日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 19冊目の詩集 *

2014年01月12日 | 詩・エッセイ・短歌・小説

明日は、あいさんの月命日である。

続きの詩集を仕上げるべく、朝から夕方までパソコンに向かっていた。 
この頃の詩は、ご自身の病名を聞かされていた。  
しかし彼女は知るのが怖いからと、お医者さまからの話だけで病名についてパソコンでは詳しい事は調べていないと言っていた。

そう思って読めば、今まで以上に平静だったり、逆に命を意識してか親しき人々へ残すメッセージのような気がしたりした。

送ったのち、ご主人様から届いたお礼状には、月命日に届くように詩集を投函した今日12日は、お2人の結婚記念日だったそうである。
何年になられるかは分からないが、まだまだお若いのにお1人で迎えられた記念日、寂しい思いでもあられた中に、
詩集の中からあいさんの思いを読みとられながら心が救われましたと書かれてあった。  
詩集の中にL判で、1月18日夫と会社のプチ旅行で三田へ行った雪の日、偶然にもかなり近い所にあいさんが眠るお寺があることを
ご主人様よりお聞きしていたので、主人がお墓参りに行こうと言ってくれて、その辺は雨だったが、お墓で手を合わせる夫とお寺の写真などを
1枚にコラージュした写真を同封させて頂いた。
ご主人様のご両親も眠られる場所、そこへ足を運ばれた時のさまざまな想い出が甦り、寂しさが紛れたことを書いてあった。

詩集の冊数が増えて行くのを正比例とするなら、彼女にもっと届ければ良かったとの無念と悔いが反比例して行きつつあるかなと思った。
仕上げで一日中パソコンに向かっていた私。  夫も一歩も外へ出ず、TVとパソコン三昧な一日だった。  付き合ってくれたのかな。
出来あがったのを見てもらった。 
「いいんじゃない」 

19冊目の詩集の中から・・

***  感動  ***

あじさいが 咲き始めた

バラも 真っ最中

この前は かきつばたが 咲いていた

その前は さくら 満開だった


四季が 巡るたびに

新たな 花たちが

私の出番と ばかりに

精一杯

自分を 表現して行く

その 美しさに ただただ 感動


わたし達も 今


限られた 時を

自分らしく 生きている


次々と咲く 花に


わたし達が 感動するように

何処かで 誰かが

わたし達の姿を見て

美しい・・・と 感動して

くれるのでしょうか・・・・・


                                     2010年6月4日


* 18集目 *

2013年12月12日 | 詩・エッセイ・短歌・小説

あいさんの詩やエッセイのブログ、”今がしあわせ”

彼女がお星さまになって、早1年が来ようとしている。  
更新のない「今がしあわせ」の詩のブログから、ネット上から、消えてしまった。
有難いことに、あいさんのブログを制作された会社の経営者様が、CDに焼いて下さっていた。
入院中詩集を作って郵送していたが、5冊しか手渡せずにいた。
「最後まで作るから・・」生前に約束をしていたので、毎月月命日にご主人さまに届けさせていただいている。

消えたこと、ご主人さまがあまりPCで見られないこと、本にしたらいつでも手元にあって取り出せる、
読める・・人さまにも呼んで頂けると喜んで頂いている。
偶然にさせてもらうようになったけれど、お役にあってているかと思うと、もっと届けてあげられなくてごめんなさいと、
悔やんでいた思いが、少しづつ消えてくような気がしている。 

18集目には、私の孫たちの写真から笠原さんが作って下さった詩が入っている。
この時の写真だけは手元にあるので、あいさんのブログと同じ写真を載せることができた。 季節違いだけど。
他は、詩にあうような写真やイラストをその季節を背景にして選んで載せている。

早1年。
今までと又違った気持ちで、ポストに投函した。


* あいさんの詩集より *

2013年11月11日 | 詩・エッセイ・短歌・小説


17作目の詩集ができあがった。  
ブログのお友だち、あいさんが亡くなってから、クリスマス、100日、13日の月命日と作成し送らせていただいた詩集は17冊目となった。
あいさんが入院している時に、病名を知っていただけに、かける言葉も安易にがんばって・・とは言えなかった。
私に出来ることはなんだろうと考えた時、彼女に喜んでもらえるかなとあいさんのブログを詩集にしようと作り始めた。 

「ブログの最後まで作るからね、あいさんの詩を追いかけるから」と約束をしていたのに,彼女の手元に届けられたのは4冊でしかなかった。
あまりに早い彼女の死は、驚きとともに大きな悔いになった。 
お部屋の人に見せたり、とても喜んでくれたあいさん。  今のように月に一度ちゃんと、もっと沢山作って届けてあげれば良かった。
だから申し訳なさと、追いかけるから・・と言った約束を守るように作らせていただいている。 
詩を改めて読み作成しながら、人さまにはもちろんだけど、きれいな心のあいさんが語りつくせなかったご主人さまへのメッセージ、
贈り物だったのではないだろうかと、詩の相手をご主人さまへ置き換えながら、読ませていただいている。

