貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

四日市市: 垂坂山観音寺  蕎麦畑から雪見草へ変身!

2023-11-11 10:57:32 | 日記
令和5年11月11日(土)
四日市市: 垂坂山観音寺   
<山門>
           
 御本尊に慈恵太師良源を祀り、
「垂坂山のお大師さん」
「元三さん」として
地域の信仰を集める。
 約1100年の歴史がある
天台宗の古刹である。  
<本殿>
        
 寺の由緒は、
若き日の慈恵大師が大乗受戒で
伊勢を行脚中、朝明郡の領主
舟木良見の帰依寄進を受け、
延長6年(928)垂坂山に堂塔を
建立。
<寺の由緒>

 太師自ら刻んだ千手観音像を
本尊として安置する。  
 寺は伊勢天台別院として栄え、
最盛期の伽藍の規模は広大で
16km四方もあったと伝えられている。

 しかし、
天正3年(1575))
織田信長の兵火にかかり、
諸堂ことごとく炎上.
 現在では寺名や地名にその名残が…。
 その後荒廃していた観音寺を嘆いた
桑名藩野村増右衛門は、
藩主松平定重公に再興を願う。
 藩主の命により
元禄4年(1691)復興。
 現在の本堂は
昭和45年国宝防災の一環として建立。
<本殿右に芭蕉句碑>

<芭蕉の句碑>

 芭蕉の句は、
「三日月の 
  地はおほろなる           
      雪見草」
 雪見草は「ウノハナ(卯の花)」、
ウツギのこと。
 茎の中が空洞になっているので
「ウツギ(空木)」とも呼び、
遠くから見ると、
雪のようなので
「ユキミソウ(雪見草)」
「ユキミグサ」ともいう。
<芭蕉句の説明>

「三ケ月の 
   地は朧なり 
        そば畠」     
         泊舩集
「三か月や 
   地は朧なる 
        蕎麦畠」     
      芭蕉庵三日月日記
「三日月に 
   地はおぼろ也 
       蕎麦の花」 
       うき世の北
 芭蕉は本当に推敲に推敲を
重ねる俳人。
 蕎麦が雪見草に変わる句
を調べたが不明。