ゴトウヒラタの戯言

RICOH CX6で撮影。十字架の島、上五島の蟲。

コスト削減なら菌床詰替え-其の1

2005年08月31日 21時43分49秒 | 醗酵マット製造+菌床詰替手順
 菌糸ビン飼育で頭が痛いのはコストの問題。超有名メーカーは毎年値下げしているが、いまだに1ℓビン20本1ケースで1万円以上も吹っ掛けているメーカーもある。オオクワ系だけでなく、ヒラタ系ノコギリ系全て菌糸ビンで飼育している方は大変な出費だろう。

 しかし、菌床ブロックを購入し自分でビンに詰替えるとかなり安くあがる。いまだに1ブロック千円以上も暴利を貪るメーカーもあるみたいだが、僕がいつも使用しているメーカーだと、3.5ℓ9個入り1ケースで送料・クール便込みでも5千円出せば釣りがくる。1ℓビンにガチガチの超固詰にしても34~36本取れるから、かなりお得だと思う。

 クワガタ飼育は、一部の金持ちや独身貴族だけのものじゃない。小遣いに限りのあるお父さん達にも出来ると思う。

クワガタ-醗酵マット-其の7

2005年08月30日 18時06分19秒 | クワガタ飼育
 仕込んで10日ばかりの醗酵マットに温度計を指して見たら、未だ52℃もある。高温のピークは天候にもよるので、3日から1週間の間。なんと70℃を超えることがある。この頃に攪拌したら3日間手がヒリヒリ痛い。多分軽い火傷をおっている。
 今日は手の痛みが消えたので、醗酵マットの攪拌をした。52℃だと火傷するほどでもない。


秋の産卵セットについて

2005年08月29日 21時07分06秒 | 産卵セット
 かつて僕は秋にも産卵セットを組んでいた。と言うより、データを取る為に4月から11月まで毎月セットを交換していた。

 しかし、8月以降に種付したものは、温度管理無しの飼育下では♂の殆どが二年一化型か二年一越(繰越)型で、幼虫期間が長いにも関らずゴトウヒラタ・国産オオクワとも70mm後半の大物が一頭も羽化しなかった。
 また、♀の殆どが翌年に羽化するが、40mmを超えない小物ばかりだ。しかも羽化の時期が7~8月の暑い時期なので羽化不全も多かった。

 4月から7月に生まれたものは、菌糸ビン・醗酵マットとも1~3本で70mm後半の大物が羽化するが、8月以降に生まれたものは4~8本も必要な割りにたいしたことが無い。

 以上の経験から僕は、コストだけが掛かる秋の種付をやめてしまった。

産卵セット-其の9(ちょこっとだけペアリングはガセビア)

2005年08月28日 14時35分15秒 | 産卵セット
 クワガタを未だにちょっとだけペアリングをさせ、♀だけ産卵セットに容れている人がいた。
 4~6年くらい前に広まったガセで、多くのブリーダーが幼虫を取れない被害にあったというのに、未だにそんなことをしている人がいるのにビックリ。

 クワガタもカブトも何度も交尾して♀のお腹の中にたっぷり精子をため込まないと産卵しない。産卵したとしても無性卵だらけだ。

 基本的に産卵セット中の♂と♀は離れ離れにしてはいけない。ヒラタの♀殺しもストレスを与えなければ滅多に無い。タンパク質不足からくる♀の♂捕食や幼虫捕食はわざわざカブト幼虫を与えなくてもタンパク質増強ゼリーなど安くて良い物が出ている。

産卵セット-其の8(ゴトウヒラタの♀殺しについて)

2005年08月27日 15時54分59秒 | 産卵セット
 僕は冬の温度管理をやめてしまった為、凍死確実な外来種については経験不足なので何も言えない。

 ゴトウヒラタは僕の観察の限り、♂が♀に交尾をせまりふられた時にふられた腹癒せに♀を牙で真っ二つにする。
 最初から相性の悪いものも居れば、それまで仲の良かったペアなのに急に♀が♂の求愛を拒みだしたりもする。求愛を拒まれた♂は怒りに燃えて♀に攻撃する。

