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2022.01.11 「こんなに楽しいことをやっていたのか?」

去年のこと、シニアのサポート関係のお仕事をしている人に、我が家の鉢植えの植え
替えを頼んだことがある。
万年青の球根が、寿命を迎えて、腐ってきたので、それを取り除いて、若い株を残して、
植え替えてもらった。

その後、いくつかの植え替えをやってもらっているうちに、少しずつ、いろいろなこと
をお聞きすることになった。
それで、その方は、定年まで、学校の先生をしていたことを知った。

三年前に奥さんを亡くされたとのこと。
その後、自分で家事をこなしておられるらしい。

そして、私に「植え替えだけでなく、お掃除もやったあげますよ。」と言われるので、
「お家をきれいにしておられるのですか?」と聞くと、
「娘達がやってきた時、『綺麗にしてるね』と言ってくれます。」とのこと。すごい!

しかし、私が一番びっくりして、ここでお伝えしたかったことは、これではない。
実は、びっくりしたのは、次のことです。
「お料理なども、自分で作っておられますか?」
「はい、自分でやっています。」

そして、その後の言葉にびっくり!
「料理をやってみて、思ったことは、『家内は、こんなに楽しいことをやっていたのか?』
ということでした」と言われたことだった。

私は、すっかり感心して、その後、友人知人、色々な人に、この言葉を伝えると、
どなたも、「ひえ〜」と、驚かれる。
羨ましいと言われる。
もちろん、私も、同感。
私は、料理作りは、使命感から頑張るものだとばかり、ずっと信じてきた。
つまり、楽しいことではなく、その反対だけど、人のためなら頑張れるものなのだと。

しかし、この方の言葉を聞いて、奇特な方が居られたものだと、心底感心したのだった。

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