gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

オーソン・ウェルズ監督『審判』

2019-05-29 00:23:00 | ノンジャンル
 WOWOWシネマで、オーソン・ウェルズ監督・脚本・出演の1962年作品『審判』を観ました。
 田舎からやってきた男は門のところで門番に止められる。門番は男にそこで待つように言う。男は何年も待ち、門番のノミを買収しようとするがうまくいかない。男が死ぬ間際に門番は「ここで待っていてもしょうがない。というのも門は初めから閉ざされていたのだから」と言う。(ここまで絵本とナレーション)。
 青年ヨーゼフ(アンソニー・パーキンス)が目覚めると、一人の男が部屋に入ってくる。青年は隣のミス・ビュルストナーは帰りが遅くなることがあると言い、隣への鍵は大家のグルーバッハ夫人が持っているとも言う。2人目の男が入ってくる。二人の男はヨーゼフを逮捕すると言う。隣室にはヨーゼフの同僚の3人の行員がいた。「誰が私のことを告発したんだ?」と叫ぶヨーゼフ。(中略)
 ミス・ビュルストナー(ジャンヌ・モロー)が帰ってくる。ノックをせず彼女の部屋に入ろうとすると、彼女は着替えの最中で、すぐにドアを閉める。無礼を謝るヨーゼフ。キスする二人。
 巨大な空間で無数の人々がタイプを打っている。支配人と従妹のアーミーに呼ばれるヨーゼフは、アーミーに職場には来るなと言う。(中略)
 劇場で観劇中にメモを渡されたヨーゼフは、劇場からロビーに出ると、刑事たちから審問のための召喚状を渡される。
 上半身裸で、番号を書いた板を首にかけて立っている無数の人々。中に入ると、そこは審問所で、判事は「1時間5分も遅刻している」と叱る。「すべて仕組まれている」と反論するヨーゼフ。「そういう態度を取っていると後悔することになるぞ」と判事。
 無人の巨大なオフィス。3人の行員が礼をすると、刑事はムチ打つ。(中略)
 「弁護士のアルバート(オーソン・ウェルズ)に会わせろ」と弁護士の秘書のレニ(ロミー・シュナイダー)に言うヨーゼフだったが、多忙だと言って会わせてくれない。
 レニは自分の手をヨーゼフに見せ、自分の手に水かきがあることを示す。「帰りなさい」というレニ。(中略)雷鳴。「協力する」とレニは言う。(中略)
 ザーザー降りの雨。レニは自分がアルバートの愛人であることを告げる。
 らせん階段を上るヨーゼフ。(中略)
 審問所で「判事の本には触らないで」とレニは言ったが、ヨーゼフがそれに構わず本を開くと、中身はポルノだった。「力になりたい」と言うレニは、高官に判事が提出する報告書がすべてを決すると述べる。
 (中略)「判事の事務局に行くしかない」と言うヨーゼフ。(中略)
 屋外に出るヨーゼフ。そこにはアーミーが来ていて、「父が心配だ」と言う。16歳になったと言う彼女と別れるヨーゼフ。
 弁護士の事務所を訪ねると、ブロックという男がレニと一緒にいる。ネグリジェ姿のレニに「あいつは誰だ?」と尋ねると、レニは「あいつは上客で情報を持ってる」と答える。ヨーゼフはブロックに「弁護士は商業関係の訴訟も扱っているのか?」と聞くと、ブロックは「商業関係では凄腕だが、執念深い。俺は彼以外に5人の弁護士を雇ってる」と言って笑い出す。つられて笑うヨーゼフ。ブロックは「唇の様子で有罪か無罪かは分かる。君の場合は有罪だ」と言う。自分は病人だと言うブロックは自分の部屋をヨーゼフに見せて、「この女中部屋で暮らしているんだ」と言う。
 ヨーゼフは弁護士のアルバートに会い、「契約は破棄する」と言うと、アルバートは「レニはすべての客と寝てる」と言い、「君は魅力的だ。なぜなら罪を負っているせいだからだ。考え直せ」とも言う。「ブロックを呼べ!」とアルバートが叫び、そそくさとブロックが現れると、「要件は何だ?」と言い出すアルバート。ブロックが困っていると、アルバートはブロックをほったらかして寝てしまい、ブロックはレニに促されるままにアルバートの手にキスをする。
レニは「ティトレリという肖像画家が力になってくれるはず」とヨーゼフに教える。
 らせん階段を上り、ティトレリを探すヨーゼフと、彼に群れる少女たち。ティトレリの部屋は好奇心旺盛な少女たちの目に囲まれている。「今は正義についての絵を描いているところだ」と言うティトレリは、裏口を開けると、そこはヨーゼフの勤める会社の事務所につらなっている。
裏口から逃げ出すヨーゼフと、それを追う少女たち。
「ヨーゼフ・K! 本人か? 被告か? 有罪は立証済みだ」という声。(中略)
 二人の刑事に両脇を抱えられながら歩くヨーゼフ。やがて巨大な穴に入れられ、ナイフを刑事は取り出すが、結局ナイフを置いたまま去る。「逃げるな! 俺を殺せ!」と叫ぶヨーゼフ。やがて彼が高笑いを始めると、刑事はダイナマイトの導火線に火をつけて穴に放り込み、大爆発を起こして、その煙が立ち込める場面で映画は終わる。

 極端な俯瞰や仰角の画面や縦の構図が沢山見られ、映像の洪水のような映画でした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