教会とは建物の事ではなく、元々共同体の意味です。猪ノ浦教会の住所は現在、続浜ノ浦郷猪ノ浦。
明治12年(1879)設立の大曽教会の資料によると、
「青方、樽見、浜ノ浦、今里、折島の公教信者一統にする。
管理者=ジ・ア・クザン
担当者=ア・セ・ペルー 」
とある。
樽見と折島は地名で記載されているのですが、大曽、猪ノ浦、真手ノ浦は郷名で記されているので、猪ノ浦は大曽教会の一員として設立したのではないかと思われます。
当時、青方(裏迫→大曾→大曽)、樽見、折島、浜ノ浦(猪ノ浦&三本松)、今里(真手ノ浦)の全て合わせても30戸くらいしか信徒は居なかったと伝えられています。その殆どが樽見と大曽に集中していたので、猪ノ浦には片手で数えられる戸数しか信徒は居なかったのではないかと思われます。
昭和50年(1975)、真手ノ浦教会が桐小教区から独立した際、猪ノ浦教会は真手ノ浦小教区の巡回教会になりました。猪ノ浦の信徒達は交通の面で随分楽になりました。
戦後の混乱期に復員や本土からの帰省で信徒数が増加しお御堂が必要になった為、昭和22年(1947)7月初代教会建堂。
昭和63年、初代教会の老朽化甚だしく、ミサをたてるのにも支障が出てきた為、現在の教会に建替えられる。平成元年1月16日建堂式。
初代教会が40年ポッキリでボロボロになった反省からか、二代目教会は頑強に造られているようです。設計施工は戸村建設。
建替えられた多くの教会の祭壇が貧相になってしまっているのに、猪ノ浦教会の祭壇はゴージャスです。
玄関も扉やドアを付けない伝統的な造り。
主任座教会が奈摩内(現青砂ヶ浦)、鯛ノ浦、大曽だった頃は、ここから舟で通ったのでしょう。
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