昨日、パナホームとダイワハウスの完成見学会へ行ってきました。
どちらも将来的に売る計画とのことなので、現実的な家でした。住宅展示場のモデルハウスよりよっぽど参考になります。どちらもなかなか素敵な家で、見ごたえがありましたよ。ただ、今回お伺いした最大の目的は、これまでお話しさせていただいた営業マンに貴社では建築しないことになりました、すみませんと伝えるためだったのであまり家ばかり見てもいられませんでした。
まずパナホームですが、一年後に売り払うディスプレイハウスとのこと。全体的にシックで大人っぽい感じのつくりでした。リビングに設置してあったプラズマテレビ（もちろんビエラ）の後ろの壁はクロスではなく粗削りのタイルでかっこよかったですし、寝室のクロスは基調は白系統のものですが１面だけクールでダークなクロスが貼ってありました。吹き抜けもかなり開放感のあるつくりで、よかったのですが冷暖房はまったく効かないでしょうね。光熱費が高くついてしょうがなさそうです。玄関ホールの床は大理石調のタイルでマーブル模様が結構家全体にマッチしてました。玄関収納も少しですがありです。もちろん外壁はキラテックタイルでメンテナンスフリーを実現。あなたの快適シティライフを創造します、というキャッチフレーズが聞こえてきそうですね。ひとまわり見せてもらった後、なじみの営業マンが笑顔で対応してくれました。丁寧に今回のディスプレーハウスについて説明してくれます。が。。。ちゃんと言わなければなりません。僕は木造住宅のとりこで、鉄骨住宅はもう頭にないと。うぅ、言いにくい、でも言わなきゃならん！エイヤッで切り出しました。以前お話していたときから色々と勉強したこと、勉強するうちに木に魅せられたこと、それ以外では家を建てないこと。がんばって言いました。パナホームを否定しないように言いました。営業マンはなんとか（表面だけかもしれませんが）理解してくれたようで、また何か参考になることがあるかもしれませんので来てくださいねと言ってくれはりました。あぁ申し訳ないっす。
続いてダイワハウスへのはしごです。車で１分も離れてない場所に建っています。さっきパナホームのディスプレイハウスで見かけた家族と一緒になりました。お互いヒマよのう。ダイワハウスにはいつも話している営業マンがいなかったので気楽に見せてもらえました。この家は新商品のＸＥＶＯという鉄骨外断熱住宅です。ダイワがやるやるとは聞いていましたがついに外断熱に手を出しましたか。といっても外断熱住宅だからこそできる吹き抜けやロフトがまったくなく、なんのための外断熱かわかりませーん。なんやコンセプトのわりには建築した建物は普通の住宅ですな。外断熱のメリットを解説したポスターが貼ってあったのですが、ヒートショックについて書いているのに添付されているサーモグラフィというんでしょうかね、あの温度の低いところが青く高いところが赤く表示されるプレデターの視界写真はおもいっきりリビングだけが赤くて、その他の場所は青かったですね～。その隣の従来のプレハブ（ほとんど真っ青）と比較してるんでしょうけど、これでは外断熱の恩恵をこうむっているとは言えませんなぁ。また、基礎や屋根の断熱について資料があるのかと思いきや、何にもありません。きっと床および天井断熱なんでしょう。ふぅー。いわゆる外壁だけ断熱材を入れてる偽者外断熱ですな。という印象しか持てませんでした。
しかーし！嫁さんがインテリアをえらく気に入ってしまいました。パナホームがシックでカッコイイ感じだったのですが、それに比べてダイワはさわやかなおしゃれさんって感じです。確かに白で統一された室内の装飾はおっしゃれーって感じです。さらにコの字のくぼみ部分にはウッドデッキがあって庭には芝生が素敵。これでもう嫁さんはイチコロです。今日はずっと僕を説得にかかってました。“あのダイワの家が売り出されたら買おうなー”悪魔のささやきで迫ってきます。
でもイヤなんです。僕はもう木造住宅のとりこなんです。しかもできれば外断熱住宅にしたいんです。これは譲れません。あまりこだわりのない僕はすぐに嫁さんに押し切られることが多いんですが、今回はそうは問屋が卸しません！建てたい家を、住みたい家を建てたいんです。確かにプレハブメーカーが作る家はおしゃれでそれなりの満足度を得られるでしょう。どれも平均点以上ではあるのですから。でもね、何十年というローンを組んで仕事にはりつけられて、そうまでして建てる家にあまり魅力を感じないなんて、そんな買い物イヤなんです。
僕は快適で幸せで健康で、家族が帰りたくなる家を作ります。だから妥協するつもりはありませんのです。
では。