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井筒和幸監督『パッチギ!LOVE&PEACE』

2008-03-04 18:50:38 | ノンジャンル
 WOWOWで井筒和幸監督の'07作品「パッチギ!LOVE&PEACE」を見ました。
 '74年、東京。列車の中で朝鮮学校生を目の仇にする日本人高校応援団が、在日の生徒に殴り掛かります。次の駅で車掌の佐藤(藤井隆)が在日の大人のアンソンを加勢し、アンソンに家に連れてってもらい、アンソンの美しい妹キョンジャを紹介されます。キョンジャはバイト先のホルモン焼き屋でスカウトされ、芸能界に入る事になります。佐藤は暴力行為で国鉄をクビにされ、アンソンの家に転がり込みます。キョンジャは事務所の社長の言う通り、芸能人水泳大会で先輩芸能人をやっつけてしまい、注目されるようになります。アンソンの妻は亡くなっており、息子のチャンスは筋ジストロフィーにかかっています。ある日急に症状が現れ、し入院先の医者からは長くても20才までしか生きられないと言われます。アメリカでの治療に500万もかかると言われ、アンソンは佐藤を連れ、金を作るため金の密輸出をしますが、まもなくして警察にばれ、佐藤は自分を犠牲にしてアンソンを逃がします。一方、キョンジャは在日であることを隠さないと芸能界ではやっていけないことが苦しく、プロデューサーと寝て主演に抜てきされた特攻隊を描く映画の試写会の挨拶で、自分の父は朝鮮人で日本軍に徴用されたが脱走し、その結果私たちが生を受けたことを考えると、家族のために死んで来るというこの映画のテーマは最後まで理解できなかった、と語り、在日に対する罵声を浴び、それが在日たちの逆襲を呼び、劇場は大混乱になります。緞帳が下がった舞台にまだ立っていたキョンジャを佐藤が迎えに来て、キョンジャは芸能界から去ります。。最後、皆が見守る中でアンソンはチャンスに自転車乗りを教え、チャンスが乗れるようになった時、チャンスのヒーローであるアマゾンに扮した佐藤が自転車で乗り込んで来て、皆の爆笑を買うのでした。

 前作「パッチギ」ではケンカが多くを占めていましたが、この映画ではケンカは冒頭と最後しかなく、家族愛と芸能界における在日に対する差別の描写が多くを占めていました。前作の沢尻エリカほどの美しさはありませんでしたが、キョンジャを演じた女優も悪く無いと思いました。助演陣が充実していて、杉本哲太や麿赤児、寺島進らが名も無い役で出ていました。この辺も井筒監督の人望でしょう。佐藤やキョンジャのの今後を続編ができたら見たいと思います。オススメです。

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