 産卵セット中に♀が♂の求愛を拒みだしたら♂をケースから出さないと♀は殺されてしまう。2~3日で夫婦仲が戻るペアも居れば、一生元の鞘には戻れないペアも居るから不思議。

 昆虫採集をしていると、ゴトウヒラタが集まるタブの木などで♀が♂の取り合いで喧嘩している光景を見た事がある。大喧嘩をしている♀の側で、♂はただオロオロしているだけ。

 クワガタの世界も人間とたいして変わらないのかも知れない。 

久々の晴天

2005年08月26日 19時14分16秒 | クワガタ飼育
 今日は久しぶりにいい天気だった。
 いくら気温が高くとも太陽の恵み無しでは醗酵マットは仕込めない。
 機械干しの干物より天日干しのほうが格段に美味いのと同じ理屈だろうか。

 最近は何でもかんでも菌糸ビンで飼育するブリーダーが増えているようだが、メーカーのキャッチコピーに騙されてはいけない。
 ヒラタやノコギリなどは醗酵マット飼育のほうが大物が狙えるのだ。

 マンションアパート暮らしや日当りの悪い家に住んでいて醗酵マットを自分で造れない方達は、メーカー製造の醗酵マットを購入しているのだと思う。
 余った醗酵マットは時々攪拌しないとビンに詰めた後の日持ちが悪くなる。
 これはヌカ床の理屈と同じだと思う。

産卵セット-其の7

2005年08月25日 19時32分32秒 | 産卵セット
 写真は6月撮影。ゴトウヒラタ♂77mm。♀は潜り込んで産卵中。

 産卵が始まると産卵材のカビが一夜にして消える。ダニは♂に付いても♀には付かない。

 産卵セットは組んだがカビがいつまで経っても消えないのは、♀が羽化して間もない新成虫の可能性大。クワガタショップなどで購入したものに多い。
 カビが消えない上に♀にダニが集るようなら、人間に例えると更年期をすぎたおばさんなので産卵は望めない。天然採集(ワイルド)に多い。

 僕は昆虫学者じゃないのでいい加減なことは述べれないが、生理(?)が始まった♀からは、何か特殊なフェロモンのような物質が出ているとしか考えられない。

 累代品は一冬越したものを種親にするのが無難だと思う。(寿命が短い種は別)

 去年、♂72mm♀36mmのゴトウヒラタペアを採集したが、子孫は♀1頭しか残さず直ぐ死んでしまった。
 天然(ワイルド)の種付はギャンブルなのかも知れない。

26頭ポッキリ

2005年08月24日 19時19分11秒 | ゴトウヒラタ
 夕べの続き(産卵材割出)をしたが、ゴトウヒラタ6月産卵は2ペアで26頭ポッキリだった。5月分と併せても50頭に満たない。過去最低の産卵数だ。
 
春の訪れが遅く、5月になっても種親が寝ぼけていたのも痛かったが、6月の空梅雨も痛かった。

 確か、6~7年前にもこんな年があったのだが、過去の経験を活かせなかった僕は大馬鹿者だ。

 醗酵マットの瓶詰めも菌糸ビン同様固詰にしている。但し、ビンを割らない程度にだが。

日暮れが早くなった

2005年08月23日 12時33分44秒 | ゴトウヒラタ
 仕事から帰ってきてゴトウヒラタ6月産卵分を割り出したが、日が暮れるのが早く、21頭回収して残りは翌日持越しにした。

 例年なら4月に種付したものが、♂は最初のビン交換、♀は蛹室を作り出すものが今の時期に2~5頭くらいはいたのに、今年は未だ醗酵マットのビンが50本も棚に並んでいない。
 果たして冬眠前に25gを超すものが出るのだろうか、とても心配。

 ところで、一年繰越型とか二年一化型などの専門用語があるが、一冬も越さず成虫になるものは0年繰越型と言うのだろうか?
 

