になった場合、低温でも発火して火災になることがあるので注意
この場合でも15センチ以上離して欲しい。現在はほとんど離れていない。

また、おととい記載した、天板を75センチにする場合、
現在が天板60センチタイプでも天板75センチ交換はできますが、

現状で、壁から15センチしか離れていない状況で75センチタイプにしてしまうと
残りの距離が7.5センチとなってしまいますので、危険ですし、おやめ下さい。

急ぎお知らせして、先日のブログにも追記しておきます。

IHヒーターの場合と、
ガスコンロでも鉄筋コンクリート造で、壁の下地に木材を使っていない場合は
別です。



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