「チャタレイ夫人の恋人」があまりにも良かったので、同じ著者の「息子と恋人」も読んでみました。
勝手気ままな石炭夫の夫との間に3人の子供を産んだミス・モレルの夫婦仲は最悪で、ケンカが絶えません。彼女は殺伐とした気持ちを日没前の美しい風景に慰められます。そんな中で4人目の子供アーサーが生まれ、ミス・モレルは生協の集まりに出るようになり、長男ウィリアムの就職口も生協の人脈で見つけてもらいますが、彼は次々に出世し、家を出る事になり、ミス・モレルは悲しみます。その後も夫のモレルは妻と子供たちから憎まれますが、彼が家で作業をするのは皆好きでした。3番目の子ポールは夜に近所の子と遊び、クリスマス・イヴにはウィリアムが帰郷し、楽しい時間を過ごします。
ウィリアムはしゃれ者になり、母を心配させます。ポールは14歳になり、靴下製造会社で働くようになり、上司に恵まれ、女工たちとも親しくなり、家庭的な雰囲気の会社になじみます。ウィリアムはフィアンセを連れてきますが、その気取った様子が母の反感を買います。再度フィアンセを連れてきたウィリアムに対し、母は罵倒しますが、その後、彼は急死してしまい、母は無気力になります。
ポールは、彼が描く絵を通して、農場を営むリヴァース家のミリアムという娘を親しくなりますが、友人関係に留まることにこだわります。ポールは経済的余裕から一家と友人を別荘で暮らせるようにします。アーサーはひょんなことから入隊し、ポールの絵は賞を取ります。ポールはミリアムから気持ちが離れ、母のもとに戻ります。アーサーは結婚し、母は彼を除隊させます。ポールは人妻のクララという女性に出会い、親しくなります。しかし、そのうちミリアムとよりを戻し、ついに彼女と結ばれますが、ミリアムは行為自体が苦痛であると訴えます。結婚を迫るミリアムにポールは別れを告げます。
ポールは絵の仕事で稼げるようになり、家に戻ったポールを母は喜びます。ポールが連れてきたクララと母は仲良くなりますが、そこへミリアムが訪ねてきて険悪な雰囲気になります。ある日、クララの夫ドーズとポールはケンカになりそうになります。ポールとクララは肉体関係になりますが、ポールは結婚する気にはなれません。夜、ドーズと出会ったポールは、殴る蹴るの暴行を受けます。
そんな中、母は病気になり、死の徴候が見え出します。ポールは入院したドーズを見舞い、仲良くなります。2番目の子供アニーとポールはなかなか死なない母にモルヒネを飲ませて死なせます。ドーズとクララはよりを戻します。生き甲斐を失ったポールはミリアムに希望を託しますが、二人はすれ違いに終ります。
と、随分長々と書いて来ましたが、これがあらすじです。ずーと、ポールというマザコンの男の話が続くと思ったら、最後に母を薬殺してしまい、それから後は読んでいて訳が分からなくなってしまいました。美しい自然の描写が多いのが特徴で、母やポールやミリアム、クララはそれで心を癒されます。で、結論としては、「チャタレイ夫人の恋」とはまったく別物の小説でした。同じものを期待して読むと、私のように裏切られます。一遍の小説としても、主人公の独白が多く、退屈しました。私としては、あまりオススメできない一冊でした。
勝手気ままな石炭夫の夫との間に3人の子供を産んだミス・モレルの夫婦仲は最悪で、ケンカが絶えません。彼女は殺伐とした気持ちを日没前の美しい風景に慰められます。そんな中で4人目の子供アーサーが生まれ、ミス・モレルは生協の集まりに出るようになり、長男ウィリアムの就職口も生協の人脈で見つけてもらいますが、彼は次々に出世し、家を出る事になり、ミス・モレルは悲しみます。その後も夫のモレルは妻と子供たちから憎まれますが、彼が家で作業をするのは皆好きでした。3番目の子ポールは夜に近所の子と遊び、クリスマス・イヴにはウィリアムが帰郷し、楽しい時間を過ごします。
ウィリアムはしゃれ者になり、母を心配させます。ポールは14歳になり、靴下製造会社で働くようになり、上司に恵まれ、女工たちとも親しくなり、家庭的な雰囲気の会社になじみます。ウィリアムはフィアンセを連れてきますが、その気取った様子が母の反感を買います。再度フィアンセを連れてきたウィリアムに対し、母は罵倒しますが、その後、彼は急死してしまい、母は無気力になります。
ポールは、彼が描く絵を通して、農場を営むリヴァース家のミリアムという娘を親しくなりますが、友人関係に留まることにこだわります。ポールは経済的余裕から一家と友人を別荘で暮らせるようにします。アーサーはひょんなことから入隊し、ポールの絵は賞を取ります。ポールはミリアムから気持ちが離れ、母のもとに戻ります。アーサーは結婚し、母は彼を除隊させます。ポールは人妻のクララという女性に出会い、親しくなります。しかし、そのうちミリアムとよりを戻し、ついに彼女と結ばれますが、ミリアムは行為自体が苦痛であると訴えます。結婚を迫るミリアムにポールは別れを告げます。
ポールは絵の仕事で稼げるようになり、家に戻ったポールを母は喜びます。ポールが連れてきたクララと母は仲良くなりますが、そこへミリアムが訪ねてきて険悪な雰囲気になります。ある日、クララの夫ドーズとポールはケンカになりそうになります。ポールとクララは肉体関係になりますが、ポールは結婚する気にはなれません。夜、ドーズと出会ったポールは、殴る蹴るの暴行を受けます。
そんな中、母は病気になり、死の徴候が見え出します。ポールは入院したドーズを見舞い、仲良くなります。2番目の子供アニーとポールはなかなか死なない母にモルヒネを飲ませて死なせます。ドーズとクララはよりを戻します。生き甲斐を失ったポールはミリアムに希望を託しますが、二人はすれ違いに終ります。
と、随分長々と書いて来ましたが、これがあらすじです。ずーと、ポールというマザコンの男の話が続くと思ったら、最後に母を薬殺してしまい、それから後は読んでいて訳が分からなくなってしまいました。美しい自然の描写が多いのが特徴で、母やポールやミリアム、クララはそれで心を癒されます。で、結論としては、「チャタレイ夫人の恋」とはまったく別物の小説でした。同じものを期待して読むと、私のように裏切られます。一遍の小説としても、主人公の独白が多く、退屈しました。私としては、あまりオススメできない一冊でした。
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