また昨日の続きです。
眠っているベニシオに添い寝するアイリーン。ノック。キッド「話していい?」「ダメ、出かけるの」「歩きながらでも。大事な話だ。スタンダードは刑務所で借金をしていて、返さないと家族が狙われる。俺に『力になれ』と。でも全て裏目に。すまない。金は奪った。望むならあげる。ベニシオと」。アイリーン、キッドを平手打ち。涙ふく。「別の土地で暮らせる。俺も一緒に。君たちを守る」。キッドとアイリーンの乗ったエレベーター開く。「階を間違えた」という男が乗る。男の上着の内側に拳銃。キッド、アイリーンを背後に寄せ、キス。そして男をやっつけ、頭を蹴りつぶす。アイリーンはエレベーターの外に出て、扉が閉まる。
夜道のドライヴ。回想。シャノン「手下がアパートに。なぜ居所がばれた? バーニーに知らせたんだ。『あの女のためにやったことだ』と」。シャノンの首を絞め「どこまで話した? 彼女のことを?」「金を返して万事解決と伝えたかった。お前と彼女が狙われると思ってなかった」「最悪だ。俺は消される。あんたもだ。この街をすぐ出ろ。二度と戻るな」。
バーニー、ニーノに「言ったろ? 金を買い戻し若造はほっとけと。お前も狙われてる」クック「若造は俺が始末する」「口を挟むな。貴様は猿以下だ」ニーノ「あれはマフィアの金だ。質屋に大金を隠したって聞いた。東部からロスに乗り込むために」「組織から盗んだ?」「シマを奪おうとしてるイカれた野郎だ」「なぜ俺に話さなかった? こんなクズまで雇って」「巻き込みたくなかった」「だが巻き込まれた。誰かにマフィアから盗んだと知れたら皆殺される」「何がマフィアだ。俺のことをくそユダヤと平気で言う。59の俺をガキ扱いだ」「盗みはいずればれる」「だからあの運転手を消して口封じする。シャノンも。俺が首謀者だと知ってる」。バーニー、クックの目にフォークを刺し、首をナイフで刺す。「お前も邪魔者を始末しろ」。
キャンピングカー。マスクを手にするキッド。
バーニー「高価な車が何台も。まともな鍵を買え」シャノン「あんたを締め出す理由はない」「旅行か?」「旅もいいな」「あの運転手は?」「悪い知らせのようだな」「いいや、悪い運って奴だ。数ある強盗事件の中で、彼は最悪の1件に遭遇した。敵に回した男が最悪だ。追い詰められて見境がなくなってる。今は俺も。へたすりゃ命がなくなる。運転手はどこだ?」「メキシコかベリーズだろう」「車への投資に興奮してた。俺の名がマシンに。自分の名を見たかった。投資したんだからな」。バーニーはシャノンと握手。バーニーの腕を切る。「心配するな。これでいい。痛みもなく死ねる」。
バーニー、カミソリを洗い、ケースに戻す。
キッド、死んでいるシャノンを発見。
歌。キッド、マスクを装着。笑うニーノ。ニーノが乗る車をキッド追う。追突。「今のは何だ?」。停まったニーノの車の横にキッドの車激突。ニーノの車、横転し道から転落。ニーノ這い出し、逃げ出す。波。灯台の光が断続的に照らす。キッド、ニーノを波の中で捕らえる。
「もしもし、ニーノは川を渡れなかった」バーニー「もう終わりにしよう。2人で会おう」「なぜ?」「今じゃお前と俺とあの女しか残ってない」「いつ会う?」「明日だ。“万里の長城”というレストランを知ってるか?」。
夜道のドライヴ。回想。キッド、アイリーンに「話がある。ちょっとだけ。あすある所へ行き、もう帰れない。君とベニシオと過ごせたことが一番幸せだった」。
レストラン。「金は? 金を渡せば女は殺さない。だがお前は別だ。金を渡し、握手をして、残りの人生を生きる。将来の夢や計画、希望があるだろうが、実現は無理だ。生涯背後が気になる。金は?」「車の中だ」「行こう」。
キッド、トランクを開けて鞄を取り出す。バーニー、キッドの腹を刺す。キッドはバーニーの首を切り返す。崩れ落ちるバーニーの影。キッドは腹を押さえて反り返る。
シートに座るキッド。目を開けたまま動かないが、しばらくしてまばたきする。車去る。地面には鞄とバーニーの死体。
アイリーン、キッドの部屋をノックするが誰も出ず、自分の部屋に戻る。
キッド、夜道をドライヴ。
激しい暴力描写が主人公の静かな怒りを表していて、秀作だと思いました。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
