大晦日。街の雰囲気も慌しい。いかにも年の瀬って感じがして僕は好きやな。
子どもの頃、大晦日は特別な日やったな。夕食は年越しそば。年越しそばを食べた後はコタツに入って『レコード大賞』を見ながらお菓子を食べる。この日だけはご飯の後に好き放題のお菓子が食べられる日やったんよな。レコード大賞最優秀新人賞が発表される頃にはおなかいっぱい。なぜか麦チョコが印象に残ってる。おいしかったなぁ、麦チョコ。レコード大賞が終わるともちろん『紅白歌合戦』にシフトする。テレビが1台しかなくて、チャンネル権のない僕は親の見たいものを見るしかなかった。紅白も面白かったのは最初のほうだけ。アイドルの登場がひととおり終われば、もう面白いものはなかったな。そうこうしているうちに眠くなる。でも寝ない。せっかくいつまでも起きてお菓子を食べられるのに、寝るのはもったいない。最低でも除夜の鐘を聞かなきゃならない。眠い目をこすりながら起きているとやっと『ゆく年くる年』が始まる。民放は全部同じ映像。たいがいはどこかのお寺が映って、袈裟をつけたお坊さんが通り過ぎていく。静かに流れるアナウンス。今年一年を振り返るとともに、来年への願いを淡々と続ける。この番組、ほんっとに面白くなかったなぁ。民放はどこもこれしかやってなかったので、これまた選択肢はなかったんだけど、ほんと見ているのが苦痛な番組やった。これが23時45分くらいから放送されるけど、除夜の鐘を聞くまでの15分が長いのなんの。で、迎える午前0時。アナウンスは一気に明るくなって“明けましておめでとうございます!”を連呼する。この豹変ぶりは面白かった。さっきまであんなに暗かったのに、なんでそこまで急に明るくなれるんよ!子ども心に違和感を感じてたなぁ。遠くのほうから聞こえる除夜の鐘。108どころではなく、200も300も煩悩があったあの頃。懐かしくも歯がゆい思い出ばかり。
大晦日になると、そんなことを思い出す。
さて、ご挨拶です。
今年一年、長いだけでつたない僕の文章を読むために、わざわざこのブログにお越しいただいてありがとうございました。家だ土地だとギャーギャー言ってるだけで、まったく進まない家作り。一戸建新築劇場なんて、なんと名前倒しのブログでしょう。自分でも笑ってしまいます。嫁さんも横で笑っています。でも、後で読み返したときに“こんなこともあったなぁ”とノスタルジックな気持ちにはなれそうです。来年も引き続き、相変わらずギャーギャー猿みたいにやっとるな!と笑いながら見守ってください。
本当に、このブログにお越しいただいた方々、貴重なご意見やご忠告をいただいた方々に心から感謝します。
どうぞよいお年をお迎えください。
では。