また昨日の続きです。
“グラム美容学校”。「卒業生のご家族やお友だち、お越し下さり感謝します。素晴らしい青年や若い女性たちが夢へと旅立ちます。卒業生は我々の誇りです」。アール、やって来る。娘の隣に座ると、娘は別の席に移る。メアリー「憎まれに来たの？」「いや、俺だって招待されてる」「それ、何なの？」「金のブレスレット。気に入った？」。視線を交わして微笑むアールと孫のジニー。「何しに来たの？」「失われた時間の埋め合わせに。教育は大事だしな。お金が何とかなって卒業できてよかった。神さまに感謝だ」「あなたが神？ 嘘でしょ」。メアリー、しゃっくり。「どうした、大丈夫か？」「平気よ。すぐ治るわ。何でもない。だから心配しないで。大丈夫よ」。
クレー射撃をするラトン。見事的に当たり「拍手してくれ」。手下、拍手。「どうも」。その直後にラトンはその場に倒れる。銃弾を放ったグスタボ「クソ野郎め」。
フリオ「グスタボ、何事だ？」「ラトンは死んだ。ヤワになりすぎた。座れ。DEAが動いてる。奴のせいでムショはご免だ。だから始末した。今後は俺が仕切る」「分かった」「遅れは許さない。勝手な行動も。すべて計画通り。逸脱も言い訳もなしだ。守れない奴は消えてもらう。誰であろうと。お前の、あの爺さんもだ。問題あるか？」「ない」「新しいクルーに引き渡せ。厳しさを思い知らせろ」。
フリオ、アールに「計画変更だ。俺たちと来い」。
森林。アール「どこへ行く？」「降りろ」「えらく静かだな」「誰もいない。何キロ四方もな。注意して聞け。爺さん。新しいルールだ。出発時間は時間通り。予定外の停車やくだらないマネはなし。命令は隅々まで守れ。贈り物がある」。手下がトランクを開けると、中にはサルの死体。箱をアールに手渡し、「そいつを開けてみろ。お前の電話だ。常に持ってろ。いつでもだ。命令に背くとこうなる。もういルートは承知してるな。子守りはしない。だが見張ってる。警告しておく。二度と遅れるな。絶対に。新ボスが“遅れたら殺す”と。お前はただの奴隷だ。バカなマネはよせ。命がないぜ。分かったな。どうだ？ 電話に出ろ。命令に従え。面倒を起こすとこうなるぞ」「フリオ……」「俺の名を呼ぶな。友だちじゃない。もう関係ない」。３人去る。
シャッターが上がる。「アール、戻ったか。どうした？」「そう、俺だよ。俺はただの奴隷だ」「そんなことない。また旅に出るか？」「いいとも、行くよ」「どんどん稼げ」「よし」「いいぞ、その意気だ」。
DEA本部。ベイツ「運び屋の行き先とルートが判明。今回は我々２名が偽装車両で。ブラウン捜査官は覆面車で。空からも。今度こそ一網打尽にします。監視や盗聴の努力が実り、やっと摘発へ」「頼んだぞ」。
飛び立つヘリ。
パトカー。ベイツ「その車はどうだ？」トレビノ「怪しげだな」「いや、せいぜいコカイン３グラムだろう。ブラウン、これは？」「停めよう」。
ベイツら、黒い車を停めさせ、「ゆっくり車から出ろ」「抵抗はしない。撃たないでくれ。お願いだ」「心配するな。落ち着け。両手は車に。武器は？」「持ってない」「車にドラッグは？」「ない。ドラッグをやったこともない。これは私の人生で最も危険な５分間だ。警察に停めさせられた」「深呼吸しろ」「息をして楽にしろと？ 車両停止で死ぬ確率は想像以上に高い」（中略）「車は異状なしです」「失礼した。いい一日を」「どうも。ご苦労様」。
ラジオの歌に合わせて歌い、運転するアール。“12回目”の字幕。（中略）
ルイス「55号線外れのエイブ・モーテルに」ベイツ「具体的だな」「許可をもらって」。
ベイツ「奴は今夜泊まる」。
ルイス「俺の価値を証明したろ？」「考慮する。エイブ・モーテルにいるそうだ。調べよう」。
夜。（中略）ベイツ「109号はガキを連れた若い夫婦だ。違う。203号は怪しい。30代半の一人客だ」。男が暴れているのを見て「待て。あれは何だ？ こいつか？」「かもな」「どうする？」「“騒音の苦情で地元警察を呼ぶ”か。いや、“部屋を間違えた”だ」。
アール、ベイツに「何か？」「図体のデカいバカがいるんで困るよ」「氷の機械を携帯で叩いてた。君らの世代は理解できん」「君ら？」「携帯なしの人生ってものがないのかね？」。
ベイツ、鍵をいじる。男が出て来て「何やってる？」「俺の部屋かと」「そうじゃねえよ、バカ野郎」「クソくらえ！」「何だと？」「クソくらえ！」。男、ベイツに襲いかかるが、逆に抑え込まれる。「DEA捜査官への暴行は重罪だ」「何？」「DEA捜査官だ」「クソッ」。
（また明日へ続きます……）
→サイト「Nature Life」（http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto）
