一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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住宅の断熱性と快適性を考える(8)

2018年05月01日 09時01分47秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ ロフトへの吹抜けを下のリビングから見たところ


吹き抜けからの光は明るくて良いですね。
それだけでなく、上下の風は流れやすくて有効です。

住宅の断熱性と快適性を考える(7)
でも説明しました。

今回は、実践編というべき内容です。

1階から階段を伝わって2階へと風が流れ、さらに2階リビングの吹き抜けから
ロフトの窓へと流れるパターンです。

これだけ上下差があると、外にあまり風が吹いていなくても
そよそよと流れるのです。

でも、冬は少し不安という人もいます。
天井扇を付けるような大きな吹き抜けではないので

階段は、引き違いで塞げるように
その吹き抜けは、冬は風を止めることができるように考えてみました。

ロフトの窓は、電動開閉式で2階からリモコンで開閉できます。

窓の開閉を目で確かられるように、まだリモコンが問題なく作動するように
されに、光を取り入れるために、アクリルパネルを透明にしました。

そのアクリルパネルを、季節に応じて手動で簡単に開閉できるように
簡単なアイデアを具現化するために、
ホームセンターにいって小道具を探してきました。

作業も私がひとりでセッティングしましたので、写真で紹介しましょう。

 

▲上に見える左の窓は電動開閉して風が流れます。
現在は、窓も閉めていますし透明のアクリルパネルが置かれているので
光は溢れていますが、風は流れません。作業完了形で、冬のパターンです。



▲アクリルパネルのチェーンを引っ張り、手前のフックに掛けて
オープンにしたところです。開いた状態を簡単に維持します。


▲これがチェーンを掛けているフック。
通常のハンガーフックを、上下さかさまにして、
リングを付けてチェーンに簡単に掛けられるようにしています。

閉めたとき、開けたとき、いずれもチェーンのリングがそれぞれの場所に付けたので
ここで簡単に掛けられるようになっています。


▲アクリルパネルを閉めたところを、ロフトから見下ろしています。
チェーンが付いていますが、閉めた状態でチェーンを開けるときに
使いやすいように、手前のフックに掛けて確保しています。



▲ロフトから誤って落ちないように、手摺り壁で立ち上げていますが
この手摺り壁にフックを付けて、チェーンで留めています。



大きな透明のアクリルパネルに直径10ミリの穴を2カ所あけます。

ギリギリ入る程度のチェーンをリングに掛けて、2箇所に通します。
このチェーンは1本の耐荷重90キロで、それが2本で5キロくらいの
アクリルパネルを引っ張りあげますので、充分安全をみています。

ですが、荷重がかかるのはその時だけで、
開けているとき、閉めているときにはこのチェーンには
チェーンの自重以外の荷重は、かかりません。

フックとチェーン、さらにリングを4つ、
そしてフックを留めるビスは同封されたビスが短いので
同じような色で、長いタイプを別に購入しました。
石膏ボードの上から留めるため、同封のビスでは下地までしっかり留めるには
短か過ぎるためです。

開けたとき、閉めたときの位置に、それぞれリングを固定して
リングをフックに掛ければ出来上がりです。

作業は短時間で終わりましたが、

どういう方法で安全に開閉しようか、
どういう道具にしようか、

それに合わせて、事前に木工事をしてもらうために
その方法を職人さんと現場監督に伝えて

と考えたり探したりする手間のほうが掛かりましたが

想像したようにできました。

次回のシリーズにへ続く



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