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浜なつ子『アジア行きの男たち』

2009-04-29 15:04:00 | ノンジャンル
 浜なつ子さんの'01年作品「アジア行きの男たち」を読みました。
 「カンボジアで事業をはじめたところ、次々と騙され財産を失った会社経営者。ところが、闇のプノンペンで出会ったのは、子猫のようにかわいいベトナム人女性だった‥‥。」「『日本だとみんな忙しくて遊んでくれないから』と、世界で一番面白い国フィリピンに渡った元消防団員。」「ゲバラを尊敬し、労働組合の専従として活動してきた運動家。その夢と挫折。やがて彼がフィリピンで見いだした己の姿は、結婚手続きのアシスト業者だった。」「盗難手形に手を出して逃げた先がバンコク。微笑みの国・タイで人生のはかなさを語る元編集プロダクション社長。」「四十歳を過ぎてバンコク辺りでぐれているのは、いい子ゆえに『失敗した過去』を取り戻そうとしているせいなのか。追い詰めても追い詰めても、自分をつかめない元優等生。」「そしてあのタマモトさん。一九七三年、日本国中を騒がせた『玉本ハーレム事件』の玉本さんがカンボジアのアンコール遺跡の近くに住んでいるという。さっそく訪ねたのだが‥‥。」以上がまえがきに書かれていた本書の内容です。最後の玉本ハーレム事件というのは、タイで15才から19才の12人の女性と結婚し、幼すぎて結婚できない少女2人を養女としていたことで、婦女暴行、幼年者の人身売買の容疑で逮捕され、5年の懲役の判決を受けた日本人の事件のことです。
 浜さんの文章はご本人の思い入れの強い文章で、それに同調できないと読むのが苦痛になり、飛ばし読みし始めてしまいます。本書も同様で、前掲のまえがきの文でも分かるように、何か週刊紙の見出しを見ているようで、読んでいて食傷気味になりました。最後の玉本さんの文についても、結局本人には会えずじまいで、尻切れとんぼに終わっていました。週刊紙的な長文に耐えられる方にはオススメです。


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