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化学兵器、被害再び!

2007-02-06 16:46:20 | ノンジャンル
 4日付けの朝日新聞の朝刊に「除草剤被害 飛び火」と題する記事が掲載されていました。
 記事の内容は以下の通りです。「麻薬コカインの原料となる植物コカの世界最大の栽培国コロンビアが、コカ撲滅を図り、米軍の援助を受けて高濃度の除草剤を空中散布している。風に乗った除草剤が、隣国エクアドルに降り注ぎ、国境近くに住む農民らが健康や作物への被害を相次いで訴えている。胎児や環境への影響を懸念し『第二のベトナムになる』と警告する医師もいる。」とのことです。
 米軍がベトナムで使った枯れ葉剤は、ベトちゃんドクちゃんのような奇形児を生んだことでもその毒性が広く知られるようになり、具体的には枯れ葉剤の中のダイオキシン類を含む「オレンジ剤」が、がんや胎児の先天異常を引き起こしたのですが、今回使われている除草剤「ラウンドアップ」を開発した米モンサント社は発ガン性を否定し、安全性を強調しています。しかしエクアドルの北部熱帯地域衛生研究所の調査によると、皮膚炎や呼吸器疾患、視覚障害が起きていて、発ガン性や遺伝的な影響を指摘する研究もあるそうです。
 実際、記事には肌がまだら模様になった人の写真が掲載され、頭痛や吐き気などを訴える人も多く、風向きによっては国境から20km離れた市街地でも目の充血、せき、かゆみなどを訴える人がいて、肺炎で4人の児童が死んだ土地もあるそうです。
 なぜ、これほどまでにやっきになって、コカ撲滅を始めたかというと、コカが反政府ゲリラの資金源となっているからで、右翼政権にてこ入れするためにアメリカが行っている、という点ではベトナム戦争の図式と何ら変わるところはありません。
 枯れ葉剤も除草剤も無差別に人に害を及ぼすという点では、化学兵器と言って構わないと思います。化学兵器を撲滅しようというブッシュ大統領、もろダブル・スタンダードじゃないですか。即刻除草剤の散布を止めてほしいと思います。

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