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森崎東監督『美味しんぼ』その2

2019-10-23 00:00:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。

 雄山「その茶碗は玉ゆらという茶碗だ。四郎にはもてなしの心が欠けている」「山岡さんと仲直りしてください」。
「対決第二弾は中国料理です。究極側はブロイラーではない地鶏を使ってきました。フークイチンです」。審査員「本物のカシワの味だ」。「続いて至高のメニューです」。「ただのスープじゃないか。いや、気合に満ちた味だ。満洲から逃げる時、満洲の人が作ってくれたスープの味を思い出す」。「メニューの名前はフーチャオチェンです」。審査員「最高級の烏骨鶏を使ってる」。「究極側がもう一品、フーテアチャンも番外編として出してきました」。「これも批評を超えたものだ。だが、今回も至高の勝ちだ」。(中略)
「もう帝都に負ける訳にはいかない。山岡を担当から外す」栗田「そうなら私も辞めます」。
 栗田「山本さん、さとみさんが2,3日前から何も食べていないんです。お兄さんの作ったものなら何でも食べるって言ってます」。
 山本が訪ねていくと、さとみは微笑む。お前、仮病じゃないんだろうな?」「煮豆が食べたい。ずーっと食べたことがないの。丹波の煮豆」。
 雄山「お前、何しに来た?」「何でさとみはあなたのものを食べない? 奥さんのためだろう」。
 雪がちらちら降っている。「地の豆、いんげん豆がほしいのだが」村の人「観音橋に行けばいい」。
「この匂いは? 豆を炊いている匂いだ」。“山岡”宅。女(樹木希林)「豆は煮具合が難しい」「本家のお姉さんですね。その人の煮豆はどうしておいしかったのでしょうか?」「食べる時が大事。うちの豆さん、食べてみるか? まだ味が染みてない」。
「ほなどうぞ。あんた四郎さんじゃなかろうか?」。
“美食倶楽部”の看板。煮豆を作る山岡と煮豆を作る雄山のカットバック。
 夕陽。
山岡、さとみに「湯気が落ち着くまで食べるな。(中略)お兄ちゃんの方から売ってくる。どうしても決着をつけたい」。
 自転車を飛ばし、売り声を張り上げる山岡。
「兄ちゃん、いただきます。先生のも食べてみようか?」栗田「味が違うけどどっちもおいしい」さとみ「でも私は兄ちゃんの方。私、心臓の病気になってるの。だから自殺しなくても死ねる」。
 自転車を飛ばし、売り声を張り上げる山岡。
「手術する気になったの?」「このお皿、売ったら一千万円になるのよ」。
「煮立て! いんげん!」と叫ぶ山岡。陰からそれを見る雄山。
 自転車を停めると、主婦たちが集まってくる。「ただでいいんですか?」。次々と煮豆を持って帰る主婦たち。雄山「私にもくれ」。食べてうなずく雄山。「わたしゃ、負けたかもしれん」。
(中略)「親父に言っとけ。父親は裸でいるときと、ネクタイをしているときと2つある」。
 北鎌倉。「対決第三弾は陶器の制作からです。雄山氏の一挙手一投足を見詰める山岡氏」。さとみも見詰める中、窯に火入れをする雄山。ぱちぱちと燃える薪のアップで映画は終わる。

 実際の親子である三國連太郎さんと佐藤浩市さんが親子の役を演じる珍しい作品でした。
 そして森崎東監督作品としてみても、やはり優れた映画だったと思います。見逃した方で映画ファンの方がいらっしゃったら必見の映画です!

 →サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

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