産卵セット-其の6

2005年08月22日 20時30分30秒 | 産卵セット
 飼育ケースに虫除けのためのフィルターを被せる。

 フィルターは新聞紙でもビニールでも小蠅をシャットアウト出来ればなんでも良い。フィルターをかける事によって、マットの乾燥を防げるので便利。僕は過去6年間、産卵セットに加水したことが無い。

 ビニール系をフィルターに使うときは通気用の穴を数箇所開ける。穴が大きすぎると小蠅防止にならないので注意。

 新聞紙などの紙は充分通気性があるので穴は空ける必要がない。ただマットの水分でシケッてしまい破れ易くなるので注意。

 フィルターをしない産卵セットはマットも産卵材も乾燥してしまう。乾燥してきたら加水しなきゃいけないが、霧吹きを使っていちゃ話にならない。コップでドバッとかけるか、ママゴト用の如雨露などを使わないと中まで湿らす事はできない。

産卵セット-其の5

2005年08月21日 10時19分42秒 | 産卵セット
 種親を入れる。

 種付に専念させる為、ケースをあまり触りたくない。昆虫ゼリーは最低でも1週間分入れる。

 ケース内を汚されないよう昆虫ゼリーの蓋は開けず、カッターナイフで十の字に切る。

 止まり木などはケースからの脱出を手助けするだけなので絶対置かない。(どうせ引っくり返ったまま自力で起き上がれなくなった成虫は死期が近く種親としては卒業しているので産卵は望めない。)

 餌皿は汚されて掃除の手間が増えるしケース内が不潔になるだけなので置くだけ無駄。

 種付にはシンプルが一番。 

オオクワ産卵材割出

2005年08月20日 19時02分55秒 | クワガタ飼育
 本日やっと新しいエアコンがついた。

 本当はお盆休み中にしたかったオオクワ種付6月分の材割を今日やっとすることが出来た。
 2ペアで24頭、やはり空梅雨のお陰で産卵数は激減だった。ちなみに5月産卵分は、やはり無性卵が多かった。
 産卵痕はあったが、卵は全て黒く萎びていた。

 エアコン故障で菌糸ビンが痛んでないかが心配だったが、なんとか大丈夫のようだ。
 あとは11月頃になるであろう♂のビン交換時に、20gを超えるのを願うのみ。

産卵セット-其の4

2005年08月20日 00時21分05秒 | 産卵セット
 産卵材を埋込マットで覆い尽くす。

 僕は、ゴトウヒラタと国産オオクワは針葉樹醗酵マットで産卵材を埋め込んでいる。
 小蠅とダニの発生が少なくなったため家族の顰蹙を買わなくなったし、何よりも産卵数がアップした。マットに潜り込んだ幼虫を探す手間も無くなった。
 針葉樹醗酵マットがゴトウヒラタに有効ならば、イキヒラタとツシマヒラタにも良いかも知れない。
 ただ、アンタエウスやノコギリ系などの広葉樹醗酵マットで材を埋め込まないと産まない種には使えない。

 未醗酵クヌギマットを埋込マットに使うのは愚の骨頂。
 気温が20℃を超すとクヌギマットは醗酵する。醗酵に伴う熱のせいで成虫は夫婦喧嘩(?)を繰返し、最悪の場合は熱中症で死に至る。

産卵セット-其の3

2005年08月18日 18時50分07秒 | 産卵セット
 飼育ケースの底に埋め込みマットを薄く敷き、産卵材を3本以上置く。

 写真の飼育ケースは特大サイズだが、国産オオクワ・ヒラタとも種付には大ケースで充分。しかし中ケース以下で種付を行うのは論外。中ケースは材飼育用、小・ミニケースは成虫保管用と考えていいと思う。

 多産を望むなら衣装ケースを使えば良い。衣装ケースには通気性は充分あるので、蓋に穴を開ける必要は無い。

 材の置きかたは、寝せようが立てようが斜めに置こうが好みで構わない。ただ産卵材の本数はケチったら駄目。超有名メーカー超高級品でも、当たり外れがある。

 数年前、産卵材の皮むきがブームになったことがあるが、産卵痕が分からなくなるだけなので全くの無駄。一度試したが、皮付きのほうが産卵数は多かった。

産卵セット-其の2

2005年08月17日 19時10分43秒 | 産卵セット
 水切りの為24時間以上陰干する。

 僕が未だ駈出しの頃、水切りは半日も行えば充分と記載された飼育本やマニュアルを真に受けてしまった為、水分過剰で産卵数激減させてしまった事があった。

 セットに2~3日遅れてカビが生えても、種付には全く支障なし。水分過剰よりまだマシ。