gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

斎藤美奈子さんのコラム・その23 & 山口二郎さんのコラム・その6

2018-08-14 06:08:00 | ノンジャンル
 恒例となった、東京新聞の水曜日に掲載されている斎藤美奈子さんのコラム。
 まず7月25日に掲載された「エアコンのお値段」と題されたコラム。
「24日の会見で、菅義偉官房長官は小中学校へのエアコン(冷房)の設置支援を進めると語った。当たり前である。
 文部科学省の2017年の調べによると、全国の公立小中学校の教室におけるエアコン設置率は41.7%。それもあんまりな数字だが、もっとひどいのは体育館で、設置率は全国でたった1.2%。災害時の避難所にもなる場所なのに、なんということだ。
 学校のエアコン設置費用はどのくらいなのか。各自治体の予算などを見ると、千五百程度の教室を有する市町村の予算規模はざっと五十億円。一教室あたりで計算すると三百万~四百万円。ちょっと高すぎません?
 それでなくても財政難であえぐ自治体。適正価格かどうかを精査したほうがいいんじゃないかと思うけど、とはいえ、もはや躊躇している段階ではない。現在の制度だと国が市町村に出す補助金は全体の三分の一。しかも上限は二億円だ。義務教育である小中学校のエアコンくらい国で全額負担したらどうなのか。
 先日のこの欄では、オスプレイ一機分の百億円で全地形対応車両レッドサラマンダーが百台買えると書いたけど、今度はオスプレイでは立ちゆかない、そうだ、イージス・アショアをやめなさいよ。二基で六千億円。使えるかどうかも怪しい地上配備型迎撃ミサイルより、緊急度はこっちが上でしょう、」

また、東京新聞の日曜日に掲載されている山口二郎さんのコラム。
 まず7月22日に掲載された「破廉恥な政治」と題されたコラム。
「通常国会が終わった。この国会は、野党が言うように憲政史上最悪のものだった。憲法41条の『国権の最高機関』という国会の本質を、政府と与党が踏みにじった。
 しかし、為政者は国民からどんな批判を浴びても、蛙の面に水である。政府は公文書改ざんの再発防止策として、文書管理の改革案を決めた。文書改ざんに対しては懲戒免職も含む厳しい処分を科すとのこと。これでは泥縄にもなっていない。しつこいようだが、再発防止のためには森友、加計問題を究明し、誰がどのように文書を改ざんしたか明らかにすることこそ必要である。首相以下、官僚の虚偽、捏造はすべて人ごとと思っている。
 自民党の人気者、小泉進次郎氏がスキャンダル追及に躍起になって、重要な政策課題について議論ができないとして、独自の国会改革案を発表した。政府首脳が野党を見下した態度を取り、国会での議論がすべて崩壊していることはすべて人ごとのようだ。小泉氏も自民党の次代のホープとして、為政者をいさめる義務を負うはずだが、それを棚上げにしていい格好をするばかりである。
 日本の議会制民主主義を崩壊させた張本人が自らの責任を逃れて、平然と改革を主張する。為政者の責任を問う機会が来るまで、この破廉恥な開き直りを記憶するしかない。」

 また7月29日の東京新聞に掲載された「人間の尊厳」と題されたコラム。
「LGBTの人々について、子供を産む生産性がないので政策的支援は不要だという杉田水脈衆院議員の発言には怒りが収まらない。政治の任務は、何より人間の尊厳を守ることである。『生産性』発言について謝罪も撤回もしないということは、杉田議員には民主主義の下での政治家の資格はないことを意味する。
 杉田議員の差別主義的思想は以前からであった。櫻井よしこ氏は、『安倍さんが杉田さんって素晴らしいというので、萩生田(光一)さんとかが一生懸命になってお願いして』、比例中国ブロックの名簿に載せたと語ったことがある。つまり杉田発言はとっぴな例外ではなく、今の自民党の本流の発言を見るべきである。
 杉田議員が子供を産まない人を攻撃したいというのなら、子供を持たない安倍首相に対して税金による援助を受けるなと言えるのか。異性の夫婦ならば子供をつくる努力をしたと想定し、最初から同性のカップルは生殖の可能性がないから排斥するとでもいうのか。杉田議員は、社会的少数者であるLGBTを侮り、いじめたいだけである。
 人間の生き方はいろいろあってよい。いろいろな生き方を否定し、特定の生き方を押し付ける政治家をいろいろな考えがあると容認すれば、自由と民主主義を否定することを意味する。どうする、自由民主党。」

 どれも示唆に富んでいて、安倍政権のひどさを痛烈に批判しているものとして傾聴にあたると思います。みなさんはどうお思いでしょうか?

 →「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S. 今から約30年前、東京都江東区で最寄りの駅が東陽町だった「早友」東陽町教室の教室長、および木場駅が最寄りの駅だった「清新塾」のやはり教室長だった伊藤先生、また、当時かわいかった生徒の皆さん、これを見たら是非下記までお知らせください。黒山さん福長さんと私が、首を長くして待っています。(また伊藤先生の情報をお持ちの方も是非お知らせください。連絡先は「m-goto@ceres.dti.ne.jp」です。よろしくお願いいたします。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