大晦日に思い出す

2006-12-31 20:25:27 | 雑記

大晦日。街の雰囲気も慌しい。いかにも年の瀬って感じがして僕は好きやな。
子どもの頃、大晦日は特別な日やったな。夕食は年越しそば。年越しそばを食べた後はコタツに入って『レコード大賞』を見ながらお菓子を食べる。この日だけはご飯の後に好き放題のお菓子が食べられる日やったんよな。レコード大賞最優秀新人賞が発表される頃にはおなかいっぱい。なぜか麦チョコが印象に残ってる。おいしかったなぁ、麦チョコ。レコード大賞が終わるともちろん『紅白歌合戦』にシフトする。テレビが1台しかなくて、チャンネル権のない僕は親の見たいものを見るしかなかった。紅白も面白かったのは最初のほうだけ。アイドルの登場がひととおり終われば、もう面白いものはなかったな。そうこうしているうちに眠くなる。でも寝ない。せっかくいつまでも起きてお菓子を食べられるのに、寝るのはもったいない。最低でも除夜の鐘を聞かなきゃならない。眠い目をこすりながら起きているとやっと『ゆく年くる年』が始まる。民放は全部同じ映像。たいがいはどこかのお寺が映って、袈裟をつけたお坊さんが通り過ぎていく。静かに流れるアナウンス。今年一年を振り返るとともに、来年への願いを淡々と続ける。この番組、ほんっとに面白くなかったなぁ。民放はどこもこれしかやってなかったので、これまた選択肢はなかったんだけど、ほんと見ているのが苦痛な番組やった。これが23時45分くらいから放送されるけど、除夜の鐘を聞くまでの15分が長いのなんの。で、迎える午前0時。アナウンスは一気に明るくなって“明けましておめでとうございます!”を連呼する。この豹変ぶりは面白かった。さっきまであんなに暗かったのに、なんでそこまで急に明るくなれるんよ!子ども心に違和感を感じてたなぁ。遠くのほうから聞こえる除夜の鐘。108どころではなく、200も300も煩悩があったあの頃。懐かしくも歯がゆい思い出ばかり。
大晦日になると、そんなことを思い出す。

さて、ご挨拶です。
今年一年、長いだけでつたない僕の文章を読むために、わざわざこのブログにお越しいただいてありがとうございました。家だ土地だとギャーギャー言ってるだけで、まったく進まない家作り。一戸建新築劇場なんて、なんと名前倒しのブログでしょう。自分でも笑ってしまいます。嫁さんも横で笑っています。でも、後で読み返したときに“こんなこともあったなぁ”とノスタルジックな気持ちにはなれそうです。来年も引き続き、相変わらずギャーギャー猿みたいにやっとるな!と笑いながら見守ってください。
本当に、このブログにお越しいただいた方々、貴重なご意見やご忠告をいただいた方々に心から感謝します。
どうぞよいお年をお迎えください。
では。


