一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

木造1階床下地までの工事

2023年07月24日 15時48分30秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲木造住宅の基礎工事のあと、
     土台敷、白蟻防蟻工事、断熱材、床下地合板が終わって
     ブルーシートで養生した上棟前々日の状態  


こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水です。
今年の初めに、昔のように頻繁に情報発信するぞ、と思っていたら、
もう今年の後半になっていました。(^^;)

基礎配筋や基礎コンクリート、土台敷などは
以前から何度も写真アップしているので
今回は、その直後から上棟前の状態までを説明しましょう。

ここはアッという間に進むので、なかなか見れないと思います。
  

▲基礎コンクリート打設後に、型枠を外した状況


▲▼ 床下の配管工事です。

   給水・給湯の分岐はヘッダーを使ってジョイントが外れないようにします。


▼ 床下と外部桝の配管工事です。




▲土台が現場に運び込まれます。

 土台や大引きを敷いて、白蟻防蟻工事を行ないます。
 ここまでは、何度か紹介しています。


▲これが、床下の断熱材敷きです。
 断熱材の性能で厚さを決めます。
 これは一番性能が良い断熱材で、その分、薄くてすみます。

 最近はプレカットといって、事前に寸法カットしてもらった断熱材を
 大工さんが入れ込む、というパターンが多いです。
 ここは、大工さんが現場で寸法を測りながらカットして丁寧に入れてくれています。