眠っているベニシオに添い寝するアイリーン。ノック。キッド「話していい?」「ダメ、出かけるの」「歩きながらでも。大事な話だ。スタンダードは刑務所で借金をしていて、返さないと家族が狙われる。俺に『力になれ』と。でも全て裏目に。すまない。金は奪った。望むならあげる。ベニシオと」。アイリーン、キッドを平手打ち。涙ふく。「別の土地で暮らせる。俺も一緒に。君たちを守る」。キッドとアイリーンの乗ったエレベーター開く。「階を間違えた」という男が乗る。男の上着の内側に拳銃。キッド、アイリーンを背後に寄せ、キス。そして男をやっつけ、頭を蹴りつぶす。アイリーンはエレベーターの外に出て、扉が閉まる。
夜道のドライヴ。回想。シャノン「手下がアパートに。なぜ居所がばれた? バーニーに知らせたんだ。『あの女のためにやったことだ』と」。シャノンの首を絞め「どこまで話した? 彼女のことを?」「金を返して万事解決と伝えたかった。お前と彼女が狙われると思ってなかった」「最悪だ。俺は消される。あんたもだ。この街をすぐ出ろ。二度と戻るな」。
バーニー、ニーノに「言ったろ? 金を買い戻し若造はほっとけと。お前も狙われてる」クック「若造は俺が始末する」「口を挟むな。貴様は猿以下だ」ニーノ「あれはマフィアの金だ。質屋に大金を隠したって聞いた。東部からロスに乗り込むために」「組織から盗んだ?」「シマを奪おうとしてるイカれた野郎だ」「なぜ俺に話さなかった? こんなクズまで雇って」「巻き込みたくなかった」「だが巻き込まれた。誰かにマフィアから盗んだと知れたら皆殺される」「何がマフィアだ。俺のことをくそユダヤと平気で言う。59の俺をガキ扱いだ」「盗みはいずればれる」「だからあの運転手を消して口封じする。シャノンも。俺が首謀者だと知ってる」。バーニー、クックの目にフォークを刺し、首をナイフで刺す。「お前も邪魔者を始末しろ」。
キャンピングカー。マスクを手にするキッド。
バーニー「高価な車が何台も。まともな鍵を買え」シャノン「あんたを締め出す理由はない」「旅行か?」「旅もいいな」「あの運転手は?」「悪い知らせのようだな」「いいや、悪い運って奴だ。数ある強盗事件の中で、彼は最悪の1件に遭遇した。敵に回した男が最悪だ。追い詰められて見境がなくなってる。今は俺も。へたすりゃ命がなくなる。運転手はどこだ?」「メキシコかベリーズだろう」「車への投資に興奮してた。俺の名がマシンに。自分の名を見たかった。投資したんだからな」。バーニーはシャノンと握手。バーニーの腕を切る。「心配するな。これでいい。痛みもなく死ねる」。
バーニー、カミソリを洗い、ケースに戻す。
キッド、死んでいるシャノンを発見。
歌。キッド、マスクを装着。笑うニーノ。ニーノが乗る車をキッド追う。追突。「今のは何だ?」。停まったニーノの車の横にキッドの車激突。ニーノの車、横転し道から転落。ニーノ這い出し、逃げ出す。波。灯台の光が断続的に照らす。キッド、ニーノを波の中で捕らえる。
「もしもし、ニーノは川を渡れなかった」バーニー「もう終わりにしよう。2人で会おう」「なぜ?」「今じゃお前と俺とあの女しか残ってない」「いつ会う?」「明日だ。“万里の長城”というレストランを知ってるか?」。
夜道のドライヴ。回想。キッド、アイリーンに「話がある。ちょっとだけ。あすある所へ行き、もう帰れない。君とベニシオと過ごせたことが一番幸せだった」。
レストラン。「金は? 金を渡せば女は殺さない。だがお前は別だ。金を渡し、握手をして、残りの人生を生きる。将来の夢や計画、希望があるだろうが、実現は無理だ。生涯背後が気になる。金は?」「車の中だ」「行こう」。
キッド、トランクを開けて鞄を取り出す。バーニー、キッドの腹を刺す。キッドはバーニーの首を切り返す。崩れ落ちるバーニーの影。キッドは腹を押さえて反り返る。
シートに座るキッド。目を開けたまま動かないが、しばらくしてまばたきする。車去る。地面には鞄とバーニーの死体。
アイリーン、キッドの部屋をノックするが誰も出ず、自分の部屋に戻る。
キッド、夜道をドライヴ。
激しい暴力描写が主人公の静かな怒りを表していて、秀作だと思いました。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)