オイルヒーターの真価

2009-12-07 22:18:19 | 入居後の家2年目
前回の電気料金の記事で予告していたのですが、
今年から新たな暖房器具を使用しています。

エアコンのかわりにデロンギのオイルヒーターを使っているのです。
旧宅の借家時代に購入していたのですが、
古い家だったため、あまりの断熱性能と機密性能の低さから、
オイルヒーターでは十分な暖をとることができなかったのです。
そのため、オイルヒーターはダメ暖房器具の烙印を押されてしまって、
新居に移ってからも使ったことはありませんでした。

しかしながら、高気密高断熱住宅ではどれほどのポテンシャルを発揮してくれるのか。
それは入居当初から気にはなっていました。
試してみたい思いと、嫁さんからの強い希望もあって、
2Fクローゼットに眠っていたオイルヒーターを1Fへ下ろしてきたのです。
オイルヒーター、重いんですよね。
しかも持ち運びしにくい構造。
担ぎながらの階段下りは恐怖以外の何者でもありませんでした。

稼動させるようになったのが11月上旬。
設置場所はダイニングのワークカウンター下。
これがまた測ったようにすっぽりと収まってくれたので、
邪魔になることがありません。
さらにこの場所はmercy邸のLDKで最も空調が届きにくい場所なんです。
設置場所としては、これ以上ない場所と言えるでしょう。

稼動初日。
僕が仕事に行っている間に嫁さんが稼動させました。
仕事から帰ってみると、その効果を体感できました。
あったかい。
蓄暖のみで暖房しているとき
エアコンが入っているのかと確認しましたが、
エアコンは動いていません。
熱源は蓄熱式暖房機とオイルヒーター。

やっぱり輻射熱は快適ですね~。
エアコンでは、なんだか体の表面に温められた風が当たる感覚ですが、
輻射熱は体の中から暖めてくれるような感覚があります。
快適な暖かさ。
まさにそんな言葉がぴったりです。

それにしてもダメ暖房器具の烙印を押されたオイルヒーター。
全然ダメじゃありません。
設置する家の性能を選ぶだけなんです。
高気密高断熱住宅においては、その存在価値は高いです。
別の言い方をすると、
オイルヒーターのポテンシャルを引き出すのが、高性能住宅だということなのでしょう。

なのに勝手にダメ暖房器具と決めつけていたことを反省しなきゃならないですね。
ごめんよ、オイルヒーター。
これから君のことはサンオイルヒーターと呼ぶよ。
日焼けしたい訳じゃなくて、太陽のように暖かいからね。

そんなことで、すっかり重用されているサンオイルヒーターさん。
毎日々々、蓄暖君とタッグを組んでmercy邸を快適に暖めてくれています。
すっかりエアコンは使わなくなりました。

気になるのは電気使用量です。
一体、どれほどの使用量が必要なのか想像がつきません。
5段階設定できる暖かさの下から2段階目で稼動して十分に暖がとれるので、
そんな無茶な数字は出ない予定なのですが。。。。
次回の電気使用量のお知らせを楽しみにしています。
では。


ナイス、サービス、イナックス

2009-11-27 21:48:10 | 入居後の家2年目
先日、INAXメンテナンスという会社から、サービスマンに来ていただきました。

これまで問題のなかった水周りにトラブルが起こったのです。
トラブルとはシャワーヘッドを固定している金具。
ウォールバーにくっついていて、
シャワーヘッドを上げたり下げたりして固定する金具。
その金具がトラブっているのです。

2週間ほど前のこと。
子ども達は入浴中に浴槽のヘリに乗っかって遊ぶことが多いんですよね。
これ、めちゃ危ないです。
ツルッと滑って落ちれば、打ち所によっては重大な事故につながります。
なので、そんな遊びをしているときは止めるようにしているのですが、
こっちが頭を洗っているときとか見えないですよね。
その日、嫁さんが仕事で遅かったので、
子ども達3人と僕で入浴していました。
子ども達の体を洗い終えて、自分の頭を洗っているときに異音が聞こえたのです。
『ガキッ』
びっくりして頭を洗い流して状況把握したところ、
2号が“やっちゃった・・・”という顔でこちらを見ていたのです。

1号の解説によると、
2号が、浴槽のヘリに乗りながら、この金具を支えにしていたらしいのですが、
足を滑らせて落ちそうになったようです。
そのときに支えにしている金具にすがりついたものですから、
想定以上の荷重が加わって、金具から異音を発したとか。