▲足元にある僅かな隙間もしっかりと隙間なく断熱材を入れる、これが大切。

 この大工さんは、いつも丁寧にしてくれます。
 断熱材を受ける金具があるのがわかります。


▲土台の下の基礎との間にある緑色の発泡剤も断熱材です。

 これは気密目的の発泡剤で、
 他の箇所は土台下で床下通気を取るのでそのままですが、

 玄関などは、冷暖房効率を考えて
 外部からの冷気や暖気を遮断するために塞ぎます。

 また、土台にある丸い金具がアンカーボルトです。
 昔は、ボルトが上に飛び出していました。

 現在は、ナット部分を土台に埋め込む金具が通常は使われ
 それも改善されながら進化してきています。



▲土台の材料を示しているJAS規格のラベルです。

 国産無垢桧材、強度を示すヤング係数E90以上、含水率15%以下
 などの性能や、岡山産であることが記載されています。


▲▼床の合板を敷き終わったところ。
  仮止めですが、土台敷からここまで大工さん2人で1日で行います。




▲▼ついでに、下地合板のマークも

  JAS規格、厚さ24ミリ、構造用合板特類、国産材100%、
  石巻工場などがわかります。




▲この合板は、撥水処理をしているというマークです。


そしてトップの見出し写真に至るのですが、
雨で床下に水が入らないように、簡単にブルーシートで囲っています。

もし雨が入った場合は、床下に水抜き穴もありますが、
それだけでは濡れたままなので、
工事中に乾燥するまで、床下換気口から確認を続けます。

この翌日以降に外部足場、さらにその翌日以降に上棟、
と続くことになります。


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間取り図ミステリー

2023年02月02日 22時57分18秒 | お知らせ
▲既存図面への現調時の描き込みイメージ図 


2024年2月29日放送分はこちら

2022年5月12日放送分はこちら

本日の2023年2月2日、
「間取り図ミステリー」がTV放映されました。

平面図ではなく、一般の人がわかりやすい間取り図で表現して
変わった間取り部分をクイズにしているTVの特番です。

この番組では 見取り図 のお二人はレギュラーです。
ボケとツッコミのテンポが良く面白い芸人さんですね。

今回は3回目で、どこをクイズにするかはTV局が考えているのですが
その建物の間取り図をミタス一級建築士事務所が監修しています。

番組で紹介される間取り図は、
ミタス一級建築士事務所のスタッフに
打ち合わせをしながら描いてもらっています。

一般的にですが

不動産屋さんが記載した間取り図や
ネットで掲載されている同じ建物の間取り図でも
間違いだらけでいい加減な間取り図もあります。

正確な平面図のない建物、
平面図とは変更になっている建物も多く、

現場写真や現場動画などから
推定して訂正する必要もあり、

スタッフは描いている時間よりも
調べて描き始める前までの方が
時間は掛かっています。

私も一緒に推定、修正指示を出して
テレビ局の担当者と相談しながら完成しています。

全く資料の無い建物では
スタッフに現地出張してもらいました。

海外ロケでの紹介もあり
海外の建物を動画で観るのは楽しいです。

私にはクイズの内容よりも (^^;)
見取り図さんのお二人とゲストの皆さんとの
やり取りが面白いです。

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新年明けましておめでとうございます。

2023年01月01日 19時30分43秒 | ユーザーの方へ
▲2022年12月30日 伊勢神宮、外宮にいた神馬、笑智(えみとも)号 
アップで観れば良くわかると思いますが名前の如く本当に微笑んでいるでしょ?
縁起も良いし、名前も良いし、凄いと思い今年初めにアップです。 


新年明けましておめでとうございます。
ユーザーの皆様、ご無沙汰しております。
今年もまだ誰にも年賀状も書いておりません。(^^;)

12月30日と12月31日は、
伊勢神宮へおかげ参りに行ってきました。
写真は最後にアップします。

HPやブログ更新しておらず、心配のお声を頂いておりますが
昨年も例年通り

新築の設計監理
リフォームの設計監理
メンテナンスや修繕
工事中の検査
完成後の検査
建築トラブル相談
建築紛争処理(裁判、調停、紛争処理センター)
TV局のお仕事…etc

さらに、新しい分野が増え私が忙しいため
HPやブログを更新すると、問い合わせが増えてしまうので
更新せずにひっそりとしていました。

それでもミタス一級建築士事務所にと
辿り着いた縁のある方にのみ、対応させて頂いていました。

新しい分野、というのはいつもの業務に加え、

空き家活用を実践体験するため

四国の高松市に中古戸建てを安く購入し
リフォーム工事代金を抑えるべく、
DIYを行いながら(飛行機で飛んで宿泊して)
プラス現地工事業者に交渉して
安くリフォームをしてもらいまた。

1軒は貸家として稼働しており、
もう1軒は、現在リフォーム中です。

なぜ高松市に?
戸建てっていくら?
どんなリフォーム?
儲けてるの?(笑)

というご質問には、またの機会に詳しく。

今回申し上げますのは、
依頼者が私のリフォームですから

TVの劇的ビフォーアフターでもそうでしたが
自分勝手にできて、誰にも承諾を得ないで良い
リフォームなので、気軽で楽しいのです。

好きなことを仕事にするだけでなく
自分の好きなようにするため独立して

趣味は仕事と公言しているように年中無休で
事務所で仕事していますが、
(今日の元旦も事務所です)

