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Blue Sky Love Sky

空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

謹賀新年

2009-01-01 11:13:41 | Weblog
明けましておめでとうございます。昨年は世の中の激変の年でした。
今年は価値観の見直しも含めて激動の年になりそうですが、日本人の英知と努力を結集して難局を乗り越えたいものです。写真は、那珂湊付近で撮影した初日の出です。
今年もよろしくお願いいたします。

UH-60JA

2008-12-26 16:48:44 | Weblog
陸上自衛隊が保有する高性能の多用途ヘリコプターです。天候が悪くても性能の良い航法装置や気象レーダーを搭載しているので、10000Ftくらいの高度でのIFRも可能(連続する場合は、酸素が必要)です。写真は、明野の航空祭で着陸後にタクシング(地上滑走)をしているところです。ヘリコプターには、UH-1JやOH-6Dのようなスキッドタイプの降着装置を持つものと、UH-60JAやCH-47JAのようなホイール(車輪)タイプのものがあります。全備重量が重くなればそれだけ、ホバリング時に浮揚させるためのエネルギーが多く必要となり、風圧も大きくなります。そのためにUH-60JAクラス(最大全備重量ほぼ10t程度)以上になると周囲に及ぼす風圧の影響が大きくなるので、飛行場などでは、着陸後に速やかに滑走路を解放し、誘導路に接地して地上滑走する場合が多いわけです。野外で、周辺に影響が少ない場合や、急いで移動する必要がある場合などは、もちろんホバリングしたまま移動できます。災害時にこの種ホイールタイプのヘリコプターを活用する際に注意することは、機体と地面の間隙が少なく、車輪が地面に接地する場所が3点に限定されるため、接地面が固く、比較的平坦な場所を選んでおくことです。スキッドタイプの場合は、ややでこぼこした地形でも接地できる場合があり、中山間地での救助活動などの場合は多用されます。CH-47JAやUH-60JAなど比較的重量の大きいヘリコプターは、努めて平坦な河川敷や校庭のグランド(風圧が強いので、芝地である方が砂塵を巻かなくてよい)などを拠点にして運用すると十分にその能力を活用できるので、一つの見方として参考にしてください。

零戦

2008-12-13 18:41:35 | Weblog
最近興味深い記事を見つけました。米国の技術専門誌が発表した「世界の航空機史上に残る名機ベスト6」の記事です。それによれば、写真の零戦は、不朽の名機として多くの専門家が認めたようです。記事によれば、①「フォッカー・アインデッカー(Fokker Eindecker)」、②「ゼロ戦」、③「B-29」、④「AC-130」、⑤「A-10」、⑥「AH-64」となっていました。細部原文をお読みになりたい方は、次のURLにログインして見てください。
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200812031901
http://www.popularmechanics.com/technology/military_law/4290914.html
写真は、2003年にワシントンを訪れた際撮影したスミソニアン博物館にある「ゼロ戦」です。

SAAB340B

2008-12-08 10:53:48 | Weblog
新千歳空港で離陸のためにTAXI Downしているところを撮影しました。垂直尾翼に赤いJALのマークが鮮やかに見えます。JALのHPを見ますと、北海道エアシステム(HAC)が運航する機体で、座席数は36席、近距離のローカル空港との間を結ぶ路線で運航されているようです。巡航速度は約500km/hで、航続距離は1810km、最大離陸重量は12.9tと記されていました。双発のターボプロップ機は、音も軽やかで懐かしい感じがします。また、離島などへの重要な航路を持っており、災害時等にも欠かせない交通手段ですね。

AH-64Dの機動展示

2008-11-14 17:50:07 | Weblog
明野航空祭で初めてAH-64D×2機によるデモフライトが行われました。AH-64Dは、もともと機動性も十分にありますが、その真価はローターヘッドに装備するレーダーによる情報収集能力と、それと一体となった攻撃力にあります。現在各種の評価試験が行われているようですが、近い将来実際に第一線部隊に配備されて、空地の各部隊と連携して我が国の重要な統合防衛力の一翼を担ってくれることが期待されています。また、レーダーや、FLIRなど各種の搭載センサーによって情報収集できることから、災害時にもその能力発揮が期待できます。写真は11月12日に撮影しました。

OH-6 ダイヤモンド編隊

2008-11-10 12:14:21 | Weblog
明野航空祭でのレインボーのOH-64機編隊の演技です。航空機相互の間隔はローターの2倍の距離しかないと場内放送で説明していました。時速200km程度で機動するヘリコプターをこの隊形を維持しながら各種の旋回や上昇・降下しながら隊形変換をさせるのは何回訓練をしたベテラン教官でも汗を流します。写真は、一列のトレイルと言われる隊形から、観客が見える位置で数秒でこのしっかり組んだダイヤモンド編隊に変換させたときのものです。コマ撮りの写真では、その動きが見えないのが残念です。初心者が編隊飛行をすると、編隊の隊形を維持することすらできないわけですが、このレインボーチームはさすがに、秒単位で隊形変換を何気なく行い、見事な隊形を維持して通過して行きました。若い情熱ある教官たちだからこそできる妙技と言えるでしょう。ますます自らを厳しく鍛えて、立派な学生を育て上げてください。燃料不足で、教官が自らを鍛える訓練が減少しないかと心配しています。学生の質は教官の質の反映ですから・・。

