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質素な生活のススメ

2015-11-04 08:14:00 | ノンジャンル
 昨日、今年の5月に開かれたスティーヴィー・ワンダー・トリビュート・ライヴをWOWOWライブで見ました。そうそうたるメンバーによる演奏が続きましたが、中でもレディ・ガガの『I Wish』、インディア・アリー、ジャネール・モネイ、ジル・スコットによる『As』が素晴らしく、トニー・ベネットの『For Once In My Life』が白眉でした。『You Are The Sunshine Of My Life』は誰が歌うんだろう、と途中から思っていたところ、しっかり本人が歌っていました。最後にレディ・ガガがトニー・ベネットの腕を取って歌っているのを見て、やはり彼女は只者ではないと思いました。

 さて、10月23日の朝日新聞朝刊に「世界をときめかせる 日本発の片付け術」と題する記事が載っていました。全文を引用させていただきます。
「日本発の片付け術が、世界をときめかせている。なぜいま『片付け』が受けているのか。
 『歴史的な快挙だ』
 サンマーク出版(東京)の担当者は喜びを隠せない。『こんまり』の愛称で知られる、片付けコンサルタント近藤麻理恵さん(31)の著書『人生がときめく片づけの魔法』が先月、米国で発行部数153万部を突破したからだ。
 日本で発売されたのは5年前。モノの要・不要は手にしたときにときめくかどうかで判断する、洋服を小さく折りたたむ------。そんな独特の片付け手法が評判を呼び、国内で155万部を売り上げている。
 米国では昨年10月に売り出され、SNSで『kondo=片付ける』という表現が生まれるほどのブームに。今年4月、米タイム誌に『世界で最も影響力のある100人』に選ばれた近藤さんは『シンプルな片付け法を世界の方も実践し、納得していただける感触があった』と語った。
 出版社によると、米国での評判を受けて、世界35カ国でも出版が決定。すでに発売されているイタリア、フランスなど19カ国では、シリーズの発行部数が計218万部に達したという。
 何が世界の心をとらえたのか。片付けのプロが登録する日本ライフオーガナイザー協会の高原真由美代表理事は『ときめき』に着目。米国版では『spark joy(ひらめき、喜び・幸福感)』という単語の組み合わせで表現された。直訳の単語はないが、この翻訳は好評で、『日本語独特の感性が新鮮に受け止められている』。
 若者の間では、質素な暮らしへの関心も高まっている。1980年代のテレビ通販ブームのあおりで家庭に物があふれる。ゴミ屋敷が問題になっている地域も出てきた。『年齢が近い近藤さんに共感が広がっているのでは』と高原さん。
 米ウォールストリート・ジャーナル紙は『暮らしのシンプル化傾向』の強まりが背景にあると分析した。筆者の藤川恵記者によると、景気の回復もあり、古い衣料品や家具などの寄付が増えているという。
 不要なモノは捨ててストレスから解放され、人生を豊かにするという『断捨離』も海外に広がる。提唱者のやましたひでこさんによると、著書は台湾や中国で100万部以上売れているという。中国では熱心な女性読者を中心に勉強会も催された。米国での出版も予定している。『「所有=豊か」という価値観があったが、先進国はみな過剰な所有に悩んでいる』」とやましたさん。
 あふれる情報とモノをどう見極め、処理するか。世界共通の悩みだ。
 関東学院大の新井克弥教授(メディア社会論)は、『ときめきも断捨離も対象はモノだが、情報の整理方法として受け入れられているのでは』と分析する。
 日本で60年代末以降にヒットした『知的生産の技術』や『「超」整理法』などの流れがより大衆化した結果とみる。『要は、自分だけの基準をつくること。「ときめき」という基準はわかりやすいが魔法は切れる時もくる。頼り切りにせず、まず自分の足元の確認から始めてみては』(吉浜織恵)」
 私も随分前から、次々に増えていくDVDやCDに悩まされていて、「質素な生活」にあこがれ、本当に身近に置いておきたいもの以外はヤフーオークションで売ってきました。記事にも書いていますが、過剰に多いモノに囲まれた生活は、決して快適なものではなく、ストレスフルだと思います。
 また私たちに与えられる情報量というものも、ここ数年の間に加速度的に増加し、私たちはどの情報を見聞きするかの選択に汲汲とするばかりで、情報の内容の吟味まで、なかなか時間が取れなくなってきています。情報源として、ネットやテレビなどもいいですが(本当はよくないと思っています。ネットの情報の危うさは、かなり以前から指摘されてきましたが、今日ではテレビも信用がおけなくなってきています。特にNHKや日本テレビの権力寄りの偏向ぶりは、あきれるほどです)、私は最近ラジオ(特に文化放送)からの情報に耳を傾けたり、新聞(特に東京新聞)の情報を読むなどして、情報の嵐から身を守り、有益な情報だけ手に入れるように心がけています。
 過剰なモノや情報に囲まれている今、快適な暮らしを手に入れるのは、以前に比べて困難になってきているのは明白です。今こそ暮らしの原点に戻って、一つ一つのモノや情報の大切さを再認識するべきときに来ているのではないでしょうか?

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

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