幸い、2号に怪我はありませんでした。
でも、金具は大怪我のようで、ストーンと最下部まで下がっています。

ストーン

金具についたネジを緩めたり締めたりして位置を固定させるのですが、
締めても締めても固定してくれません。
2号が今にも泣きそうな顔でこっちを見ていたので、
僕は思わず“大丈夫か?・・・・・金具”と定番のボケをかましました。
2号はプリプリと怒ってましたっけ。。。

ま、大事故にならなかったからこんなことが言えるわけですが、
問題はシャワーヘッドの固定金具です。
ビルダーに相談してみると、バーと金具はセットで販売されているもので、
定価で2万円程度するらしいのです。
部品買いなので値引きもごくわずか。
オマケにコーキング処理やらが必要になるので、
施工費も2万円程度かかってくるとか。
つまり交換となると4万円もかかることになります。

これはイタイ!
イタすぎる!!

久しぶりに登場のT女史に相談したところ、
ダメ元でINAXのメンテナンス部門に連絡して、
状況を見てもらえば、2年の保守期間が経過していないので、
ひょっとすると無償保守で処理してもらえるかも知れないとのこと。

そんなこんなで、INAXメンテナンスからサービスマンが来てくれはりました。
先週の金曜日のことです。
対応者は嫁さん。
さて、その結果、どのような判断がされたのか。
というほど大げさではなく、判断も何もなし。
なんでそうなったのか事実関係を聞くこともなく、
当然のように無償で修理してくれたんです。
嫁さんが“何か変な力を加えてしまったんでしょうか?”としらじらしく聞いても、
“いや~、そんなことないと思いますよ”とスルー。
わずか10分で作業を終えたサービスマンは、
“また何かあったら気軽に電話ください”と言い残して帰って行ったそうな。
ナイスサービス、ですねぇ。
おかげさまで、シャワーヘッドを高いところで固定できる機能が復旧しました。



2号の20㎏に満たない体重で壊れるくらいなので、
ひょっとすると同様のトラブルがたくさんあるのかも知れませんね。
ちょっと後ろめたい気持ちもありますが、
とりあえず、迅速に対応いただいたイナックスメンテナンスに感謝です!
では。


2周年に想う

2009-11-17 19:39:06 | 入居後の家2年目
本日、mercy邸の引渡しを受けてから、丸2年を迎えました。
mercy邸も2歳になったわけです。

2年なんてあっという間ですね。
夜逃げ引越しをしたのがつい先日のように思えてしまいます。
そんな印象であるにもかかわらず、
mercy邸は順調に古びてきました。
それについてはまた記事にしたいと思います。

思えば、2年前の僕は燃えてましたね。
チンチンに熱くなったやかんのようでした。
ポッポーッとか叫びながら、頭のてっぺんから湯気を噴き出しても不思議ではないくらい。。。
建物zokkonLOVE。
建物の瞳は100万ボルト。
高気密高断熱住宅オタク。
イサット教の信者(嫁さん談)。
思い出すと恥ずかしくなるくらいです。

2年間、新居で色々なことがありました。
でも、おしなべて平穏な生活を送ることができています。
空気環境はもちろん、動線、生活接点、インテリアにもこだわったので、
それなりに快適な生活です。
贅沢を言い出すとキリがないですが、
mercy邸に満足していることは確かです。

この家で、家族揃って、たくさんの思い出を作っています。
家族の幸せに“いい家”が必須条件かというとそうではないですが、
この家のおかげで、楽しい思い出が増えていることを感じることができます。
例えば、子ども部屋で話す子ども同士の会話がリビングに聞こえてきて、
その内容に微笑むこともあれば、
回る動線のおかげで、相変わらず追いかけっこをすることもあります。
家族みんなが同じ時間を過ごしている一体感。
いつまでもこんな状態が続くとは思えませんが、
できるだけ長い間、ささやかな幸せを感じていられたらいいですね。

そしてその中心は、いつも家族であり、
僕ら家族を守ってくれるのはこの家であってほしいと思います。

何でカボチャやねん!
では。


蓄熱式暖房機始動

2009-11-02 21:59:53 | 入居後の家2年目
今日は午前中いい天気だったのですが、午後からは曇ったり雨が降ったり。

ここのところずっと、昼間は晴れることが多いので、
まだ蓄熱式暖房機は動かしていません。
昼間の熱がしっかりと室内に保持されて、
夜になって外気温が下がっても、室内は暖かく快適だからです。
未だに、風呂から出た子ども達は、しばらく裸で過ごしています。
この辺に、住宅性能の高さを感じますね。
ただし、朝になるとさすがに室内も冷えてしまいます。
そのため、朝の1時間程度だけエアコンを稼動させて暖を取っています。