大晦日にしなくてもいい話題

2006-12-31 10:32:05 | 雑記

今年も発表されました。変漢ミスコンテスト。大好きなんですよねぇ。何気ない文章が思わず吹き出してしまう文章に変換されてしまう。コンピュータは狙ってるわけじゃないんですが、実に面白く変換してくれます。今年の変漢賞は『怪盗アンデス』。回答案です、の変換間違いで出たそうです。言葉自体ももちろん面白いのですが、その文章を打ったときの本人の心境や背景を想像すると、もっと面白くなります。爆笑する笑いではなくて、いつまでもニタニタとひきずる笑いです。この記事は仕事の合間にちょっと寄ったマクドナルドに置いてある新聞で読んだのですが、いつまでもニタニタニタニタしてる変なおっさんになってしまいました。今年、僕が一番気に入っているのは『お客彷徨うトイレ』ですね。お客様用トイレの誤変換なんですが、デパートかどこかのトイレで客が用を足すところがなくてあっちへ行ったりこっちへ行ったりしている様を想像すると、ニタニタといやらしい笑いを浮かべてしまいます。トイレという表示はあるけど、便器のないトイレを想像しても笑ってしまいます。確かに彷徨ってしまうでしょうねぇ。また、彷徨うって言葉もゾンビを思い出させて、余計に笑えます。
いつだったか忘れましたが、同じ誤変換で『貝が胃に住んでいます』というのを見たことがあります。海外に住んでいますの誤変換ですが、これも笑えました。たっぷり5分はクスクスやってましたね。ここでの貝はやはり二枚貝がいいでしょう。巻貝だと胃に穴が開きそうですから。二枚貝がにゅーと動きながら、宿り主の食べた焼肉やらラーメンやらの残飯を食い漁るのです。いやぁ、これは一種のホラーですね。怖い怖い。
惜しむべきは、年間最優秀賞の名称を変漢賞という何のひねりもない名称にしていることです。どうせなら年間大賞を『変漢ミスユニバース日本代表』にしてほしいな。“今年の変漢ミスユニバース日本代表は・・・『怪盗アンデス』です!”って発表されたら何がなんだかわからなくてお茶目だと思うのですが。主催者が漢字能力検定協会ですからね。堅くなってしまうのでしょう。
僕は性格的に短気なのかわからないですが、あまり長く文章を打ってから変換をしません。ほとんど単語と助詞をひとかたまりとして変換キーをカチャカチャやっちゃいます。だからなのか、こんなに面白い変換にめぐり会えたことがありません。うらやましいです。これからは変換キーをたたくのをもったいぶることを心がけてみようかな。

まぁわざわざ大晦日にする必要のない話題でしたね。失礼しました。
では。


映画雑記14

2006-12-30 19:08:49 | 映画
映画覚書14弾です。
マイケルベイ監督の『アイランド』です。
なかなかの秀作ですよ。何といってもマイケルベイ得意のアクションがこれでもかとばかりに繰り広げられます。主人公はユアンマクレガーとスカーレットヨハンソン。美男美女です。
空気の汚染された外界を逃れて近未来的な建物に生活する選ばれた者たち。徹底した秩序と体調管理の中、毎日を送っています。いつかきれいな空気の“アイランド”へ旅立つ日を夢見ながら。ところが、ユアンマクレガーはそんな日常に疑問を持つようになります。なぜ自分たちは選ばれた者なのか、なぜ白い服しか着ることができないのか、なぜ施設のスタッフはアイランドへ行かないのか。やがてその疑問が、彼を定められた範囲の生活圏から抜け出させ、そこで目にしたものは、アイランド行きの決まった仲間に対する考えられない無残な処遇でした。理由はわからないがアイランドへ行っても幸せにはなれない、アイランドは存在しないことに気づいたマクレガーは次にアイランド行きの決まっているヨハンソンと一緒に施設を脱出します。
外界で理解のある施設の社員を見つけたマクレガーは自分たちの存在理由を知ることになります。自分たちはクローン人間であること、発注者がいてその発注者に臓器提供することが役目であること。そのために健康を義務付けられ、作られた記憶を刷り込まれていること。ビジネスのために自分たちが創造されたこと。愕然とした二人はそれぞれのクライアントさがしに出ることになります。一方、クローンが逃げ出したことを知った経営者は、すべてが明らかになることを恐れて、敏腕エージェントを雇い二人の確保に躍起になります。
なかなかの着想だと思います。しかもあながち夢物語でもない、近い将来そんな世界が来るかもしれないと思わせるものです。近年のクローン技術や臓器移植技術の進歩を考えると、このようなビジネスが出てきても不思議ではありません。人間の健康や長寿への欲望は限りなく強く、それらを叶えるためには自分のスペアを用意しておいてどこかが悪くなったら取り替える。倫理的にどうであろうが大切な人を救う、大切な自分を救うためなら金銭もいとわないですし、その気持ちは僕にもあります。だからこそ、クローンを製造し大切に管理するというビジネスは大いに成り立つのではないかと思います。ただ、一方では臓器を取り出して不要になったクローンを処分する事実もあり、倫理的・道徳的に否定されるのも当然です。
とにもかくにも、2人がクライアントにたどり着くまで、たっぷりとマイケルベイならではのアクションを見せてもらえます。この中盤のアクションだけでも一見の価値ありですよ。高速道路で展開されるカーチェイスです。でっかい鉄のかたまり(知識がなくてそれが何なのかわかりません)をトレーラーからゴロゴロ落とす2人と、そのでっかい鉄に次々と追突して大破する車車車。一体いくらかけてんねん!と突っ込まずにはいられません。挙句の果てには地上30階くらいから看板と一緒に落下してもかすり傷程度の2人。それはないで!俺なんか、こないだ洗車時に50cmくらいの脚立から地面にたたきつけられただけでも死ぬかと思うほど痛かったで!・・・もう突っ込みどころ満載で楽しめます。
で、四苦八苦の果てにマクレガーのクライアントにたどり着きますが、映画の設定上、当然彼が善人であるはずはありません。逃げ出してきた自分のクローンを処分するため、会社に連絡しエージェントの元へと誘導します。が、同じ顔が2人なのでエージェントは間違えてクライアントを撃ってしまいます。ここらへんからこの映画に秩序はなくなりました。エージェントが寝返って主人公に手を貸したりするのはその最たるものです。本人になったクローンは、今もアイランド行きを心待ちにしているクローンたちを救うため、生まれた施設に帰ります。
後半のあまりに強引な展開がストーリーを不自然にしてしまう欠点はありますが、前半の施設での緊張感や謎解き、中盤のアクションは見応えがあり、映画を見る醍醐味は堪能できる映画です。さらに考えさせられもしました。もしもこのようなビジネスが世の中に出てきたら。。。例えば娘が不治の病にかかるかもしれない。そのときに備えて娘をクライアントにさせるかも知れない。ほんとうに娘が体を悪くして、クローンの臓器を移植することによりその病が完治するとすれば、移植を容認するかも知れない。そうなればクローンの娘は役目を終えたということで処分されてしまう。娘と同じ顔、同じ体の娘の分身が部品だけ取られて処分される。・・・考えたくないですね。
この映画、日米でコケたそうです。この後味の悪さが原因かも知れませんね。
では。