普段の設計は、自分の好みだけではなく
ユーザーの希望を取りいれますから
100%思い通りではないのです。

自分で購入した空き家リフォームは
予算が少なく限られたリフォームであっても
自分勝手に、思いのままというのがより面白いのです。

肉体的に大変なDIYで、
日程的にも出張で何泊かしますので
その前後は、スケジュール的に忙しくて大変です。

しかしスタッフが、補ってくれていますので
有難いことに続けられています。

昨年の5月からほぼ毎月、高松市に出張していました。

他にも、
ユーザーメンテナンスでご希望が多いのが
外壁塗装です。

いつものように監理にこだわって行ない、
シーリング材は良い物が開発されたので1択ですが、

外壁塗料にこだわるため、メーカーとタイアップし
現在詳細を打ち合わせ中で、

今年は、ミタスプラチナとミタスFという外壁塗料を
オリジナル塗料で新しく発売予定です。

超高品質な塗料なのはわかっていましたが、
いままで高価で使えませんでした。

コストパフォーマンスを上げるために、
メーカーとタイアップ、オリジナル塗料で安く仕入れ
職人さんに支給して工事費を抑えて使えるようにするためです。

これを使い、シーリング材も既に指定していましたが、
これもメーカーとタイアップして既製品のまま
安く仕入れることができそうです。

外壁塗装や空き家リフォームを
遠隔地でも設計監理できる方法を現在考案中です。

というような、既にお知らせできる
新しい分野でも発信すべきことがでてきますので、
今年は、HPやブログで情報発信していきます。

なお、新築後の訪問、1年点検、10年点検やその他のメンテナンスなど
コロナ禍で、こちらからは皆様へアプローチしないようにしています。
皆様から、具体的にリクエスト頂きますよう、お願い申し上げます。

  

▲2022年12月30日 伊勢神宮の外宮です。まだ人が少なくて参拝しやすいです。
 到着の30日は、外宮だけ参拝し、最初の笑智号をゆっくり眺めていました。


▲▼2022年12月31日 伊勢神宮の内宮です。
 正月になってしまうと、早朝でもこの何百倍ものとんでもない人数が押し寄せます。
 今回は連日、天気が穏やかでコートは荷物と一緒にロッカーに入れたまま参拝できました。

 2日目は、外宮のあと内宮へ、いずれも御垣内参拝です。
 例年は、夜明けとともスタートですが、今年はコロナのことがあり、
 朝8時半から御垣内参拝はスタートとのことで、ゆっくり行くようにしました。





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本日のTV番組『見取り図の間取り図ミステリー』

2022年05月12日 10時30分34秒 | お知らせ
▲ 前回のスタジオとして使った住宅の間取り図、今回は別の場所です。

2024年2月29日放送分はこちら

2023年2月2日放送分はこちら

この住宅は貸し出されていれ間取りも公開されていますし、
ミタス一級建築士事務所が描いた前回分で、
クイズにも関係ないですから公開しても問題にならないでしょう。
全てこういった簡単な間取り図です。

今回はもっと大きな有名な場所で収録したようです。


こんにちは、ご無沙汰しております
ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日、2022年5月12日(木)午後9時からのTV番組で、
『見取り図の間取り図ミステリー』があります。

