浮き世を忘れて

2006-08-31 22:31:59 | 家族
明日からにニューレオマワールドへ家族旅行に出かける予定です。例のごとく、息子1号は嫁さんの実家でお留守番です。あわれ
でも、うちの自家用車はバッテリーがずいぶん弱ってしまっているデミオと軽自動車の2台です。滋賀県から香川県まで家族4人がデミオで行くのはちょーっとつらいので、僕の実家の父に車を借りました。3000CCのクラウンです。もう9年前に買ったものですが、走行距離は46000㎞で今も大変静かによく走ります。やっぱり大きい車は快適ですねぇ。しかも古さを感じさせないですよね、高級車は。高速道路に乗ると、もっとその威力を感じることができるでしょう。楽しみです。
僕はレオマワールドに行くのは初めてです。香川県も通ったことしかありません。どっかいいとこあるんでしょうか、じっくり事前調査したいと思います。香川といえばまっさきに出てくるのがうどんです。おりしもUDONという映画が劇場公開される(されている?)ところなので、現地も盛り上がっているのではないでしょうか。ぜひとも本場のぶっ掛けうどんを楽しみたいと考えています。ニューレオマワールドには正直言って期待していません。子どもらが楽しんでくれればそれで満足です。ただひとつだけ、おいしいうどんが是非食べたいので、四国にやたらと出張の多い大学時代の友人に連絡して、おいしいうどん屋さんを紹介してもらいました。わざわざうどん屋のWeb上の記事をプリントアウトして速達で送ってくれました。ありがたいのですが、URLさえメールしてくれたら十分なのにと思いつつせっかくの好意なので甘えました。昔からちょっと笑わせてくれるやつでしたが、相変わらずでした。また、人がいいのも相変わらずです。
さて、香川県はどのような表情でうちの一家を迎えてくれるのでしょうか。楽しみです。

読書感想文3

2006-08-30 23:29:39 | 
読書覚書第3弾。
僕が“重厚なミステリーが読みたいなぁ”と思うときにこの人の本を物色する高村薫氏の『マークスの山』です。言わずと知れた直木賞受賞作品。マークスとはリチャード・マークスではありませんし、近所のマークンでもありません。なんやそれ。
ジャンルとしては刑事小説と言って誤りではないと思います。合田雄一郎という強行犯係の刑事が殺人犯を追いかけるという設定です。とにかく高村作品は筆致が綿密で文章が硬質で、読むのに疲れます。面白くてどんどん読み進んでいる気持ちになるのですが、実は思ったほど進んでなかったりするのです。それだけ読み進めるのが大変だということなのです。でも、使った労力に見合う楽しみが得られます。高村氏の作品にはマニアックなファンが多く、というか作品に虜にされてマニアになってしまうのでしょうが、インターネットで検索してみても数多くのファンサイトがあります。中には合田雄一郎に魅せられて、小説で合田が訪れた地をデータベース化している方とかほんとに好きな人はとことんまでハマるという感じです。僕の場合、本の最初の一行を読み始める前に、よっしゃ、読むぞ。と気合を入れて読み始めます。
僕は個人的にマークスの山の殺人犯に大変な思い入れをしています。気の毒なのです。犯人の人物像を切なく、悲しく、ある意味美しいものにしてある(これがまた巧妙なんですよね)がゆえ、他の刑事小説では味わうことのない犯人へのシンパシーを抱いてしまうのです。もちろん合田も鋭く、かっこよく切れます。この2人のコントラストもひとつの見所ではないでしょうか。
ところでこの作品の冒頭で、山小屋に住む男が夢と現実の区別がつかないままに何者かをスコップでめった打ちにしますが、一体だれ(人間でない可能性あり)をめった打ちにしたのかが最後まで明かされません。本筋とはまったく関係のない話で、事件が明らかになっていくきっかけを作るためだけのものかも知れないですが、気になってしようがありません。ご存知の方いらっしゃいますか?
この小説は同名で映画化されています。合田の役には中井貴一さんが扮しています。うーん、この配役が微妙なんですよね。線が細い気がしてなりません。では他に誰がハマリ役かと言えばわからないのですが。
では。