→FACEBOOK（https://www.facebook.com/profile.php?id=100005952271135）
“グラム美容学校”。「卒業生のご家族やお友だち、お越し下さり感謝します。素晴らしい青年や若い女性たちが夢へと旅立ちます。卒業生は我々の誇りです」。アール、やって来る。娘の隣に座ると、娘は別の席に移る。メアリー「憎まれに来たの？」「いや、俺だって招待されてる」「それ、何なの？」「金のブレスレット。気に入った？」。視線を交わして微笑むアールと孫のジニー。「何しに来たの？」「失われた時間の埋め合わせに。教育は大事だしな。お金が何とかなって卒業できてよかった。神さまに感謝だ」「あなたが神？ 嘘でしょ」。メアリー、しゃっくり。「どうした、大丈夫か？」「平気よ。すぐ治るわ。何でもない。だから心配しないで。大丈夫よ」。
クレー射撃をするラトン。見事的に当たり「拍手してくれ」。手下、拍手。「どうも」。その直後にラトンはその場に倒れる。銃弾を放ったグスタボ「クソ野郎め」。
フリオ「グスタボ、何事だ？」「ラトンは死んだ。ヤワになりすぎた。座れ。DEAが動いてる。奴のせいでムショはご免だ。だから始末した。今後は俺が仕切る」「分かった」「遅れは許さない。勝手な行動も。すべて計画通り。逸脱も言い訳もなしだ。守れない奴は消えてもらう。誰であろうと。お前の、あの爺さんもだ。問題あるか？」「ない」「新しいクルーに引き渡せ。厳しさを思い知らせろ」。
フリオ、アールに「計画変更だ。俺たちと来い」。
森林。アール「どこへ行く？」「降りろ」「えらく静かだな」「誰もいない。何キロ四方もな。注意して聞け。爺さん。新しいルールだ。出発時間は時間通り。予定外の停車やくだらないマネはなし。命令は隅々まで守れ。贈り物がある」。手下がトランクを開けると、中にはサルの死体。箱をアールに手渡し、「そいつを開けてみろ。お前の電話だ。常に持ってろ。いつでもだ。命令に背くとこうなる。もういルートは承知してるな。子守りはしない。だが見張ってる。警告しておく。二度と遅れるな。絶対に。新ボスが“遅れたら殺す”と。お前はただの奴隷だ。バカなマネはよせ。命がないぜ。分かったな。どうだ？ 電話に出ろ。命令に従え。面倒を起こすとこうなるぞ」「フリオ……」「俺の名を呼ぶな。友だちじゃない。もう関係ない」。３人去る。
シャッターが上がる。「アール、戻ったか。どうした？」「そう、俺だよ。俺はただの奴隷だ」「そんなことない。また旅に出るか？」「いいとも、行くよ」「どんどん稼げ」「よし」「いいぞ、その意気だ」。
DEA本部。ベイツ「運び屋の行き先とルートが判明。今回は我々２名が偽装車両で。ブラウン捜査官は覆面車で。空からも。今度こそ一網打尽にします。監視や盗聴の努力が実り、やっと摘発へ」「頼んだぞ」。
飛び立つヘリ。
パトカー。ベイツ「その車はどうだ？」トレビノ「怪しげだな」「いや、せいぜいコカイン３グラムだろう。ブラウン、これは？」「停めよう」。
ベイツら、黒い車を停めさせ、「ゆっくり車から出ろ」「抵抗はしない。撃たないでくれ。お願いだ」「心配するな。落ち着け。両手は車に。武器は？」「持ってない」「車にドラッグは？」「ない。ドラッグをやったこともない。これは私の人生で最も危険な５分間だ。警察に停めさせられた」「深呼吸しろ」「息をして楽にしろと？ 車両停止で死ぬ確率は想像以上に高い」（中略）「車は異状なしです」「失礼した。いい一日を」「どうも。ご苦労様」。
ラジオの歌に合わせて歌い、運転するアール。“12回目”の字幕。（中略）
ルイス「55号線外れのエイブ・モーテルに」ベイツ「具体的だな」「許可をもらって」。
ベイツ「奴は今夜泊まる」。
ルイス「俺の価値を証明したろ？」「考慮する。エイブ・モーテルにいるそうだ。調べよう」。
夜。（中略）ベイツ「109号はガキを連れた若い夫婦だ。違う。203号は怪しい。30代半の一人客だ」。男が暴れているのを見て「待て。あれは何だ？ こいつか？」「かもな」「どうする？」「“騒音の苦情で地元警察を呼ぶ”か。いや、“部屋を間違えた”だ」。
アール、ベイツに「何か？」「図体のデカいバカがいるんで困るよ」「氷の機械を携帯で叩いてた。君らの世代は理解できん」「君ら？」「携帯なしの人生ってものがないのかね？」。
ベイツ、鍵をいじる。男が出て来て「何やってる？」「俺の部屋かと」「そうじゃねえよ、バカ野郎」「クソくらえ！」「何だと？」「クソくらえ！」。男、ベイツに襲いかかるが、逆に抑え込まれる。「DEA捜査官への暴行は重罪だ」「何？」「DEA捜査官だ」「クソッ」。
（また明日へ続きます……）
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