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2009.06.15 忘れられない虹二つ(その2)



(「新居の掃除の日、最初の虹」、2005.11.16の日記より)

今日も朝早くからMaさんが来てくれて、一緒に、昨日契約した新居の掃除に
行きました。
昨日、バルサンを焚いて帰って来たので、今日は、まっ先に窓を開け放って、
まず、掃除機をかけてから、拭き掃除です。壁も、天井も乾拭きしました。
大変でしたが、2人でするので楽しく、とても捗りました。

お昼になったので、Maさんと昼食を取る為に外出しようと、エレベーター
ホールまで来ますと、彼女が「山がしぐれて来たね。」と言うので見ると、
遠くの山は雨の様でした。

そして、彼女が「あ、虹!」というので見ると、何と!美しい虹が懸かって
いたのです。
カメラを持って来ていて良かった!
私は、大喜びで、何枚も何枚も撮りました。
(少しぼやけた虹だったで念の為に。)

虹は、我が家の北側、甲山(かぶとやま)の少し東側から、上がっていました。

虹のお祝いなんて、何て素晴らしいことでしょう。
今日の日、こんな嬉しいことがあろうとは…。胸が一杯になりました。
辿り着いたこの転居!これからの日々が幸せであると言うことなんだ!
やっぱり!やっぱり!虹が祝ってくれている!
大きな力を貰いました。
本当に、ありがとうございます。




<「古着の処理と、虹再び」、2005.12.21の日記より>

この日は、転居後、以前住んでいた神戸の家に、古着屋さんに来て貰って、古い和服
を引き取って貰う日でした。
古い和服の処分に困っていた私のために、Maさんが、古着屋さんに交渉してくれて、
車で引き取りに来て貰ったのです。Maさんも、休みを取って立ち会ってくれました。

その数日前に、Maさん、Nさん達と神戸の家に行って、古着を分類して置きました。
「まだ着れそうなものもの」《→Maさんの知り合いの、女流書道家に使って貰います。
母は小柄な人でしたが、その人も小柄だそうなので、着て貰えるかも知れません。》
と「傷んでいてもう使えないもの」、その中間で、「古着屋さんで見て貰うもの」を、
あらかじめ準備しておきました。その分を、見て貰ったのです。

最近は、和服の古着は二足三文で、衣装箱1杯、千円二千円の世界だそうです。
それでも、捨てるよりは、古着屋さんで扱って貰ったら、もしかして、使ってくれる
人がいるかも知れません。
糸を紡いで染めて織って仕立てて、多くの人の努力で出来上がったものを、簡単には
捨てられません。しかも、父や母が着ていたものをです。

震災の時、全ての家具類が大破しました。特に、桐の和箪笥などは、古かったことも
あり、まるで、煎餅が割れる様にばらばらに壊れました。
その時、やむを得ず、沢山の和服を処分しましたが、それよりも、もっと古いものが
押し入れの下の衣装箱に、何杯も眠っていたのです。その処分に悩んでいたのです。
この日、古着屋さんに、衣装箱6杯持って帰って貰いました。その他は処分しました。
これで、本当にスッキリしました。一件落着です。本当に皆さんのお陰です。

その帰り、西宮の我が家迄、Maさんが一緒に来てくれました。
途中の電車の中で、彼女が「あ、又、虹が出ている!」と言うので、見ると本当に
綺麗な虹で、びっくりしました。
あいにく、その時カメラは持っていなかったので、悔しく思いました。

西宮に着いて、私の新居の14階まで上がってから、まさかもう虹はないでしょうねと
二人で言いながら、エレベーターホールから見てみると、何と!随分ぼやけていました
が、虹はまだ少しだけ残っていたのです。
私は、あわてて家へ戻り、カメラを持って来て撮りました。
ほんの少しだけ、写真の真中に写っています。見えますか?

不思議なことに、第1回目の虹と、この今回の2回目の虹は、ほとんど同じ場所から出
ていました。
そして、2回とも、Maさんと一緒の時でした。

私は、叉も言葉に表せない程、感謝に包まれました。
私の引越を、こんなに華やかに、2回も虹を上げて祝って頂いたことに…。
きっと、幸せな生活が用意されているのだと、私は信じました。 
                            ( 完 )
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