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水内喜久雄・編『一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある』

2007-10-31 16:11:33 | ノンジャンル
 朝日新聞で紹介されていた詩集「一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある」を読みました。これは自殺を思いとどまらせるために作られた詩集で、51人の作家、詩人、作詞家がかいた51編が載せられています。
 冒頭で、この本の編者のことばが綴られています。
 「お願い
 
  一編の詩を読んでください

  一編の詩が
  ぼくを励ましてくれました
  一編の詩が
  ぼくを育ててくれました
  いま 大好きな詩と
  ぼくは生きています

  その大好きな一編の詩を
  あなたにも読んでほしいのです

  ぼくはあなたと知りません
  あなたの痛みは
  わからないと思います
  だからこそ
  ぼくの大好きな詩を
  届けたいのです

  ここにある一編の詩を
  読んでください
  そして 決して
  死なないでください」

 こういう気持ちがこめられた本です。
 自殺というのは悲惨なものです。私自身が2度自殺未遂を起こしているので、自殺に至る人の気持ちがどれだけ苦しく、どれだけ耐え難いものなのかは、知ってるつもりです。そうして自殺していく人が今日本には年間で1万人を越しているのです。この本によって、1人でも自殺を思いとどまる人がいたら、なんて素晴らしいことなんだろうと思います。
 詩を書いている人は蒼々たる顔ぶれで、私はビートたけしさんの詩が一番好きでした。皆さんもこの本を手に取って一読し、この本の優しさに触れられれば、と思います。
 なお、この本についての詳しい情報は「Favorite Books」の項に載せましたので、興味のある方はぜひご覧ください。

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