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鈴木則文監督『温泉みみず芸者』

2010-11-21 05:23:00 | ノンジャンル
 鈴木則文監督・共同脚本の'71年作品『温泉みみず芸者』をスカパーの東映チャンネルで見ました。
 蛸壷を発明した由緒ある多湖家の末裔である初栄は、男に騙されてばかりで先祖の墓を借金のカタに取られてしまいます。長女の圭子(池玲子)は借金を返すために、母と妹の幸子(杉本美樹)を置いて上京し、トルコ風呂でその名器ぶりを発揮し、社長に気に入られて店と破格の契約を結びますが、社長は腹上死してしまいます。そこへ伊豆の土肥温泉にいる母の初栄から電報が届き、圭子が向かうと、また男に騙され新たな借金を背負わされたことが分かります。圭子は土肥温泉で芸者として働くことで借金を返すことを決意し、またもやすぐに売れっ子となり、客のまむしホルモン会社の社長に身受けされることとなりますが、再び社長は腹上死し、初栄もまた圭子の印鑑で借金を重ね男と逃げ出し、圭子は途方に暮れます。そして海で全裸で泳いでいる時、前からお互いに好意を抱きながらも、性器が巨大化して女性とセックスできずに悩んでいた板前(小池朝雄)と結ばれることによって、彼女は生きる勇気を取り戻します。そこへ今度は、セックスを武器に温泉地の芸者を引き抜く3人組の性の達人が現れます。危機感を抱いた温泉協会は、たまたま戻ってきていた初栄の提案に乗って、初栄親子3人をその3人と対戦させ、親子が勝って男たちを撃退できれば彼女らに300万を払うことにします。協会長(殿山泰司)立ち合いの元、勝負が開始され、熾烈な戦いの末、親子が勝って、お互いの絆を確かめ合うのでした。
 池玲子と杉本美樹の記念すべきデビュー作であり、充実した傍役陣の中には団鬼六や田中小実昌、そして加藤泰監督作品の常連である沢淑子の名前も見え、能天気なバカバカしさに貫かれたストーリーながら、結構楽しめました。オープニングとエンディングの音楽がパヤパヤといったものながら鏑木創の担当というのも面白い発見でした。70年代のお色気映画を見てみたい方には特にオススメです。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

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