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2019.11.16 元女板前のKさんと会う。

(11月05日)

元板前のKさんと久しぶりに会う。

彼女は、7〜8年前に大腸癌で腸の大部分を切り取り(ここ迄大きく取った人は居ないと
言われた由)、次は、胃癌で胃の5分の4を切り取った。
その後、驚く程の回復力で、ミツバチ会に誘うと大変喜んで一緒に大阪や神戸にも遊びに
行ける程になっていたが、元々仕事柄味見などが多かったので塩分過剰だったからか、
腎臓もやられていて、歩くと翌日足がパンパンに腫れて痛む様になるし、高血圧なので、
目眩がして外出出来なくなる。ひどい時は先生の指示で何度も入院した。
そんなことが際限なく繰り返されて、再び外出するのは無理かなと思う様になっていた。

時々電話して健康状態を確かめる。声で健康状態がすぐ分かる。
調子の悪い時は声がくぐもっているが、先日は綺麗な声だったのでびっくり。
近くなら出て行けると言うので,芦屋で会うことになった。


彼女は、胃がほとんど無いなんて嘘の様に、天ぷらの盛り合わせを平らげた。
次回は盛り会わせでは無く、好きな物を注文すると言っていた。
盛り合わせで1000円程。安くて流行っている天ぷら専門店。
柚子大根とイカの塩辛が美味しくて食べ放題で、手作り感が好感が持てる。 


その後、ゆっくりお茶をした。
まさか、こんなにKさんが回復されて出て来られてしかも数時間も元気におしゃべり
出来たとは?外出もままならなかったのに。何と嬉しいこと!

彼女と、こうしてゆっくりと会ったのは、1年振りぐらいか?
そう言えば、1年程前、共通の知人の女性が、私と同じマンションに転居してくる
と言うので、私はKさんに連絡して(Kさんのお店のお客さんだった方なので)、
我が家に2人に来て貰って再会を祝したことがあった。
その時のブログを見付けた。1年前に会っている。
(「2018.09.24 三十五年振りの再会、そして何だか自分に落ち込む日々。」)

Kさんは、過去に大病をしたが、彼女の当時の病状は深刻で、手術は困難を極めた
らしい。
私は、彼女の腸の手術の時も、胃の手術の時も、何故か勘が働いて電話したら2回共
手術直後、ベッドの上で彼女は気丈にも携帯電話を取ってくれた。私は慌てて当時の
激痛の足で駆け付けた。(私は勘が良いと言われるが、自分でもそう思っている。)
そんな大病を乗り越えて、彼女は不死鳥の様に復活した。
息子さんがとても優しい人で、近くに引っ越して来てくれて、いつも「生きているのが
奇跡だ」と言っているらしい。

彼女は沢山の病気を抱えているが、血圧が一番難物で、 目眩がしたら動けない。
でも、自分の食事を作る時は、近所の人の分も一緒に作って上げたりするらしい。 

私は、40年来の友人の彼女が、又元気になって一緒に百貨店に行ったり、魚屋に行き、
元女板前の目利きで、魚などを買うのを見たい。自称(そして唯一の)一番弟子として。
彼女が、一番それを願っている。 
彼女は、86才だが、今でも仕事がしたくてしたくてたまらないと言い、 私のことが
羨ましいといつも言う。
これは、もしかしたら、日本人独特の心理ではないかなと私は考えている。 

 
 

 

この日の、自慢の我が家の万年青。暗くて青い実が見えにくい。

 

    

青い葡萄の様な、丸々とした弾けそうな実が見える。
すこしだけ黄色く色づいて来た。
赤くなるのが楽しみ。 

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