映画雑記3

2006-08-29 00:06:01 | 映画
映画雑記第3弾です。
先日、i,robotという映画をCSで見ました。題名と前宣からこんな映画だろうなと思っていたとおりの映画で、ある意味期待通りでしたね。
下2人の子どもの面倒を見ながらでも鑑賞できたので、引き込まれるわけでなく途中でやめようと思うわけでもなく中庸程度の映画でした。ストーリーはまぁいいとして、ロボットものの映画って昔からロボットの暴走でトラブルが始まるって相場が決まってますよね。この映画もご多分に漏れず、無数のロボットが暴走しまくってくれます。さらにそいつらみんなを操る親玉がいて、そいつを制することによってロボットの暴走もなくなるというのもお約束どおりです。そりゃ2~3人の人間が数万体のロボットをすべて壊せませんしねぇ。そういう都合のいい親玉がいないとね。スターシップトゥルーパーズも同様のパターンでした。
で、ラストシーンはロボットが保管庫へ行くよう指示されて、すごすごと保管庫へ入っていくシーンなのですが、はたとロボットたちが立ち止まって同じ方向を見る先に、今回のドタバタ劇で唯一人間に協力したロボットの生みの親である博士が作ったロボット(特殊なロボットで自分の意思を持っている)が立っている・・・というものです。これもどうとでも取れる終わり方です。保管庫に入れと命令されて、普通ならわき目もくれず保管庫に入っていくはずが、立ち止まってみな同じ方向を向くというのはありえない話です。これは人間から見てポジティブなものなのかネガティブなものなのか、それはこの映画を見た人の捉え方というところでしょうか。僕には正直わかりません。でも、ロボットを信用するかといわれれば信用できません。というのはロボットを作る人間が信じられないからです。別に人間不信なわけじゃなくて、人間のすることに完璧はないと思ってるので。自分を基準に考えるとそうなるってだけのことですが。映画界でも、そうじゃなきゃ映画にできないので人間のやることに完璧はありません。
音楽もそれほど記憶に残るものではなく、映画の最初にちょこっと流れるスティービーワンダーが、おっ!と思うくらいでした。ウィルスミスのキャラクターともシンクロしてます。こういう映画って原作を読んでみたくなりますよね。題材がいいだけに、原作はきっとすっごく面白くて考えさせてくれるんじゃないかって期待できます。
では。

