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c2023.03.09 二十年目に行った店。

今日は、神戸に行こうと思った。

そのとき、私は何を思い出したかというと、大丸近くのちいさなビルの階段に、いつも、
家庭料理のメニューが書かれていた、小さな店があり、いつか行ってみたいなと持って
いたこと。


しかし、私は、その頃足が大変悪く、階段を上がることは到底できなかった。
その後、ショッピングカートを持つ期間が長く、そのあたりを通ることがあっても、
カートを持って、階段を上がることは難しいので、いつも横目で見るだけであった。

ところが、私は、今回、ショッピングカートはやめている。リュックになっている。
リュックなら、登れるのではないか?
これは、一度行ってみようか?と思って、そちらへ向かった。
すると「空き席あります」という札が出ていて、お客が喜んで上がって行った。
リュックの私も、それについてゆく。


コースを頼む。
菜っぱというお店だけあって、野菜料理が主であった。

かれいの煮付けを頼んだ。
魚料理が苦手の私も、子供の頃食べた、母の作った「かれいの煮付け」や「まながつお
の煮付け」は最高で、その美味しさは、特別の思い出がある。

しかし、今日のは、今風というのか、煮付けが甘い味であった。甘い魚?
期待していただけに、これは失望。これが、好みの人もいるか?


デザートの、レモン味のアイスクリームが、香りといい、味といい、抜群であった。

会計の時、聞いてみた。
この店は、二十年ぐらい前に開店したのかしら?と、すると、まさにそうだとのこと
だった。
私って、20年間も忘れていなくて、いつか行こうと思っていたんだ。
食べ物については、ひつこく諦めない性格なんだなと、面白く思った。



帰るとき、下に降りると、自転車のハンドルを持った女性がいろいろ聞いてきた。
この階段は、とても自分には無理だと、特に降りることができないと言っていた。
まだ、60代かと思えるほど、若い人だったが、残念そうに、そう言っていた。

私も、二十年前には、足が酷くて登れなかったけど、今日、初めて、二十年振りに
この階段を登ったのよ。あなたも、頑張ってねと言って別れた。



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