明野レインボウ開花の瞬間

2008-11-10 11:51:00 | Weblog
1月9日に明野で航空祭がおこなわれました。その際例年通りの明野レインボーの演技が行われました。今年は燃料の不足などで、規模を縮小しての演技で、スモークもありませんでした。写真は正面から一列に直線進入したOH-1,AH-1S,OH-6×4が編隊長の号令で一気に旋回を開始して花が開花するように見える演技です。機種ごとに旋回等の性能が異なりますので、観客からバランス良く、美しく見えるように上昇旋回を行うのは、特段の訓練をしなければできません。航空学校の選抜された操縦教官が各種の技法を駆使して繰り広げるのが、明野レインボーチームの演技です。一瞬の命がけの演技を披露するのには、長い時間を掛けた汗と涙の厳しい訓練と教官同士の信頼関係があるからこそできることです。編隊長と話をすることができましたが、「やっと編隊長になれるほどになりました・・」と、厳しく長い道のりと編隊長としての肩の荷の重さを語ってくれました。厳しい訓練を決して厭わず、意見を自由に戦わして、教官同士の相互信頼をますます強めて我が国の防衛任務に就く立派な航空操縦士を育成していただきたいものです。写真はシャッターが間に合わず、編隊長機のOH-1がフレームから外に出て映っていませんでした・・。申し訳ないデス。

UH-1,AH-64D,UH-60JA編隊

2008-11-09 23:30:39 | Weblog
11月9日に陸上自衛隊航空学校の記念行事に引き続いて明野航空祭が行われました。明野には、陸上自衛隊が保有するすべての機種のヘリコプターが、教育支援飛行隊に所属して配置されており、学生教育などに使われています。そのために写真のような異る機種の編隊飛行も見ることができます。この編隊は、先頭がUH-1Jで、2番機がロングボーレーダーを搭載したAH-64D、3番機がレーダーなしのAH-64D、4番機がUH-60JAです。機種の異なる編隊飛行は、それぞれの機種の特性を把握して、相当の訓練を積み上げなければできない難しい科目です。この日の編隊飛行はまことに見事なものでした。

海上自衛隊YS-11

2008-11-07 20:48:56 | Weblog
木更津航空祭で展示されていました。わが国では航空会社の航空輸送事業としての役割を終えていますので、自衛隊や海上保安庁など官庁に所属するYS-11しかこの美しい姿を見ることはできなくなりました。キーンと言うあの独特のエンジン音と、丸くて可愛い尾部の形状が何とも言えず美しいですね。海上自衛隊では10機が導入され、今もなお人員・物資の輸送や機上教育の任務についています。写真の6901号機は、機上訓練機として使用されているようです。6901号機は、初飛行が1969年3月ですから、ほぼ40年飛行し続けていることになりますね。災害時には、このような自衛隊の輸送機は人員物資の輸送にも使用できます。特に離着陸距離が短くても良いことから、離島などの短い滑走路への物資空輸などには有効です。

UH-1J 映像伝送機

2008-10-29 10:14:46 | Weblog
立川防災航空祭で展示されていました。阪神淡路大震災の当時は、陸上自衛隊に数機の映像伝送機しかなく、それは立川の東部方面航空隊に配置されていました。したがって、震災発生と同時に立川から八尾へ飛来し、神戸などの被災地を撮影していました。当時は、まだ総理官邸などへの全国的な伝送システムが無かったため、情報の速達が出来ずに課題とされ、その後平成9年ごろには陸上自衛隊の各方面隊に装備されるようになりました。現在は、大規模災害時の映像はリアルタイムで官邸など主要な関係機関に配信されています。したがって、このヘリコプターは、災害発生と同時に、いち早く現地に向かい、現地の情報を撮影して伝送しています。写真は機体の左側から撮影しましたが、右側にポッド式のカメラがあり、左側の胴体下に見えるものがアンテナです。このシステムは、中継用にもう一機を使うことで、地上局から相当遠距離であっても伝送できる(最近配備されたデジタル式の新型機材は、中継をしなくても良いとか)ようにしてあります。また、移動用の地上局を介して衛星中継することが可能です。ヘリコプター映像伝送システムは、昭和40年代後半には、すでに研究が進み、この立川の部隊のUH-1Bに装備されていました。当時は、大きなバッテリーが必要であり、伝送装置も80kmも届かなかったために、伊豆半島沖地震の際には、被災地で撮影した画像を、小田原上空まで引き返して、そこから市谷の司令部に向けて伝送したことを思い出します。災害時にはこのヘリコプターが被災地上空を旋回しながら撮影しているのを確認できるかもしれません。なお、平成9年ごろ以降逐次警察、消防、国土交通省などのヘリコプターにも装備されて、官邸・関係機関などへの情報提供を行っています。