goo

2016.05.25 人との出会い、新たな感謝の日々

数日前、電車を降りて自宅のマンションに向かっていると、知り合いの女性が熱心に駅前の花壇の手入れをしていました。
その方は同じマンションの住人で、私が足が悪くて動けなかった時、ゴミ出しや買い物を引き受けてくれた方です。

彼女は優しいクリスチャンで、日頃から駅前の花壇の手入れや水やりを率先してやっておられると管理人さんから聞いて
いましたので、「いつもありがとうございます。頭が下がります。」と言いますと、「いえいえ、勝手にお願いしてやらせて
もらっています。」とのこと。とても謙遜な方です。この花壇は、JRの駅の管轄らしいです。

 

ふと、見ると花壇の真ん中に「おもと」がありました。しかも、花が4つも咲いています。
このおもとは、小さいのに大きな花を咲かせています。
最近初めて知りましたが、おもとの花は、とても地味ですね。
彼女は、おもとだけを残して、他の花を植え替えている最中でした。

 

翌日、又そこを通りかかると、もう花壇は綺麗に出来上がっていました。
彼女は全くのボランティアで、材料費ももちろん自費の筈です。

4年程前、私の足の一番悪い時にお世話になった訳ですが、彼女とは元々の知り合いではなく、たまたま10年前私が引っ越して
来た頃、一度我が家へベランダのことで寄ってもらったことがありました。
ベランダに板を張ったのでとても便利よ、一度見に来ますか?と同じマンションの人とは言え、初めて会った人にエレベーターの
中で厚かましい私。
それで一緒に付いて来られた。一度だけ。たったそれだけのお近づきで、その時はあとあとお世話になることになるなんて思っても
見ませんでした。そして、こんなに良い方だということも、全く知りませんでした。

私の職場時代からの親友が、「貴女は、何かあった時、いつも必ず助けてくれる人が現れるのよね~。」と言っていましたが、
そう言われると、確かに震災で家が全壊した時のこと(瓦礫の中で何十年も前の職場の仲間達と当時のお客様が同窓会状態、
長期間の復興作業)、1年半の避難生活の後神戸再出発の引越の時も皆さん結集応援、再出発のパーティー、神戸へ10年間住んで
今の家に転居する時の引越応援、そしてその2年後にいよいよ家が売れて完全に神戸を引き払う時の作業(これが又大変、処分に困って
置いていた母が大切にしていた布団類(貴重な駱駝の毛の布団、真綿の布団など)や夏と冬の箱入りの座布団セット、まだ使えるかも
しれない家具や什器類をどうするか、真夏の空き家で蚊の大群に襲われ腕や顔を叩きながら相談したり運び出したりの大奮闘の日々)、
どの時もどの時も大勢が集まって、賑やかに推進してくれました。そして今に続きます。

最近では、友人が私の衣服の整理を協力してくれて、期せずしていわゆる断捨離が完了しました。衣服については、今必要なものだけ
となり、この身軽になった嬉しさは例え様がありません。(書類や本類は、まだ未整理ですが、衣服が整理されたので大満足。)
件の友人が言った言葉をしみじみ思い出します。貴女には、いつも必ず助っ人が現れると! 確かにその通りです。
心の中で「お父さん、お母さん、ありがとうございます」と叫びます。喜びが突き上げて来ると言う言葉を、いつも実感します。

10年前転居の時、友人の助言により縁起物のおもとの鉢植えを胸に抱いて持ち込んでから10年目の今、何故か初めておもとの花が
咲き、新たな幸せを感謝する日々となりました。

 

これを書こうとまとめてかけていると、昨日、あの断捨離協力の友人から電話があり、甘酒を作ったので持って行きますとのこと。
喫茶店でお茶をしながら、久しぶりにおしゃべりしました。甘酒とその作り方のレシピと材料、黒米入りの餅米などを頂きました。
この方も今の家に転居してからの友人です。いくつになっても、新しい出会いはあるものですね。
まるで人との出会いを自慢する様な文章になりましたが、この感動と感謝の気持ちを日記として残して置きたく記しました。

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback (  )