今日は、明日の冷え込みの前兆のように外が寒くなってますので、
さっきまでエアコンをつけていました。
明日は寒くなるようですね。
最高気温は今日よりも7℃程度低くなるとか。
そんな天気予報を見て、蓄熱式暖房機を稼動させることを決意しました。
ここんとこの判断が難しいんですよねぇ。

とはいえ、明後日には今日並の天候と気温が回復するようです。
明日の夜、蓄暖を切ることを忘れてはいけません。
またもや悲劇を繰り返してしまうことでしょう。
あぁ。思い出しただけでもおぞましい。。。。

蓄暖は今、階段の下でほこりにまみれて始動のときを待っています。
ブレーカーも落としているので、そちらからスイッチオンですな。
で、蓄暖が持っている時計の時刻も確認しておかないと。
10分とか狂っていたら、リビングタイムにハミ出して蓄熱してしまうでしょうから、
それも避けなきゃならないですね。

これからしばらく、天気予報から目が離せない日が続きます。
次の日の天気や気温を見ながらつけたり消したり。
とっても面倒なようですが、これがまた楽しかったりするオタッキーなmercyです。

さて、明日の朝は蓄暖の快適な暖かさに包まれて起きることになるはずです。
蓄熱量は中。
がんばってくれよ~。アルデ君。
あ、あれ?アルディやったかな?
アルディは24時間換気システムの名称やったような・・・・。
住んで2年にもなると忘れてしまうんですねぇ。
では。


mercy邸のビルダー ~後編~

2009-09-07 20:05:43 | 入居後の家2年目
前編はこちら

さて、mercy邸のビルダーですが、かなりレベルが高いんじゃないかと思っています。
施工とアフターサービスにおいてはという限定ですが。
まず、施工についてですが、木工事についてはほとんど問題ありません。
というか、問題を発見できるほどの知識と経験がないだけかも知れませんけど。
問題といえば、竣工後にフローリングを貼り直していただいたのと、
ベランダの物干し竿を支える金具が外壁からモゲたくらいです。
構造体に関する問題が出てきていないのはもちろん、
室内ドアや造作関係についても、見事といっていいほど問題ありません。
正直、ここまでしっかりと施工していただいていると実感できると、
今後、何かトラブルがあってもそれは経年や使い方に端を発するものであって、
施工に問題があると思わないでしょうね。
無垢フローリングの床鳴りについても、以前記事にしましたが、
あの時が最も気になる時期で、それ以降だんだんと現象が収まっています。
音がする部分も少なくなってきました。

設備関係もトラブルがありません。
風呂、トイレ、洗面、キッチン、どれにしても問題なく機能してくれていますし、
給水・排水のトラブルには遭遇していません。

アフターサービスにおける動きもいいですね。
電話をすれば、すぐに業者に連絡していただけて、
補修等が必要になればスムーズにその段取りをしてもらえる。
ちょっとした作業(コーキングや照明の移設)はハンゾー氏が、
現場監理経験の豊富さとフットワークの良さで、
会社には内緒で無料対応してくれます。
面倒な仕草を見せることなく、一生懸命に対応していただけるハンゾー氏は、
我が家にとって大変ありがたい存在です。
施主からするとあたりまえのことかも知れないですが、
そんなあたりまえのことができてない会社も多いですよね。


mercy邸に住み始めて、今年の末で2年になります。
たかが2年程度住んだだけで答えを出せるものではないかも知れないですが、
前述した理由から、知り合いが家を建てるとなれば、
自信を持ってmercy邸ビルダーをオススメできます。
施工精度の高さだけでなく、もちろん空気環境を含めた“住み心地”的にもオススメできますしね。
黙っていてもしっかりした施工をしてくれて、
快適な空気環境が得られるわけですから。
ま、設計力や提案力、デザイン力には難がありますので、
そこでは黙らずにがんばらなきゃならないのですけど。

ときどき、嫁さんと“次に家を建てることがあれば”という夢のような話をすることがあります。
こんな場所で、あんな家を建てたいという類ですね。
建築家と一緒に設計~デザインした家をイサットハウスで施工してもらう。
もっと大きな開口部を取りたいのでSE構法も採用したい。
建築家+イサット外断熱+SE構法・・・をmercy邸ビルダーで実現する。
最高ですね。
どんだけ金がいるねんって話ですけど。

とにかく、もう一度家づくりができるとなっても、
mercy邸ビルダーで建てたいと思えるほどの施工完成度の高さだということです。
施主がそう思えるんですから、間違いないでしょう。
では。