聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

シェイムレス~俺たちに恥はない シーズン6

2016-11-23 23:05:14 | 洋画ドラメディ
今までだって酷い奴だ、憎たらしい奴だって
ドラマの中とは思えないほど負の感情を持っていました。

だけど今回はケヴィンに賛成。
クズだよ、人間のクズ(=a fucking asshole←決して日本人が言ってはいけない汚い表現)。
ねえ、フランク

と最終話″ギャラガーってる?″を見て
あまりに衝撃過ぎて頭に血が上り
整理できず、1日寝かせてのエントリになりました

   

シェイムレス 6TH SEASON

笑いの中に貧困の連鎖、ギャング社会、双極性障害、ドラッグ中毒…と
様々な問題も織り交ぜてきましたが、
今回はアレですかリップ~~ぅ

本国では今年OAされた全12話、
日本ではWOWOWで独占放送されました

末期ガンの恋人
…というか末期ガンだからこそ、やけになって付き合ってくれた恋人
ビカンカを亡くしたフランク・ギャラガー(ウィリアム・H・メイシー)

墓の前に居座り、しつこいほどに思い出を語り、
皆に煙たがられるのも束の間。
同じ様に素敵な女性を求めて
今度は自称″ガンコンシェルジュ″

そんな自己中の呑んだくれダメオヤジに
長女フィオナ(エミー・ロッサム)は
もちろん構っていられません。
だって次女デビーことデボラ(エマ・ケニー)が
15歳で妊娠してしまったのですからっ

双極性障害の次男イアン(キャメロン・モナハン)も
薬をちゃんと飲もうとしないし、
仕事場には遅刻ばかりだし…

さらに三男カール(イーサン・カトスキー)は
少年院を出たものの、どっふり悪の道にはまってしまった様で…

そんな中、スラム街シカゴはサウスサイドの期待の星
長男リップ(ジェレミー・アレン・ホワイト)は
MITで助手になり、
教授に教職まで薦められるのですが

次から次へと問題を起こすギャラガー家の面々を通して
幸せとは何か?
何故、人はおろかな事をするのか?
そもそも真面目に生きる事が大切なのか?など
思わず哲学的な問いかけすらしたくなるドラメディ。
今までも十分酷かったけど、第6弾はさらに胸に突き刺さるラストが待っています



ラストの酷さ加減を見たら最初に突っ込んだ
″ガンコンシェルジュ″なんて可愛いもんだった。

彼氏に逃げられて経済的に援助が必要なデビーにも
ガン患者を妻に持つ男性をあてがおうとしたり、
亡くならないと分かったらその妻まで口説けなんてアドバイスも可愛いもの

だって…
だって最後はフィオナの結婚式をぶち壊したんですもん

確かに正式にガス(スティーヴ・カジー)と離婚していないのに
勤務先のパッツィーズ パイズの上司
ショーン・ピアース(ダーモット・マローニー)と付き合いだして、
妊娠しましたよ。

ショーンの子?いやガス?いやジミーもあり得る…

「笑うしかない尻軽ぶりだね。」ってヴェロニカ(シャノーラ・ハンプトン)。
はい。
その通りです

そりゃ、ミュージシャンのガスに
「F word」つまりは「fuck」ですが
こんなタイトルの歌作られて皆の前で歌われるわ。
しかもメロディいいじゃないですかw
さすが、トニー賞受賞者スティーヴ・カジー

ってちょっと話がそれてきましたが…
だからって結婚式当日に
ショーンが結局ドラッグをやり続けていた。
つまり今は自助会に通い、しらふだと嘘をつき続けていたのを
教会でばらすか

もちろん知らずに結婚するよりは良かったのかもしれないけど
そんな知らせ方…

辛すぎますよ。
ショーンも別れの言葉が「体に気を付けろ。(Take care of yourself.)」だけだなんて…
散々裏切ってきたんだから、他にも言うことあるでしょ。

なんだろ。
何に腹が立つのかも解んなくなってきた。

そして中毒なのはショーンだけじゃなかった。
リップもアルコール中毒。

事ある毎に「羽目を外しただけだ」って言い訳してたけど
最終的には認めざるを得なくなった。

問題を抱えた家庭に育つと病気になりやすいんですよね。
しかも彼は10歳から飲んでるし…
来シーズンはリハビリ施設から戻ってくるようですが…
こちらも重い

ところで個人的には今シーズン、
カールの活躍が1番だったなのではないかと思います

一応、皆はフランクみたいになりたくないって思いながら行動しているんですね。
でもカールだけは尊敬している。

小さかったというのもあって
彼の人生を真っ向から否定していない。
その結果自分の生きる道はギャングなのだと。

だからいきがってやってきたけど
人が死ぬのを本当に見て、考え直した。

そういう生き方しかできない人と自分は違うのだと悟るんです。
確かに問題を抱えてはいるけれど
フィオナを筆頭に自分を愛してくれる家族が居る人がいかに大切か。

人生の中で多少道がそれる事はあっても
戻れるかどうかはそこにかかっているんだなぁと改めて思います。

一方、カールはギャングの頃、銃を密売し金を稼いでいたんですね。
そうしたら先生たちも買う、買う、買う。

#4″家が売られちゃう!″のエンディングで
校長をはじめ、先生方皆銃を出すシーンには大爆笑でした。

深く考えさせられるのから笑わせるのまで。
イーサン・カトスキーも若いのにいい役者になりましたよね

と、ここまで読んだ方は
「そんなに頭に来るなら何故見る?」と思われるかもしれませんが
やはりバランスでしょう。

結婚式を壊した後フランクは…
皆に川に捨てられた

あのいつもの様にエンドロールの1コマで描かれていたんだけど
このバランス
その直前までリップが教授にリハビリ施設に送ってもらって切ない気持ちになっていた。
その後に皆でドボーンですよ

これで怒りがあっという間に大爆笑へ。
すごいな~。
このドラマが終わったら完全に歴代1位だなー。
という訳で今シーズンも大絶賛のドラメディ。
現在アメリカでOA中のシーズン7はもちろんフランクが死ぬなんて事もなく
フィオナ役エミー・ロッサム初監督エピ#4″I am a Storm″もあるそうです。
う~ん。アメリカ版でもblue-ray出たら買っちゃおうかしらって位楽しみです

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