子どもとインターネットの距離

2006-08-28 23:36:09 | 子育て

ファイナルファンタジー3(FF3)というゲームがnintendoDSで発売されました。僕はゲームはあんまりやらない(というか時間がないのでできない)のですが、完全な衝動買いで嫁さんにネットで注文してもらいました。インターネットはほんとに便利ですね。1500円以上の買い物で無料で送ってくれます。家にいながら簡単に買い物できるんですねぇ。買い物にはあまり興味がないので、ほとんどネットではしたことありません。でも嫁さんはさすがです。僕が欲しいと言った商品をサクサクと検索し、一番安いところであれよあれよという間にショッピングカートに入れてしまいました。事前にクレジットカード情報を登録してあるので、パスワード入力だけで買い物です。ネット弱者の私はとなりで口を開いて見ているだけでした。こういうものを目にすると、ほんと子どもが小学校高学年くらいになったときにネットとの付き合い方というか、その距離をどのように保ってやるかが難しいだろうなといつも思います。インターネットに興味を持つことは子どもにとってごく自然なことです。大人でもおもしろいんですから。色々な面白い情報や、通常なら知ることのできない世界をインターネットは教えてくれます。興味を持った事柄についてもっと知りたいと思えば、インターネットはその最も有効な手段です。昔は図書館がそうだったのですが時代は変わりましたね。ところが便利な反面、いわゆる有害な世界が氾濫しているのがインターネットです。だまし、うそ、わいせつ、暴力・・・その危険性は枚挙にいとまがありません。これらからいかにして子どもを守るかというのは親の責任でしょうね。その対策として、様々な有害サイト接続制限ソフトやプロバイダでのアクセスを制限するサービスが出されています。確かにこれらも有効な手段のひとつでしょう。でもそれさえ実施しておけば充分というわけでは、もちろんありません。
個人的に考えているのは、ひとりっきりでネットができる環境を作らないということでしょうか。リビングにネット接続端末を1台設置し、各部屋へのLANは引かない。インターネットをしたいときにはリビングでしなければならないという環境を作ろうと考えています。各部屋からインターネットができないことからくる不便には目をつむるしかないでしょう。最低限、高校を卒業するまではこうありたいです。ゲームやテレビも同じことが言えますが、友達との話題についていけないとかってこともあるかも知れません。大抵の親はこれを理由に色んなものを子どもに買い与えます。それって本当にそうなのでしょうか?別についていけない話題があっても自然なことじゃないかと思います。少なくとも僕の場合はそうでした。ゲームは持ってなかったですし、当時大流行したガンダムのプラモデルも買ったことありません。だから流行の話題についていけないときも多々ありました。だからといって人とのコミュニケーションが極端に苦手だとかいったことはありません。それらは生活のごく小さな一片にすぎないからです。楽しいことは日常生活にさえももっともっと散らばっています。それに気付いてほしいのです。インターネットやゲームなんかに夢中になっていると、そういうことに気付くことができません。だから僕はゲームも子どもに買い与えるつもりはありません。ゲームは脳にいい影響を与えないということも科学的に証明されています。いわゆるゲーム脳です。がんばって時間を作って、ゲームする時間もないくらいに子どもと遊べば、どうしても買わざるを得ないとはならないと信じているのです。でもこれは・・・絵空事なんでしょうかねぇ。。。
では。


映画雑記2

2006-08-25 00:02:39 | 映画
映画雑記第3弾です。
今日は以前に見た『life of David Gale』の登場。
サスペンス映画でいわゆるどんでん返しモノですが、そんじょそこらのどんでん返しとはわけが違います。僕の中では今まで見た映画の中で最も印象に残るどんでん返しでした。そんじょそこらとどう違うのかはごらんになって感じてみてください。なかなかのものですよ。
冒頭でケイト・ウィンスレットがエンストした車を乗り捨てて必死で走ってます。タイタニックでも見せなかった走りっぷりです。でもそこでシーンは終わり、何で走っているのかはわからないまま、大学教授で死刑反対論者のケビン・スペーシーが殺人罪で死刑が確定したテレビ映像が写し出されます。よくある演出ですよね。映画の中盤以降にならないとそのシーンの意味がわからないってやつが冒頭で出てくるパターン。最近もどっかで見たな。あ、そうそう、MI3がそうでした。
映画は地味に進んでいきます。血もなければ凶器もない。淡々と進んでいきます。でも目が離せないんですよ。セリフも一言一句聞き逃したら大事なことを見過ごしてしまう予感がして、映画に没頭してしまいます。これは子守りなどの“ながら鑑賞”にはさっぱり向きません。そんなことしたら子どもが泣いててもけんかしててもすべてほったらかしにして、子どもの喧騒に負けないくらいのボリュームで我が家はまさに修羅と化してしまうことでしょう。
考えさせられる映画であるかも知れませんが、日本人にとってはそこまで重いテーマにはならないのではないかと思いますね。実際、僕は見終わってから心地よい“やられた感”に浸るばかりで、そのテーマについては考えることはしませんでしたから。
と、抽象的なことばかりではっきり言わんかい!と思ってらっしゃる方は、是非ご覧ください。一見の価値はありますから。
ちなみにこの映画に合う邦題を考えていたのですが『遅れてきた真実』なんてどうでしょうか。堅いかなぁ。じゃあ、『デビッドゲイルの賞味期限』・・・軽すぎる~
では。