2号の二面性

2006-12-29 22:10:14 | 子育て
先週、娘2号の調子が悪くて保育園を休んでいたんです。一昨日、嫁さんが病院へ連れて行ってくれたのですが、軽い肺炎にかかっていたようで点滴を受けました。おかげさまで時々咳は出ているものの、熱も平熱になり比較的元気に過ごしています。
今回の一件で明らかになったというか、前からそうだろうと推測していたことが、やっぱりなーという確信に変わった事があります。それは娘2号の気性がめちゃくちゃ荒いということなんです。熱と嘔吐を伴う咳でしんどかったのはわかるんですが、いったん機嫌が悪くなると言葉の暴力と物理的な暴力を駆使して暴れまくりました。“ヤメテー!ヤメテー!”なんてのはかわいいほうで“あっちいけ!”“ばぁっ!”(脅しで使ってるようです)“パパ、きらい”ナドナド、親が傷ついてしまう言葉を連発します。なだめようとして抱き上げようものなら、反り繰り返って暴れまくり、小さな手で僕の肩や腰をたたきまくりです。顔をたたかないのはえらいんですけど。何とかしてなだめてすかしてとがんばってみたのですが、近づくことさえ許されない状況になってしまって、万策尽きた僕ら夫婦は仕方なくほっとくしかないのです。すると、しばらく泣き声が家の中に響いているのですが、いつの間にやら寝てしまっている。一体誰のDNAでこんな凶暴になってしまったのか・・・。ここでも娘2号が人間らしくなってきたと記していたのですが、本性を現した娘はやっぱり肉食恐竜のように凶暴なものでした。普段はまるで天使のようにかわいくて、機嫌を損ねると悪魔のように恐い人。見事に両面を持った幼児です。だからこそ僕を惹きつけてやまないのでしょう。これからどんな女の子~女性になっていくか心配ではあるのですが楽しみでもあります。凶暴な面が主人格とならないように親も導いてやらなければなりません。ジキルとハイド。どうかハイドが彼女を征服してしまいませんように。
では。

