失なわれゆく風景

多摩地区周辺の失われた風景。定点撮影。愚問愚答。

旅の終わりに

2010年04月17日 | 記憶の中、夢の中



<阿蘇神社、羽村市 2010/4/17>

1990年の4月16日に自転車の旅を終えて家に帰り着きました。
ちょうど20年たったのでその日をすこし振り返ってみます。
それはそうと、東京では20年どころか41年ぶりという遅い雪が降りました。
こちらは「お花見」のページに写真を一枚追加しました。


さて、当時の走行日誌によると、

1990年4月16日
天気:くもり、午後から雨
8:05 石和発
9:10 塩山
10:10-20 裂石
11:40 柳沢峠 道路脇に雪.雨ふりだす.東京都水源林の碑.
13:30-50 川野にて昼
     柳沢峠からしばらくの下りは寒くてきびしかったがすこしいって
     いくらかのぼりがあったりして体があたたまった.
     奥多摩湖ダムサイトをすぎて・・・
     青梅、羽村、福生、立川、国立と通って、とうとう帰ってきた
     羽村の玉川上水で雨中の緑の美しさをしみじみ 
18:10 自宅着
走行距離123km

以上のようなことを書いておりました。コースの概略図を載せておきます。

<地図 杉本智彦『カシミール3D図解実例集初級編』(実業の日本社)より
 国土地理院発行1:200000地勢図「甲府」「東京」の一部を縮小し加工>


<玉川上水 羽村市 左2010/4/10、右4/17>

最終日ということで翌日以降の心配がいらないため、この日はいつもより長距離を走っています。
一番覚えている風景は、羽村あたりから下流の多摩川。
柳沢峠付近、奥多摩湖周辺の風景はかすかに思い浮かびます。
石和、塩山、裂石あたりは日誌を読み返してもほとんど風景が浮かびません。

旅の途中では、はやく家に帰りたいなどと思ったことは一度もなかったのですが、
多摩川に沿って下り、羽村のあたりまでくると、
安堵感のためでしょうか自分の慣れ親しんだ風景が迎えてくれたような感じでした。
できればこの地(多摩地区)で土に還りたいものだと、ほんとうにそう思ったのでした。

<多摩川左岸より羽村市郷土博物館のあたりを望む 2010/4/17>
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