間取り図を見てクイズが出され
ゲストがいろいろ予想する番組です。

そのために間取り図が必要になるので
「正しく表記して欲しい」との依頼があり、

全てミタス一級建築士事務所が描きました。

前回は、深夜時間帯に1時間で行われて好評だったので、
今回、ゴールデンの時間帯に2時間特番になったようです。

前回もそれらの間取り図を全て作成しましたが、
今回も同様に全て作成いたしました。

以前、テレビで紹介された住宅だったり、
ネットで出ている住宅もあります。

TV局が資料として、そういったときに使われた間取り図も含めて
参考として提供されるのですが写真と比べると全然違ったり、

間違ったりしていたりという場合も多いのです。

設計図書がある住宅は解読の必要がなくて良いのですが
正しく間取りを起こすのに、必ず苦労する住宅が出てきます。

提供された資料が間違っている、矛盾している、
現場の採寸寸法など絶対にあり得ないのに
その個所の写真や動画がない、

TV局の担当の方に質問しても??な回答の場合があり
解読するだけのために、ミタス一級建築士事務所のスタッフと
丸1日費やすことがあります。

描くのは私ではなくミタス一級建築士事務所のスタッフが
全て解読して描いていますが、

スタッフが解読できない場合は、私が解読や質問をして考えます。

「絶対におかしい、それはあり得ません、ここが完全に矛盾しています」
と説明して、TV局のスタッフに再度お伺いししてもらい、

写真や動画を撮ってきてもらい、解明したこともあります。

クイズにする箇所で、正しく全て描いてしまうと
誰でも簡単にわかってしまう場合があります。

その場合、TV局から、「こういう風に表記できませんか?」
「こんな風に描いてもらうことはできますか?」

と要望がきます。

間違っている表記はできないので、
「それだとウソの表記になるので、さずがにそれはダメです」

と理由を説明してお断りする場合もあります。

TV局の担当者としては、思い通りにいかないのでやりにくいと思いますが
ミタス一級建築士事務所が作成するだけでなく、
監修という表示もでますので

「それを描いてしまうと、
ミタス一級建築士事務所が監修する意味がないですよね。」
と納得してもらっています。

但し、クイズにするので敢えてその部分は表記を消すとか、
または許容範囲かなという場合には、要望に応じて描いています。

TV局のスタッフの方は、
私が匠として出た劇的ビフォーアフターの時もそうでしたが

撮影日や放送日が近づくと徹夜、徹夜の連続です。

どの間取り図も何度も描き直したり微調整をするので
こちらも手間が掛かりますが、

良い番組にしようと頑張っているTV局の人の
熱意は充分わかっていますので

できるだけ、こちらも協力させていただいています。

ミタス一級建築士事務所のスタッフも、急ぎの場合は
休日に自宅で描いてくれたりしました。

私たちのようなプロが見ると、
間取り図でほぼわかってしまうので
クイズにはなりませんが、

一般の方はゲストのトークや
見取り図さんの見取り図漫才が、
面白くて前回は好評だったようです。

今回も、収録では大いに盛り上がったとのことでした。

録画しておいて、どんな風になったか
ざっと観ることにいたします。


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窓枠への手摺棒取付け

2021年09月04日 16時50分31秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲パイプ受け金具  窓の手前の枠内にT字で落下防止の木製パイプを付けました。


既存サッシをカバーリング工法で断熱性の良いサッシとガラスに交換しました。

そこは階段の踊り場で、窓から落ちる可能性のある高さのため
以前は花台が外壁にあったのです。

それを既に取っ払ってしまっていたため
窓の内側に落下防止の手摺をというご希望でした。

窓にはロールスクリーンも付ける為、
窓枠の内側からはみ出ないように手摺を付けないといけません。

取り付けにあたって、この金具でどうか?

と打診があり、

シルバーやクロームメッキはちょっと合わない、
さらにステンレス棒ではなく木製の丸棒でしなるので
もう少し長い方が良い、私が探すということで、

▼ブロンズ色のこれを提案しました。


この金具を端の3カ所に、真ん中にT字ジョイントの同じ色の製品で、
とお願いをしておきました。

ところが、カバーリングサッシを付けてみると
枠内の寸法が当初より少なくなり、

指定した金具の直径が大きいため、「ビスを打てない、はみ出してしまう」
ということがわかりました。
手摺棒をそれ以上細くすると強度の問題があります。

枠内に収めるには、金具を何センチ以内でと連絡がありました。

それではと、

▲この写真のインナータイプの金具で探そう、ということになりました。

このタイプは、金具の中にビス穴があります。
外寸さえOKであれば取り付け可能です。


クロームやシルバーは、木部色がこげ茶のため目立ちすぎます。
目立つ必要のない金具ですので、
良い物はないかと探しましたが、ブロンズ色が見当たらないのです。

探しているうちに、無垢の真ちゅう製が見つかりました。
ゴールド色ですが、無垢の真ちゅうなのでい、やらしさもありません。

それを注文して取り寄せ、実物を確認して
これならと金具を支給して、3カ所に付けてもらうことにしました。

真ん中のT字ジョイントは真ちゅう製は無かったので、

▲真ちゅうに合わせてブラス色T字ジョイントの金具を使いました。
真ん中に1本立てるのは、手摺棒の強度のためです。

しかし、窓枠が装飾のため段差が付いていたため、
金具が途中で少し浮いて隙間ができます。

現場監督は、「サッシのツバに被せましょう」
と提案しましたが、

「いや、それはやっちゃダメ。何かの時に良くない。」
と却下。

幸い、腕も良く私の面倒なお願いを
いつも嫌な顔をせずやってくれる大工さんなので、名案が。


上の写真のように真ちゅう金具の下の浮いた部分の段差に
円弧の木材を加工してピタッと入れてもらいました。

これで、やっと想定していたように設置できました。


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