月命日に届く詩集は、お仏壇にお供えして読んで下さっているようだ。
仕事でお忙しかったご主人は、生前はそれほど興味を持って詩を見ていた訳ではなく、見てとか聞いて~と言われて聞いたりしたそうで、
今になって、こんなことを思っていたんだなぁと、うなづきながら読ませてもらっていますと言われた。
あいさんを慕われる方は多く、色々な方に見てもらっておられるようで、あいさんの生まれ育った地域の方の新聞へあいさんの詩を
載せておられると言う話も伺った。  あいさんと同様な病気で、入退院を繰り返しておられる方にも、大きな励ましになっていると言う事も。
素晴らしい・・詩はブログはあいさんの心は残っている・・多くの方たちの心の励ましになっているのだ。  
嬉しく思いながらも、やっぱりあいさんに届けたらもっと喜んでもらえたのに・・と、何処かで悔いている。
この5月、あいさんから病名を伝えられたと記憶している。

~ (五月)私は今を生きている ~(音声)

五月の色に 染まった 今日

透き通るような 青空を 見上げながら  

柔らかな 若葉を 見ながら

色とりどりの 花に 微笑みながら

爽やかな 風と 戯れながら

川面に揺れる 光を 見つめながら

私は 今を 味わっている

この 奇跡としか 言いようの無い 光の 世界に

今 私も 溶け込んでいる

私は 今を 生きている

私は 今を 生きている

この 奇跡としか 言いようの無い 光の 世界に

今 私も 溶け込んでいる

私は 今を 生きている

私は 今を 生きている ・ ・ ・ ・ ・

今この季節 皆さんも ぜひ 光の息吹を  全身に浴びませんか・・・            2010年5月4日

 

        一日一回、幸せめくり (十一日)    西野未来さん


        降りつづく雨も  信じて待てば  いつか止む 

   忘れないで  雲の上は  いいるよつも晴れ  ぽかぽか見守る  太陽が


* ご縁  *

2013年07月13日 | 詩・エッセイ・短歌・小説

 

七度目のあいさんの月命日である。

ネット上から彼女のサイトが削除されたらしくて、彼女の詩集の制作者の方がご主人さまへ送られたCDの中から画像が全部消えた。  
もうネット上からはタイトルさえ見られない。 
幸いにして、詩だけはCDに残っているので、あいさんの詩を追いながら13冊目をご主人様へお届けすることが出来た。
彼女が使っていた写真は分からないので、詩に合うような写真やイラストを入れている。

あいさんの入院中彼女に、もっと届けるはずだった詩集。
今作りながら、彼女とのご縁はこう言うことだったのだ・・あいさんってすごいとしみじみと思っている。  
これがあいさん、あいさんの愛なのであろう。

「私がいなくなったら、あとを生きて行く大切な夫へ私の代わりにメッセージ届けてね・・」
彼女の遺言だと受け止めている。

2010年7月7日は、あいさんのお母さまが亡くなられた。
お母さまへ娘としての思いを切々と綴られた詩があった。  そして人さまとのご縁にも感謝しながら書いておられた。

ご主人様はお元気そうなお声で、お電話を下さった。
お仏壇へ報告しすぐに目を通されたようで。  

あいさんの ~ ご縁 ~ と言う詩は、

~ 日々雑感(写真と思い)~ この部屋へおいでいただく皆さま、ご縁ある方々に対しても同じ思いである。  


* あいさんの詩より *

2013年06月13日 | 詩・エッセイ・短歌・小説

お隣のさつきの植え込みの中に、真っ白いドクダミが今年もまた、這うように咲いている。
名前に反して、とても小さく可愛い白い花である。
花言葉は意外にも、『白い追憶』だった。
だから載せた、今日と言う場所に。 

あいさんの6度目の月命日。 まだ半年しか経ってない。 まだメールをすれば、返ってきそうな。
先月のときは、制作者さんがご厚意で送って来られたCD-Rでブログを読み取り・・喜び勇んだものだったが・・
今回読み込んだら、画像がすべて消えていた。
ウェブ上からブログが消えたら・・制作者さんがそう言っておられたが、無くなったのかもしれない、ウェブ上から。

あいさんが、良く使って下さっていた画像、お気に入りブロ友さんの写真、ミキ・メリーさんや花一絵さんの、素敵な写真が
載せられなくなった。  ショックだった。  彼女のパステル画も消えた。  

私の写真もだが、彼女の詩にあうように、入れなくてはいけなくなった。
出来るだけ詩のイメージをこわさないように気をつけながら、色合いも考慮して作成。

そんな12集目のあいさんの詩集から・・一編。

 


 

ご主人様が夜、お電話を下さった。  時間が遅かったので恐らくいちおう目を通され電話を下さったのであろう。
お元気そうなお声で安心した。  12冊目の詩集、命日に届いてとても喜んで下さっていた。

すごいなぁといつも思うのは、57歳で人生の幕をおろされたあいさん、しかしご自分の書いた詩が、ブロ友であったことで、
一番にご主人さまヘ伝えたいメッセージ、ご主人さまはCD-Rをパソコンで開いて見ることはないだろうと言っておられたが、
こうしてあいさんとのご縁で私が終わりまで作って届けさせてもらおうとしている今、これもあいさんのやさしさが繋いだ糸。
きちんと死しても残すことが出来る、すごいと思っている。
詩を読みながら、1人残されたご主人さまへ語りかけているような詩、そんな気がした。