 


ちょっかい撃沈

2006-12-28 20:43:43 | 土地さがし

今日はなんと、子ども3人が僕の実家に行ってしまって、我が家には僕と嫁さんだけです。いつもは子どもの面倒を見るばかりで、この時間に自分の時間があるなんてことはありませんでした。いざこうやって突然与えられると、どうしていいのかわからずあたふたするばかりです。貧乏人が宝くじに当たっても大金の使い方がわからずにオタオタするのに似ています。そういえば宝くじ、バラで20枚買いました。当たるといいのになー。って話がそれていますが、とにかく今日は時間がたっぷり!この後何しようかな。映画?読書?いやん、こまっちゃう。

ところでKタウンで仲介物件として紹介されている北向きの土地、ちょっかい出してきました。で、見事に撃沈してきました。
ここらへんの土地の相場は、およそ㎡単価で75,000円~8,0000円程度なんですが、この土地は高低差なし、ほぼ整形、北向きで94,000円/㎡近くもするんです。60坪で1,880万円です。仲介手数料を含めると、1,950万円に迫ろうかという額です。これはいくらなんでも高すぎます。最低限のこととして現場は見てから話しなきゃならないので、現場へ。一目見て唖然。きれいに手を加えられた畑だったんです。ま、現況が畑で売りに出されるのは不自然ではないんですけど、明らかについ先日植えられたような葱のような作物が整然と並んでいます。どう考えても売る気がある物件には見えません。それら葱もどきはこれから少なくとも1ヶ月はかけて成長することでしょう。なのにこの土地は売りに出ている。つまり、まったく売る気はないけど、提示している価格で売れればラッキーくらいに考えている土地・・・としか考えられません。今すぐ契約したいと申し出れば、きれいに並んだ葱もどきは引っこ抜いてくれるんでしょうか。
ということで、限りなく低い可能性にすがって、値段交渉する余地があるのかどうかを確認するため、仲介業者である某工務店へ行ってまいりました。対応していただいたのは営業所の次長です。恰幅よく、風格のある方でしたが、不動産業者独特のいやらしさみたいなものが滲み出ています。不動産業界で修羅場にもまれながら生き抜いてきた、そんな感じです。ちょっとビビリながら話を切り出します。“○○○の土地について、明らかに相場よりも高いと思うんですが、値段交渉させてほしいんです”“無理ですね”“地主さんに売る気がないということですか?”“売る気がなければ仲介しませんが、今の値段でしか売らないということです”。撃沈する覚悟で挑んでいたのでショックは少なかったのですが、まったく取り付く島なんてあったもんじゃありません。でも、勇気を振り絞って僕は言葉を続けます。“でも、△△△で出ていた土地は単価で8万円程度ですし、市が売り出した土地は7万円台ですよ。どう考えてもこの土地の単価が9万円を超えているのは現実的な売買価格じゃないような気が・・・”“ええ、でもそれが地主さんの意向ですし、うちがどうこう言えることじゃないんで”そりゃそうでしょうよ。そんなことはわかってますよ。“一切交渉の余地はないということですか?”“これまでにも同じような話はありましたが、検討されたことはないですね”シューン。十中八九負け戦になるとわかっていた戦いでも、こうも完膚なきまでに負けるとやっぱりショゲてしまいます。残念ながら今回も土地の神様は微笑んでくれませんでした。
このまま帰るのもしゃくなので、とりあえずこちらの希望を聞いてもらい、条件に合った土地が売りに出た場合はすぐに連絡してもらうということを約束して、トボトボと帰りました。
売る気がないなら売りに出すななっちゅうねん。ややこしい物件が増えるだけ、こっちの労力をつかわなあかんだけやないかい。ったく、困った地主め。・・・と事情も考えずに一方的に書いてみました。
では。