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チャールズ・チャップリン監督『殺人狂時代』その2

2014-04-11 07:00:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 アンリの帰りに喜ぶ幼い息子と車椅子の妻。10年目の結婚記念日の贈り物として、アンリは妻に家と土地の権利書を渡します。「やっとジャングルから出られた」と言うアンリは、「あと2年働けば引退できる」とも言います。健康を損なうようなら昔のように一部屋での生活に戻ってもいいと言う妻は、あの頃は幸せだったと語ります。「あなたは銀行を辞めてからいつも疲れている」という妻に、アンリは「今の時代は生きていくのも大変だ」と言い、明日の早朝にはリヨンに向けて発つと告げます。新聞の見出しを妻に読んでもらうアンリ。「世界的な不況、失業者増加」と聞くと、アンリはうんざりし、猫のシッポをつかむ息子には「暴力は暴力を生む」と言って叱ります。車輪。
 勝ち気で若い独身の女性アナベラは、アンリのことを船長と思い込み、1週間いて6週間は留守なのだと友人に語ります。アンリが現れると、「私のハトちゃん!」と言って迎えるアナベラ。アンリはアナベラがボロ株を買って損をするのを防ぐために来たと言い、土地、建物、宝石など安全な物に投資するように言います。さっき友人から盗品のダイヤを格安の2万フランで買ったとアナベラが言うと、アンリはすぐにそれを見て偽物だと言います。20万フランを使って残ったのはこの家だけだとアンリが言うと、アナベラは家の名義はアンリにし、預金も全部引き出して家に隠したと言います。それを聞いたアンリは、1時間で帰らないとと言っていた前言を翻し、今夜は一緒にいようと言います。ナイトクラブでアナベラがダンスに興じている間に、クロロホルムを買ったアンリは、戻るとアナベラが塩水をガソリンに変える事業に5000フラン投資しようとしているのを止めます。家に戻り、アナベラにクロロホルムを嗅がせようとすると、昼間にクビになったメイドが今晩だけ泊まらせてくれとやって来て、アンリはその晩に現金のありかを探すことを断念します。車輪。
 電話帳で調べ、グロネイ夫人に服屋を装って電話したアンリは、彼女の帰宅時間を聞き出します。偶然通りかかった風を装い、帰宅したグロネイ夫人を捕まえ、謝罪したいと言うアンリでしたが、夫人は「その必要はありません」とアンリを追い返します。アンリは花屋に行き、週に2回、2週間、グロネイ夫人に花束を届け続けるように頼みます。
 妻の医師に動物を人道的に殺す薬について訊くアンリ。医師は1時間後に心臓病に似たケイレンを起こし死ぬ薬があるが、死んだ後、毒物が検出できないので、医師法で使用禁止となっていると言い、人間でも同じ結果になるかどうかはまだ分からないと言います。薬の作り方を隠れて熱心にメモしたアンリは、見知らぬ人に薬を飲ませ、ホテルでその後どうなったか観察すれば、人間に対する効果も分かるのに、と言います。車輪。
 パリ。薬を調合するアンリ。夜、雨宿りしている若く美しい女性を自室に招いたアンリは、彼女がベルギーから来た避難民で、借りたタイプライターを質に入れたことで窃盗罪となり、3ヶ月刑務所で過ごし、出所してきたばかりだと聞きます。薬入りのワインと食事を若い女性に与えるアンリ。女性は食事はしても、なかなかワインを飲もうとしません。彼女は「人生は素晴らしい。愛の経験もある」と言い、入獄中に死んだ夫は戦争で不治の病にかかり、私を頼りに生きていたが、私も彼の存在が生き甲斐だったと語ると、アンリはワインを下げ、毒無しのワインに替えます。乾杯をする2人。アンリはくすくすと笑い出し、女性の帰り際にお金を渡すと、女性はその多さに泣き出し、「希望を失いかけていた。冷たい世の中だけど、親切が世界を美しくします」と言って去ります。
 花屋を訪れ、伝言がまだ届いていないことを確かめるアンリ。家に戻ると、刑事が訪れ、セルマとリディアとアナベラを知らないか?と訊きます。アンリは毒入りワインを自分のグラスに注ぎ、手に持ったまま、とぼけると、刑事は2週間アンリを尾行していたことを明かし、取りあえず重婚の罪で逮捕すると言い、自分でワインをグラスに注ぎ、飲みます。まだ奥さんにも本署にも知らせてないが、14件の殺人の容疑もあると刑事が言うと、アンリは殺人の証拠は見つかってないのだから、妻に会わせてくれれば殺人についても自白すると刑事に約束します。車輪。(また明日へ続きます‥‥)

 →「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

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